ミルコ・クロコップの引退、欠場によりティケット払い戻しまで実施された『UFC FIGHT NIGHT 79』だが、関係者にとっての最大の衝撃は、ズッファ社にとって初上陸となる韓国オリンピック・パークが満杯だったことかも知れない。北米での中継に合わせて日本大会のように朝からやるのか、今回のソウル大会のように終了時間が夜中の12時を過ぎる方法論が良かったのか、とにかく韓国のお客さんの熱狂ぶりがFight Pass画面からも伝わる熱い大会となった。
メインは、一部では有名な出たがりのコリアン・マムを持つベンソン・ヘンダーソンが、急遽代打メイン昇格となったキューバ系のホルヘ・マスヴィダルに手堅く5Rの判定勝利。ホルヘは準備期間がなく、まして5Rだったことに終了後のインタビューで愚痴をこぼしていたが、ジャッジ1名はホルヘにつけていた。試合内容は正直つまらないものだったと思う。
秋山成勲は、1Rをどちらにつけたかでスプリット判定に。2R、明らかに秋山が優勢だったものの、急所蹴りを食らってしまいSexyamaがうずくまる。日本語で「あと何分?」とセコンドに聞いていたが、もう時間はないと気を緩めたのか、審判の印象に残る最後でパンチを食らってしまっていた。ブラジル出身、現在香港を拠点にするアルベウト・ミナの左足は秋山の強烈なローキックで紫色に腫れあがり、後半戦は満足に動けなくなっていて3Rは明白に秋山がラウンドを取ったが、結果はアルベウトの手が上がり場内大ブーイング。ダメージから判断したら秋山が勝利だが、つくづく急所蹴りを食らった不運が悔やまれる。
UFC参戦2度目のハム・ソヒは入場もダンス、判定勝利後の退場もダンス! 日本を主戦場としてきたアジア人女性がUFCで活躍しているのはもっと評価されるべきだろう。
■ UFC FIGHT NIGHT®: HENDERSON vs. MASVIDAL, Presented by BODYFRIEND
日時:11月27日(土)5:15pm – 11:00pm 日本と同時刻(実際は12:00pmを超えた)
会場:オリンピック・パーク ジムナスティック・アリーナ 観衆12,156人
住所:Bangi-dong, Songpa-gu, Seoul
<ウェルター級/5分5R>
○ベンソン・ヘンダーソン(米国/ライト級7位)
5R判定2-1(49-46/48-47/47-48)
●ホルヘ・マスヴィダル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○キム・ドンヒョン(韓国/7位)
1R3分11秒 クルスフィックで挟んでタコ殴りTKO
●ドミニク・ウォーターズ(米国)
なんとなUFC韓国大会観てるんだけどドンヒョンから溢れるDEEP愛よ(T_T) pic.twitter.com/zCcYWlAxkZ
— ぱるば~(浪速のポッキー) (@keipulver) July 21, 2019
<ウェルター級/5分3R>
●秋山成勲(日本)
判定1-2(28-29/29-28/28-29)
○アルベウト・ミナ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
○チェ・ドゥホ(韓国)
1R1分33秒 TKO
●サム・シシリア(米国)
※チェ・ドゥホは川尻達也との対戦をアピール
<ミドル級/5分3R>
○ヤン・ドンイ(韓国)
2R1分50秒 TKO
●ジェイク・コリアー(米国)
<フェザー級/5分3R>
●ナム・ウィチョル(韓国)
判定1-2(29-28/28-29/28-29)
○マイケル・デラトーレ(米国)
<ライト級/5分3R>
○バン・テヒョン(韓国)
判定2-1(29-28/29-28/28-29)
●レオ・クンツ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○ハム・ソヒ(韓国)
判定3-0(29-28/29-28/29-28)
●コートニー・ケイシー(米国)
<フライ級/5分3R>
●ヤオ・ジークイ(中国)
1R44秒 腕折りTKO
○フレディー・セラーノ(コロンビア)
<バンタム級/5分3R>
●ニン・グォンユ(中国)
1-2(28-29/29-29/28-29)
○マルコ・ベルトラン(メキシコ)
<ウェルター級/5分3R>
○ドミニク・スティール(米国)
3R0分27秒 KO
●キム・ドンヒョン(韓国)
大会後の会見の模様はライブストリーミングでも配信された。
ストリーミング
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