キース・エマーソン自殺!ワールドプロレスリングのテーマThe Score他プログレロックの旗手

 鍵盤の魔術師キース・エマーソンが3月10日、晩期に住んでいたカリフォルニア州サンタモニカの自宅アパートで亡くなった。警察によればピストル自殺だという。最後のガールフレンド、日本人の川口真理さんが発見した。プログレシブ・ロックの旗手としてELP(エマーソン・レイク&パーマー)を率い、伝説の後楽園球場コンサートなど、日本でもたびたびツアーを行ってきた。東北大震災には、アーティストによる支援としてThe Land Of Rising Sun” – VERSION II /「日出ずる国へ」バージョンIIを発表している。

 プロレス界には、テレ朝『ワールドプロレスリング』のテーマ曲The Score(エマーソン、レイク&パウエル名義 デモ音源ではパーマー)で知られた。合掌。

詳細版は金曜18日発売『週刊ファイト3月24日号』に収録されました。
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160312ELP_BlackMoon930203ELP BLACK MOON TOUR Radio City Music Hall, NYC 93年2月3日直筆サイン



Keith Emerson was guest at TV-Tokyo 1993 難波弘之


2008年地上波!マーク・ボニーラとメドレー生演奏

14日追記:
「弾けなくなった」「ファンを失望させられない」が自殺の原因~英テレグラフ紙報道
160314MariKawaguchiKeith Emerson (L) and Mari Kawaguchi pictured in 2014 Photo: Getty Images
Keith Emerson’s girlfriend says he killed himself because he feared disappointing his fans
 ただただ涙の悲報である。第一報を聞いた際も直観でキースほどの完璧主義者なら、本人が最後の引退ツアーと考えていた日本公演直前のプレッシャーが、天才を追い詰めたのだと確信していたが、英国テレグラフ紙が川口真理さんに取材、やはり「ファンを失望させられない」が引き金だった。
 真理さんによると、日本公演にはすでにバックアップのキーボード奏者を雇い、もしもの場合に備えていたそうだ。『キース・エマーソン自伝』でも明かされているように、以前の右手の神経手術の際にも「とにかく自分は弾き続けたい」との生涯プレイヤーの執念が彼の人生のすべてだったのかも知れない。
 これでDeep Purpleのジョン・ロードも天国に召され、皮肉にも大酒飲みが本当の原因で、『海洋地形学の物語』も完璧にLIVEで自分自身のパートが弾けないとYESから解雇、その後もツアーするバンドのメンバーとしては数々の問題を起こしてきた陽気でしゃべりな親父リック・ウェイクマンだけが生存していることになる。おそらく世界中に何十万、いや何百万というRolandやKorgを持っている者なら、この3名から受けた影響はとてつもない。リックは映画『リストマニア』サントラ制作の際も、練習している時間がないとピアノを音大のクラシック奏者に任せたりをやるが、完璧主義者のキースはそういうのはやらない人だった。享年71歳だった。
160314MarcBonilla


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