ジョルジオ・ペトロシアン復活、ロビン・ロスマーレン謎の防衛!『GLORY 25ミラノ』ESPN中継

(C)GLORY

 11月6日(現地時間)にイタリア・ミラノで『GLORY 25 MILAN』が開催された。
 世界最大のキック団体であるグローリーだが、前大会で北米スパイクTVとの契約満了となり、今大会からESPN(メディア・エンターテインメント企業大手 ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のスポーツ専門チャンネル)での放送となった。それと共に、北米向け戦略から原点回帰でキック王国欧州をホームにする戦略に戻し、今大会では2年ぶりのグローリー参戦となるジョルジオ・ペトロシアンが目玉となった。
 K-1MAX絶対王者として君臨したペトロシアンだが、K-1が実質活動休止となり、グローリーに主戦場を移した。実力、実績から王座君臨間違いなしと思われたものの、なんとアンディ・リスティにKO負け。そのショックもあって2年も試合を離れていたが、2015年になって遂に復帰した。グローリー参戦前にすでに3戦もしており、現K-1MAX王者エンリコ・ケールにも勝利している。今回、グローリー復帰では、新鋭ジョシュ・ジョンシーと対戦したが、危なげない試合運びで文句なしの判定勝ちで、王座獲りをアピールした。

 メインでは、ライト級王座が行なわれ、王者ロビン・ファン・ロスマーレンが、最強の挑戦者シッティチャイ・シッソーンピーノーンを迎え撃った。シッソーンピーノーンはルンピニー・スタジアム王者でムエタイの現役王者がグローリーに殴り込んできて、次々と実力者をなぎ倒し、遂に王座戦に辿りついたのだ。
 試合は、シッソーンピーノーンがミドルキック、膝蹴りでロスマーレンを寄せ付けないが、ロスマーレンも必死でパンチを繰り出してくる。試合は判定にもつれ込み、ムエタイと違いミドルキックよりパンチを評価する基準のようで、ロスマーレンが判定勝ち。王座防衛を果たした。但し、これを見たキックマニアは不可解な基準に唖然! 引き分け防衛ならまだ許されるが、正直「なんじゃこれは」と、せっかくの新番組ながら判定には疑問符をつけざるを得ない。

 また、ウェルター級挑戦者決定トーナメントも行なわれ、マーセル・グローエンハートが優勝し、王座挑戦権を獲得した。

■ GLORY 25 MILAN
日時:2015年11月6日(現地時間)
場所:イタリア・ミラノ

<GLORYライト級王座タイトルマッチ>
○ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ/王者)
 判定 3-0
●シッティチャイ・シッソーンピーノーン(タイ/挑戦者)

<GLORYウェルター級挑戦者決定トーナメント決勝>
○マーセル・グローエンハート(オランダ)
 判定 3-0
●カリム・ガジ(フランス)

<ライト級>
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
 判定 3-0
●ジョシュ・ジョンシー(カナダ)

<ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝>
○カリム・ガジ(フランス)
 判定 2-0
●ヨアン・コンゴロ(スイス)

<ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝>
○マーセル・グローエンハート(オランダ)
 2R 1分03秒 TKO
●ニコラ・ガロ(イタリア)

<GLORYフェザー級タイトルマッチ>
○セルゲイ・アダムチュク(ウクライナ/挑戦者)
 判定
●ガブリエル・バルガ(カナダ/王者)

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