(C)Photo Courtesy of UFC
4月20日（現地時間）にクロアチア・ザグレブで『UFC Fight Night 86: Rothwell vs. Dos Santos』が開催された。
共に超ヘビー級の体格を活かした打撃を得意とするベン・ロズウェルとジュニオール・ドス・サントスがメインイベントで激突！
ロズウェルは2001年に総合格闘家としてデビューし、45試合のキャリアを持つベテラン。キックボクシングとレスリングをバックボーンに、36試合の勝利でノックアウト勝ちは20勝を数え打撃を得意としているが、最近はチョークなどサブミッションも駆使するスタイルで現在UFC4連勝中と勢いに乗り、ヘビー級4位にランクされている。その4連勝中の相手には日本のK-1、PRIDEなどでも活躍したアリスター・オーフレイムを右フックからのパウンドでノックアウト、昨年のUFC JAPAN 2015 メインイベントで勝利したジョシュ・バーネットからは生涯初のタップアウトを奪うなど絶好調だ。
一方のランキング5位、ドス・サントスは連勝の難しいヘビー級で10連勝を達成、第16代UFCヘビー級王者にも輝くなどその実績は折り紙つき。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ仕込みのブラジリアン柔術とボクシングの技術を基に2008年にUFCデビューし、初戦で現UFCヘビー級王者のファブリシオ・ヴェウドゥムからノックアウト勝ちをおさめ、そこから8連勝で一気にヘビー級王者に登りつめた。ドス・サントスの魅力は何と言っても自慢の右アッパーなどのパンチを武器に速効型の早期決着を狙いに来るアグレッシブさ。1ラウンド中に打撃からのパウンドにより相手をオクタゴンに沈めた試合は11度の勝利のうち5度と、”倒し屋”として名を馳せる。
今回の対戦は上り調子のロズウェルがドス・サントスとの対決を熱望したことにより実現。そして、この試合の勝利で初のタイトル挑戦を目論んでいる。絶好調のロズウェルが5連勝を飾りタイトルマッチ挑戦権を手に入れるのか？それとも元王者が復活を果たすのか？
試合は、ロズウェルの重い打撃を警戒し、距離をとって打撃を入れるドス・サントス。このペースにやられロズウェルは攻め込めず、逆に2Rにはドス・サントスがパンチラッシュから前蹴りでロズウェルからダウンを奪う。その後も試合は終始、ドス・サントスがヒット＆アウェイ戦法でロスウェルを翻弄し、判定でドス・サントスが勝利した。
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■ UFC Fight Night 86: Rothwell vs. Dos Santos
日時：2016年4月10日（現地時間）
場所：クロアチア・ザグレブ
＜メインイベント ヘビー級＞
○ジュニオール・ドス・サントス（ブラジル）
判定 3-0
●ベン・ロズウェル（米国）
＜ヘビー級＞
○デリック・ルイス（米国）
1R 4分48秒 TKO
●ガブリエル・ゴンザーガ（ブラジル）
＜ヘビー級＞
○フランシス・ガヌー（フランス／カメルーン）
2R終了 TKO
●カーティス・ブレイツ（米国）
＜ヘビー級＞
○ティモシー・ジョンソン（米国）
判定 3-0
●マルチン・ティプラ（ポーランド）
＜ライトヘビー級＞
○ヤン・ブラホヴィッチ（ポーランド）
判定 3-0
●イゴール・ポクライェク（クロアチア）
＜女子ストロー級＞
○マリナ・モロズ（ウクライナ）
判定 3-0
●クリスティナ・スタンチュー（ルーマニア）
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