ノア解散は回避! 丸藤がベンジャミン撃破でGL初優勝 12・23大田区でみのると3度目GHC戦へ

 「鈴木軍選手が優勝ならノア解散」で両サイドが合意して繰り広げられた『グローバル・リーグ戦2015』。8日の優勝決定戦は丸藤正道(ノア)とシェルトン・X・ベンジャミン(鈴木軍)の顔合わせに。超満員の1,565人の観衆が駆けつけた。

 この試合、ベンジャミンは日本マット定着後で最高レベルの身体能力を発揮。アンクルホールド地獄、ジャーマン連発、スーパーキック炸裂と攻めは多彩だ。加えて、ジャイアントスイングの要領で場外鉄柵にガッシャンガッシャンとぶつける荒技までかぶせてくる。

 対する丸藤は不知火のバリエーションを総動員し、変型エメラルド・フロウジョンで首の皮一枚の勝利。耐えに耐えた末の勝利でノア解散を回避してみせた。メイン後の舌戦を経て、12・23大田区大会での鈴木みのるとの3度目のGHC戦が決定的となっている。

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 このメインに次いで大会を沸かせたのは、Big in USAとK.E.S.のタッグ戦。がっぷりの攻防の末に、ヒーローのサポーターを外しての生ヒジエルボーから、カバナのカバナ固め。流れるようなフィニッシュからの大劇勝は痛快過ぎた。

 観戦組による満足度は間違いなく高い興行であったが、同時に、ノア興行でありながら改めて鈴木軍なくしてはこのボルテージは生まれないことも実感できた。あえてノアも含めて“新日本プロレスグループ”としてみれば、中長期的な刷新感、再編序章がみられなかった点では不安が残る。

 観測筋目線では、7日の新日本大阪大会、8日のノア後楽園大会を通じて潮崎豪が登場しなかったのは意外でもあった。けっして好日程とは言えない来年イッテンヨンの「4日・月曜日」は遠征組の観戦を著しく阻害する。鈴木軍撤退となればノアは機能不全になることは明らか。だからこその2016年を見据えたサプライズはほしかったし、ないとしたらよほどの逆転の話題が早急に用意されるべきではなかろうか。

 なお、ノアからは大会翌日となる9日12時からのYouTubeライブ&ニコプロ緊急記者会見の決定が発表された。

■ プロレスリング・ノア『グローバル・リーグ戦2015優勝戦』
日時 11月8日(日)12:00
会場 東京・後楽園ホール
観衆 1565人(超満員)

 
<第1試合 30分1本勝負>
小川良成&スペル・クレイジー&熊野準&●友寄志郎
(8分41秒 蹴暴 ⇒ 体固め)
○拳王&大原はじめ&北宮光洋&平柳玄藩

<第2試合 30分1本勝負>
マイバッハ谷口&モハメドヨネ&○中嶋勝彦
(7分26秒 垂直落下式ブレーンバスター ⇒ 片エビ固め)
小島聡&齋藤彰俊&●クワイエット・ストーム

<第3試合 30分1本勝負>
タイチ&○TAKAみちのく
(4分2秒 横入り式回転エビ固め)
●原田大輔&小峠篤司

<第4試合 30分1本勝負>
GHCジュニア・ヘビー級次期挑戦者決定戦
○石森太二
(11分13秒 450°スプラッシュ ⇒ エビ固め)
●ザック・セイバーJr.
 
<第5試合 30分1本勝負>
●デイビーボーイ・スミスJr.
(1分45秒 反則)
○コルト“Boom Boom”カバナ
※ランス・アーチャー乱入。反則裁定後にクリス・ヒーローが駆けつけて、タッグ戦が行われることに
 
<第6試合 30分1本勝負>
ランス・アーチャー&●デイビーボーイ・スミスJr.
(9分35秒 スーパーマン ⇒ カバナ固め)
クリス・ヒーロー&○コルト“Boom Boom”カバナ

<第7試合 45分1本勝負>
○鈴木みのる&飯塚高史
(15分46秒 ゴッチ式パイルドライバー ⇒ 片エビ固め)
●杉浦貴&田中将斗

<第8試合 時間無制限1本勝負>
グローバル・リーグ戦2015 優勝決定戦
○丸藤正道(Aブロック1位) 
(24分6秒 変型エメラルド・フロウジョン ⇒ 体固め)
●シェルトン・X・ベンジャミン(Bブロック1位)
※丸藤がグローバル・リーグ戦初優勝

詳細版は金曜13日発売『週刊ファイト11月19日号』に収録されました。
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