柴田勝頼が第三世代1人目・小島聡を退ける! 内藤哲也への大声援は名古屋でも 3・19新日本

 19日、新日本プロレス愛知県体育館大会は中規模のビッグマッチとして、NEVER無差別級選手権試合をメインに大会が開催された。

 2月の大阪大会での第三世代決起、柴田勝頼からの挑発が発端。NEVER戦は小島聡の挑戦を柴田が迎え撃つマッチメイクに。今年に入って石井智宏を2タテした柴田は、序盤5分こそ既存NEVERの色合いであるバチバチ感で試合を構成したが、以降はクラシカルな絞め技も織り交ぜていく。標的としたのは小島の右腕であり、ラリアット封じを徹底する。

 昭和プロレス感がありつつも、緊張感がある展開は、新規ファンも固唾を呑んで見守る様相に。”新日本のビッグマッチ”としての締めを柴田は十分に果たすとともに、試合後に天山広吉からの挑発を受けることでトゥビーコンティニューをつくってみせた。

 第6試合は、全体の3分の2をヤングバックスが試合をつくり、3分の1をマイケル・エルガンがつくった印象。棚橋弘至の見せ場のなさが気になった。2015年のカリスマ的人気を誇っていた棚橋がこの様子だったこともあり(2年契約したばかりのエルガンに見せ場を譲ったのかもしれないが)、中邑真輔の穴と合わせて、新日本ビックマッチとしてのボルテージダウンは否めなかった。カード決定がギリギリだったこともあるが、観客席の1割が空席だったことはさびしくもあった。

 それを補うべくアグレッシブな試合を繰り広げたのが、第7試合(セミファイナル)、さすがのオカダ・カズチカ。加えて、声援の高さが目立ったのが、ここ半年の声援上昇が目覚ましい内藤哲也。この両者が対決する4・10両国国技館は満員に違いないが、内容面で新日本ここにありを見せつけるべき正念場となりそうだ。

■新日本プロレス3月19日(土)18:00 観衆4,000人
『Road to INVASION ATTACK 2016』愛知県体育館

<第1試合>
外道
○バレッタ
ロッキー・ロメロ
(09分17秒 ストロングゼロ⇒エビ固め)
●デビッド・フィンレー
獣神サンダー・ライガー
KUSHIDA

<第2試合>
YOSHI-HASHI
桜庭和志
○矢野通
(08分41秒 横入り式エビ固め)
●中西学
永田裕志
天山広吉

<第3試合>
コーディ・ホール
高橋裕二郎
○タマ・トンガ
バッドラック・ファレ
(10分12秒 ヴェレノ⇒体固め)
●ジェイ・ホワイト
田口隆祐
本間朋晃
真壁刀義

<第4試合>
▼NWA世界ジュニアヘビー級選手権試合
○[挑戦者]スティーブ・アンソニー
(11分30秒 エクスクラメーションポイント⇒片エビ固め)
●[王者]タイガーマスク
※タイガーが防衛に失敗。アンソニーが新王者に

<第5試合>
○ケニー・オメガ
(13分26秒 ランニング・ニー⇒片エビ固め)
●ジュース・ロビンソン

<第6試合>
●ニック・ジャクソン
マット・ジャクソン
(11分16秒 エルガンボム⇒エビ固め)
○マイケル・エルガン
棚橋弘至

<第7試合>
●BUSHI
EVIL
内藤哲也
(15分18秒 GTR⇒片エビ固め)
○後藤洋央紀
石井智宏
オカダ・カズチカ

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<第8試合>
▼NEVER無差別級選手権試合
●[挑戦者]小島聡
(21分16秒 PK⇒体固め)
○[第10代王者]柴田勝頼
※柴田が2度目の防衛に成功

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詳細版は金曜25日発売『週刊ファイト3月31日号』に収録されました。
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