カート・アングルがボビー・ルードに勝利!TNAインパクト・レスリング+リーガ・エリテ

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 3月1日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、好評のイギリス遠征から収録が行なわれた。今年のイギリス遠征の目玉は、この遠征後、1年間の休養に入るカート・アングルのさよならツアーとなった。休養前にイギリス遠征にも最後に参加すると決意したアングルに対し、最後にもう一度、戦いたいというレスラー達が殺到。このツアーで、カート・アングル・フェアウェーツアー(さよならツアー)と銘打って、アングルがTNAロースターの挑戦を次々と受ける事になり、今回はTNA生え抜きと言えるボビー・ルードと熱戦を展開した。ルードのルード・ボムを食らっても、必死で立ち上がるアングル。ルードが再びルード・ボムの体勢に入ったところで、アングルが切り返し、必殺のアンクルロックを極めたのだった。ルードは必死でもがき振りほどこうとするも叶わず、遂にタップ。アングルが見事な一本勝ちとなった。試合後、アングルとルードは抱き合って健闘を讃え、会場からは、有難う!アングル!の大コールが巻き起ったのだった。アングルは、この後、イギリス遠征の最後に、ボビー・ラシュリーと対戦する事になっている。

 逆に因縁マッチとなったのが、イーサン・カーターⅢとロックスター・スパッドのストリートファイトマッチだ。一度はイーサンの味方になると見せかけて、裏切ったスパッドにイーサンは怒り心頭。体格差があるので、試合はイーサンが圧倒し、最後はテーブルにスパッドを叩きつけ、クロスフェイスで締めあげる。スパッドは完全に失神しており、レフェリーがストップして、無理やり引き離すものの、イーサンの怒りは収まらない。この怒りがTNA世界ヘビー級王者であるマット・ハーディに向かう事は間違いないだろう。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2016年3月1日(現地時間・放送日)
場所:イギリス

<ストリートファイトマッチ>
○イーサン・カーターⅢ
 レフェリーストップ
●ロックスター・スパッド

<シングルマッチ>
○“ザ・ミラクル”マイケル・ベネット
 ピンフォール
●ドリュー・ギャロウェイ

<シングルマッチ>
○エリック・ヤング
 ピンフォール
●ビッグ・ダモ

<シングルマッチ>
○アビス
 ピンフォール
●ジミー・ハボック

<シングルマッチ>
○カート・アングル
 アンクルロック
●ボビー・ルード

 2月28日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『リーガ・エリテ』が開催された。
 このリーガ・エリテはインディ団体だがCMLLと友好関係にある為、聖地アレナメヒコで興行を許されており、選手もCMLLのトップ選手が参戦する。しかし、普段はCMLLに出場しないレジェンドである大物も参戦するので豪華なものとなっている。
 今大会のメインはカベジェラ戦(敗者、髪切りマッチ)が組まれた。WWEや日本でも活躍した大物スペル・クレイジー(ノアを新日本プロレスが買収した、現在は邪道がノアの台本を書いていると暴露した為、日本に呼ばれなくなってしまった)とCMLLでルードとして活躍しているフェリーノが髪の毛を賭けた最終決着戦を行ったのだった。試合は1本づつ取り合い、最後の3本目でフェリーノのセコンドであるタイガーが乱入し、クレイジーに凶器攻撃。しかし、それがやられたフリであり、油断しフェリーノをクレイジーが丸めこんでフォール勝ち。クレイジーが宿敵フェリーノを丸坊主にした。

■ リーガ・エリテ(EITE)
日時:2016年2月28日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<カベジェラ・コントラ・カベジェラ>
○スペル・クレイジー
 2-1
●フェリーノ

<6人タッグマッチ>
○カリスティコ、ミスティコ、マスカラ・ドラダ
 2-1
●ボラドールJr.、ラ・マスカラ、ウルティモ・ゲレーロ

<タッグマッチ>
○ブルー・パンテル、ネグロ・カサス
 2-1
●ブラック・テリー、ソラール1号

電子書籍版は金曜4日発売『週刊ファイト3月10日号』に収録されました。
週刊ファイト3月10日号TNA崩壊WWE新日ノア堀辺正史FMW解散回避15周年Deep辰吉丈一郎

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