カート・アングル休養前ラスト試合勝利!TNAインパクト・レスリング+CES 32

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 1月12日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、カート・アングルが1年間休業するので、最後にドリュー・ギャロウェイと戦いたいという意向が叶い、メインイベントでギャロウェイとシングルマッチが組まれた。試合は、アングルの望む通り、クリーンで白熱した試合となり、最後は、コーナーに上ったギャロウェイをアングルが捕えて雪崩式のアングル・スラムでアングルが見事にフォール勝ちとなった。

 また、他にも波乱が続出。まず、ジェフ・ハーディがドクターの許可が下りたので、試合復帰すると現TNA世界ヘビー級王者イーサン・カーターⅢに王座戦を迫った。まずは肩慣らしの復帰戦を行い、覆面レスラー、シャロンをツイスト・オブ・フェイトで仕留めた。更に、KOTM王座戦は、王者ボビー・ルードが宿敵エリック・ヤングの反則ローブローからのパイルドライバーで敗れ、王座陥落。そしてマット・ハーディは、最後の挑戦、キャリアを賭けるとしてイーサンに王座戦を要求。これに対し、イーサンは、2016年1月20日の放送回で、ラストマン・スタンディングマッチで王座戦を受けると宣言。今後もTNAマットから目が離せないだろう。

■ TNA Impact Wrestling 
日時:2016年1月12日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド

<シングルマッチ>
○カート・アングル
 ピンフォール
●ドリュー・ギャロウェイ

<6人タッグマッチ>
○ザ・ウルブス、ティグレ・ウノ
 ピンフォール
●ジーマ・アイオン、イーライ・ドレイク、ジェシー・ゴッダーズ

<KOTM王座タイトルマッチ>
○エリック・ヤング(挑戦者)
 ピンフォール
●ボビー・ルード(王者)

<タッグマッチ>
○アメージング・コング、ジェイド
 ピンフォール
●ビューティフル・ピープル

<シングルマッチ>
○ジェフ・ハーディ
 ピンフォール
●シャロン

 1月8日(現地時間)にロードアイランド州リンカーンで『CES 32: de Freitas vs. Curtis』が開催された。

 レガシーFC、RFAと共にアクセスTVで全米に放送されるようになって一躍、知名度が高まったCESだは、今大会はウェルター級王座戦が組まれた。王者であるギル・デ・フレイタスはジャングルファイトで実績を積み北米に進出、北米に活動拠点を移し5連勝と波に乗っている。今回はクリス・カーティスの挑戦を受けた。下馬評は当然、フレイタスが圧倒していたのだが、試合は、1Rにカーティスがサブミッションで勝利。まさかの大番狂わせでカーティスが新王者に輝いた。

 また、珍しくヘビー級戦も組まれ、元ベラトールファイターであるジョシュ・ディークマンがCES初登場でアシュリー・グーチと対戦。試合は、グーチが勝利し、元メジャー団体選手を倒してメジャー昇格に猛アピールとなった。

■ CES 32: de Freitas vs. Curtis
日時:2016年1月8日(現地時間)
会場:アメリカ・ロードアイランド州リンカーン

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○クリス・カーティス(米国/挑戦者)
 1R 3分13秒 TKO
●ギル・デ・フレイタス(ブラジル/王者)

<キャッチウェイト72.6キロ>
○ライアン・サンダーズ(米国)
 2R 1分46秒 サブミッション
●ルイス・フィリックス(米国)

<ヘビー級>
○アシュリー・グーチ(米国)
 1R 4分30秒 リアネイキド・チョーク
●ジョシュ・ディークマン(米国)

電子書籍版は金曜15日発売『週刊ファイト1月21日号』に収録されました。
週刊ファイト1月21日号中邑事変2亜利弥’20周年W-1中国遠征-天山英雄新日キックRIZIN

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