6・28プロレス文化研究会、テーマは2014年 ファンの精神史ー25年目の対談「熱狂から遠く離れて」ー井上章一、岡村正史

■ プロレス文化研究会
日時:2014年6月28日(土)午後2時~5時
場所:ほんやら洞2階 tel(075)222-1574
京都市上京区今出川通寺町西入ル大原口町229(地下鉄今出川駅下車東へ徒歩5分ほど、京阪電鉄出町柳駅下車西へ約5分ほど
★御所の北、同志社女子大学の東です!

入場無料:(カンパ歓迎)入場時にワンドリンクの注文をお願いすることになります。
●会場内への飲食物の持ち込みは禁止です。お守りください。
●「ほんやら洞」に研究会の内容についてのお問い合わせはご遠慮ください。

「別冊宝島120 プロレスに捧げるバラード」の企画で井上さんと対談を行ったのは1990年のことだった。バブルの頃だ。真夏に大阪のホテルの一室で井上さんと向かい合った記憶がある。「世間の「プロレス=八百長」説への有効な反論とは-。」と題された対談は数時間に及んだ。司会進行は現在映画評論家として活躍している町山智浩さんだった。写真を見るとお互いに若い。その割に「邪推対談」と銘打たれた中身はやや老成した感がなくもないが。「退屈な勝負よりも、感動的な芸術を!」というサブタイトルが主な内容を表している。少なくとも、私に関する限り、その考えに現在もあまり変化はない。

 井上さんはどうだろうか。井上さんはプロレスへの興味をかなり失ったと以前から公言している。90年代後半からの「総合格闘技ブーム」に夢中になったのが大きな理由だと思う。総合格闘技を見た後にプロレスを見ても興奮できないというファンは少なくない。あるいは多数派かもしれない。

 私は「総合格闘技ブーム」には乗れなかった。プロレスとは別物というか、「プロレス」に見えなかったからである。競技性にこだわるのであれば、ボクシングを見ればよいというのが私の考えである。かと言って、すべてのプロレスが面白いわけではない。基本的に、業界最大手の新日本プロレスを中心に見続けている。

 プロ文研では、ある時期までのプロレスは見ていたが、今は熱心に見ていないという人がけっこういる。また、新日本プロレスは嫌いで、マイナーな団体が好きという人もいる。どちらのファンとも私は一線を画していることになる。

 対談から25年。「あの対談にずいぶん影響を受けました」という人がいる。また、あるジェンダー論の書物に一節が引用されていることに最近気がついた。

 そろそろ対談を見直すことを通して、「総合格闘技ブーム」が終焉した現在のファンの内面を本格的に探っても良い頃合ではないだろうか

 なお、参加された方には25年前の対談のコピーをお渡しする予定です。ふるって、ご参加下さい。(岡村正史)

■ 世話人 井上章一、岡村正史

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活字プロレスにこの人あり!岡村正史氏

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