RISE裕樹、イ・ソンヒョンに続くライト級新王者は!?水町浩、丹羽圭介インタビュー

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 11月8日後楽園ホールで開催される『RISE108』のセミファイナルに出場する水町浩と丹羽圭介の事前インタビューが発表された。

■RISE108 丹羽圭介インタビュー『自分は当てられるっていう最高の距離、丹羽のワールド“ニワールド”がある』
–もう試合まで3週間切りました。今日も入念に練習されてましたが調子はいかがですか?
「結構キテますね。疲労トンネルに入ったなって感じで。今はもう疲労の泥を剥がしにいく作業になっていくと思うんですけど。」

–先ほどの練習ではシャドーを入念に行ってましたね。
「水町選手がどういう動きをしてどういう攻撃をしてどういう防御をしてどういう距離感で戦ってるっていうのを自分の中で投影して、そのイメージ通 りに動けるようにしてます。
もうそこに水町選手がいるような感じで、戦っているようにやってますね。」

–自分の中でイメージは出来てますか?
「そうですね、だいぶ出来てます。」

–毎日、水町選手の事ばかり考えてますか?
「いやー、終わったらパッと切り替えるようにはしてるんですけど、練習入ったら水町選手の体格どうとか目つきがどうとか呼吸がどうとかいう所から 入るようにしてますね。」

–相手はベテランの水町選手です。何か警戒している事はありますか?
「いや、もう何でも出来る選手だと思うんですけど、水町選手の得意なパターン、距離感や攻撃があるんで、それを食らわないように自分の距離感で、 自分の世界で、戦うっていう。」

–水町選手は想像以上にやりづらいんじゃないかと言ってました。
「前回もそうだったんですけど、自分の中で相手は当てられなくて自分は当てられるっていう最高の距離が、丹羽のワールド“ニワールド”があるんで (笑)。
“ニワールド”の中でいかに戦うか、それがポイントです。」

–その中で戦えば確実に勝てる?
「まぁ勝てるかどうかはわからないですけど、絶対負けないって感じですね。もらわないです。」

–水町選手はタイトルを3つ獲得していて、タイトルマッチに慣れてます。丹羽選手は初めてですが。
「ワクワクしてます!どんな心持ちで、どんな緊張感があって、どんな高揚があるのかと。
もう勝つ姿は自分の中でイメージ出来てるんで。そこに向かっていくだけなんで。その経験値を全部もらいに行きます。」

–今年3月から始まったトーナメントでやっとタイトルマッチです。
「長かったような短かったような(笑)。まぁでもトーナメント来るにあたって、怪我で2年半ダメんなった時期もあったし、復帰して負けた時期で負 けてから勝ち続けてはいたんですけど、その中で減量、増量、減量、増量で体調おかしくなって。
試合の前日38度になった時もあったんで。なんかこう感慨深い試合というか全てのエネルギーがそこに集まる日だなと思います。」

–現在11連勝中です。前回7月のワンマッチもトーナメントの一環として戦ってましたが、振り返っていかがですか?
「もうイメージ通りそのままです。向こうもイメージ通り来たし、そのまま相手の光を消すと戦いをそのまま出来た感じでしたね。絶対勝利って感じで したね。」

–今回もいけそうですか?
「5ラウンドなんで何が起こるかわからない。未知なんですけど今回も5ラウンドにせよ、何ラウンドにせよ、相手の光を消して、自分の聖域の中で戦 うと。」

–5ラウンドずっと“ニワールド”?
「そうですね(笑)。“ニワールド”の中で戦い続ければ絶対食らわないんで。その食らわない戦い、負けない戦いを完遂します。」

–自分の中でKO勝ちのイメージは無い?
「常に狙ってはいるんですけど、中々KOには結果として出ては無いんですけど、常に相手のリズムを崩しにいくとか、的確に攻撃を当てにいくとか、 そういう的確な事をやりにいきます。」

–長期欠場する前と後でファイトスタイルが変わったように見えます。
「だいぶ変わりましたね。昔はドカーンでしたね。結果そうなったっていうか日本拳法スタイルってやっぱ一発なんで、もう一発当ててやれって感じな んですけど。
それをいい塩梅に打って打たれてってラリーをやるように意識するようになったら自然とああいう感じになって、スタイルが変わったんですけど。」

–ところで、弟の丹羽大樹さん(サッカー日本代表/ガンバ大阪)とは今回の試合の件で何かお話はしましたか?
「今回、弟ももしかしたら来てくれるかもしれないんで、まぁちょっと戦いを見てもらって、色々良い話が出来ればなと。」

–何か大輝さんからアドバイスをもらったりはしますか?
「脳の使い方とか、格闘技じゃなくて色んなトレーニングの向かい方とかそういうのはやり取りの中でメールしたりだとかするのでそれをもらったり、 僕が気付いた事を弟に伝えたりとかはやってますね。仲良いんで。」

–兄弟の仲が良いですね。
「ウチはもう家族全員仲が良いんで、正月みんなでゴルフ行ったりとか、弟の試合、僕の試合って感じでみんな家族が家族イベントみたいな感じで移動 するんで。」

–今回はご両親もいらっしゃるんですか?
「今回は全員来ますね。父親、母親、兄貴、姉ちゃん、兄貴の奥さんと、姉ちゃんの旦那さん、弟の家族も全員来るんで。もう総出で来てくれるんで (笑)。」

–今回はご家族に良い所を見せないといけないですね。ちなみに先ほどお話していた脳のトレーニングは具体的にどのようなトレーニングなのでしょ うか?
「脳の使い方を、普段使ってない所をいっぱい使って視野を広げたりとか判断能力を速くしたりとか頭の回転がすごく速くなるんで練習を先回りできる とか、スパーリングやってても打ったら相手がこう来るんじゃないかっていう先回りが全部できるようになって、それを取り入れてやってます。
それも弟から色々教えてもらったりとかして劇的に良かったんで。脳のスペックって上げれば上げるほどいくらでも上がるんでいつもの1割増し、いつ もの1割増しって意識し
てるとトコトコとパーツ、パーツで上がっていくんで、そしたらスピードなり、反射神経なり、頭の使い方なり、色々上がっていくんで。そしたら練習 の質も上がってくるんで。」

–それは普段の練習以外の時でも意識しているんですか?
「仕事の時もそうだし、普段の朝起きてから寝るまで、寝てる時もなんかそれを意識して。眠りの深さも変わったりするんで。」

–先ほどもベルトを巻いている姿が想像できるとおっしゃってましたが、試合後は勿論ベルトを手にしている?
「勿論!それ以外の想像がちょっと出来ないんで。申し訳ないですけど(笑)。
もうベルトを巻いて、見に来てくれた人みんなをリングに呼んで、よっしゃー!という姿まで、後楽園の光を浴びる姿まで想像出来てるんで。後はそれ に向かうだけですね。」

–チャンピオンになったらどういうチャンピオンになりたいかはありますか?
「皆の期待に応え続ける男、絶対倒すとか絶対勝つとは言いません、でも絶対負けない男、成長を止めることなく負けないチャンピオンになると決めて います!
一度きりの人生、成長しなくなったら引退します。」

–最後に一言お願いします。
「色々あったんですけど、これを獲る事で僕のエネルギーに触れてくれた人達への恩返しだと思ってるんで、その最高の瞬間を感じて一緒に楽しみま しょう!」

■RISE108 水町浩インタビュー『これと言った武器が無いんですけど、標準の中で努力で勝っていくっていうのを見せたい』
–練習お疲れ様でした。毎日こんな感じなのでしょうか?
「そうですね。塾長に毎日『強育』してもらって、後輩にミット持ってもらったりそういった練習です。」

–後輩にミットを持ってもらうのと、塾長に持ってもらうのはやはり。
「違いますね!すごい力入って。それはそれで良い練習が出来てるんで、凄く良いと思います。」

–塾長にミットを持ってもらっている時は技術云々では無く、かなり体力強化のミットですよね。
「士魂注入で。塾長が怪我してても殴らせて蹴らせてくれるんで。ミットとかで無く、自分自身を殴らせて蹴らせてくれたりしてるんで本当にありがた いです。」

–まだ試合まで3週間ほどありますが、こういう日々が続くわけですね。
「そうですね。もうちょっと魂の日々が続きますね(笑)。」

–前回、準決勝が7月24日の麻原将平選手との試合でした。さらにリベンジマッチでしたが振り返ってみていかがですか?
「試合の後に言おうかなとは思ってたんですけど、その前にやったのが2013年9月に判定で負けてはいるんですけど、その時は怪我からの復帰戦 で、動きも制限された中でやってたんです。
まぁ負けた者なんで、言う事は無かったんですけど、勝って自分の方が強いって証明しようとは思ってたんで。
前、試合をした時に麻原選手の強さも良い所もそうじゃない所も知ってるんで、それを頭に入れて練習してたんで想像通りっていう感じでしたね。」

–今回は3月から始まったライト級王座決定トーナメントの決勝戦です。試合に懸ける意気込みは?
「絶対にベルトを獲って皆さんに恩返しするというその気持ちで毎日やってます。」

–前回のインタビューの時に丹羽選手は“やり難そうなタイプ”だとおっしゃってましたが、改めて印象を教えて下さい。
「一言で言うと『曲者』ですね。賢いと思うんですよね。
試合見ててもそうだし、発言を聞いてても賢い選手だなっていう印象ですね。
周りで見ている人は強さが良くわからないみたいな感じで言いますけど、きっと対峙した時にやりにくさが見えると思うんですね。」

–その丹羽選手のスタイルに対して、水町選手は倒すスタイルですよね。今回はどのような試合にしようというのはありますか?
「勿論、選手でいる以上は倒す。KOを狙ってますし、選手でいる以上はそれを目指したいんですけど。
丹羽選手に関しても勝ちの方が自分の頭の中で大きい部分があるんじゃないですかね。」

–すでに3本ベルトを巻いてますが、今回獲れば4本目ですね。どういうチャンピオンになりたいですか?
「自分は見ててもらってもわかるんですけど、パンチ力が特にあるわけでも無く、キック力があるわけでも無いし、抜群に速いわけでも無いし。
これと言った武器が無いんですけど、いわゆる標準て言うんですかね。
標準の中で、努力で勝っていくっていうのを見せたいですね。一般の人代表というか、特にこう一発出てないけども努力で勝っていくという姿を見せた くて、ベルトと言ったら一つの成功例だと思うんで、証になるし、標準の自分が努力して獲って色んな人に勇気を与えたいなっていうのがありますね。
たぶん、体力測定しても普通の人と同じぐらいじゃないですかね(笑)。腕相撲なんかしてもたぶん負けるし(笑)。」

–昔からスポーツやってても普通だったりするんですか?
「普通です!中の上ぐらいですかね。特になんか一番になるわけでも無いし。」

–ちなみに空手とキックボクシング以外に何かされてましたか?
「中学1年生の頃にJリーグが開幕した時だったんですよ。
カッコいいなと思ってサッカー部に入部したんですけど、入って2か月目ぐらいで集団行動苦手なのに気づいて、3か月目に辞めました(笑)。」

–中学でサッカーを辞めて、そこから空手を始めたのはいつになるんですか?
「高校1年生の頃に極真空手が部活であって、中3の時に格闘技に憧れはあったんですけど、その高校が空手部が極真だっていうのを聞いてやりたい なってその高校に入ったんですよね。」

–元々、格闘技に興味はあったのですか?
「強さに対しての憧れはあって、男なんで、小さい頃から持ってました。」

–上京したのはいつですか?
「高校卒業してすぐですね。学校で就職先決めてくれるじゃないですか。
そこで就職試験受けて、東京に行けばキックボクシング出来るジムがあると思ってたんで。
田舎は無いんですよ。ジムが当時無かったんで、東京の渋谷に行けば何でもあると思ってたんで渋谷の就職先決めて、出てきたんですよね。」

–最初、別のジムに居たんですよね?
「一番最初は渋谷の会社に入ったんですけど、町田に飛ばされて(笑)。
そこで町田のジムに通い始めたら3か月で逆に渋谷に飛ばされて、渋谷で働いてたらその仕事先の先輩が村上塾長の知り合いの知り合いだったんです よ。
それが18歳ですね。それで塾長を紹介してもらってそこからですね。」

–それで、村上塾に入ったという事ですね。
「当時は神田道場という所だったんですけど。神田にあって。まだ村上塾の前の形ですね。」

–上京してプロになって17年、キャリアとしては長いですね。デビュー当時の事を振り返っていかがですか?
「当時、技術も無かったんで、そんな技術を教えてもらう事も無かったんで、ただ空手でやってきた事をひたすら顔面に変えてやってきた感じですか ね。」

–ここまで長くやってきて何か思う事はありますか?
「やっぱり人との出会いというか、人が支えてくれたというのはありますよね。
勿論、塾長をはじめ色んな人に支えてもらって今の自分があってそれでこれだけ長いキャリアでやってこれたと思ってます。」

–水町選手は大きい怪我もされてましたし、それでもやってこれたのは応援してくれる方々の支えがあったからですか?
「この怪我で自分は終わりだろうなっていうのは自分でもあったんですけど、2週間ぐらいしたらどうやって勝てるかなとか考え出して(笑)。
その中に周りの人がいてくれてっていう。周りの人と話してても辞める話が出てこないんで。次はいつなの?みたいな。」

–今まで印象に残った試合はありますか?
「RISEに久しぶりに出してもらった渡辺理想戦ですかね(2011年2月27日 RISE74)。
あれはその1か月前の試合でしょうもない負け方して、それでもう自分が呼ばれるわけないなと思ってる時にRISEさんの方に出していただいて、そ れでKO勝ちして持ち直したんで。あの試合は覚えてますね。」

–あの時は見事な飛び膝蹴りでした。一時期勝てない時期もありましたがその時はどういった気持ちでしたか?
「あの時はいわゆるスランプというやつだと思うんですけど、自分の中で一生懸命やってるつもりでも外から見ると出来てないというか。
それを自分が意固地に、いややれるやれるっていう、空回りしてた時期ですかね。何年か続いたっていう感じですかね。」

–やはりウェルター級だときつかったですか?
「そうですね。減量というもの知らなかったっていうのがありましたね(笑)。
減量を知らなかったからご飯とか水飲んで体重乗ったりとか(笑)。減量知らなかったですね当時。」

–今回は3分5ラウンド無制限延長ラウンドの完全決着ルールです。
「僕はさっきも言った通り攻撃に一発あるわけでも無く、凄いスピードがあるわけでも無いので最終的には心の勝負だと思ってるんで。この勝負で勝て れば絶対ベルト巻くことが出来ると思います。」

–丹羽選手よりも優れている所はありますか?
「やっぱり自分は心しかないんで。心は勝たないと。全部自分の所に持っていって、自分の事を応援してくれてる人たちに恩返ししようと。」

–前回、長崎で喫茶店をされてるお母様の話もされてましたが、タイトルマッチの話はされましたか?
「あのー、勝ったという電話をする度に残念そうにするんですよね(笑)。じゃあまたやんのかって(笑)。
まぁでもそこは1日2日経ったらおめでとうと。
良かったとは言ってくれてるんですけど、声を聞く限りきっと本当は辞めてほしいんだろうなと思うんですよね。本気で喜んでないですね(笑)。」

–お母様は試合を見に来られた事はあるんですか?
「2回あるんですけど、1回目はデビュー戦の時で2回目は初めてスーパーライト級のベルトを獲った時ですね。
見るのは全然好きじゃないみたいですね。試合の日は朝から具合悪いみたいですよ(笑)。」

–では、今回も来る予定は?
「来る予定は無いですね(笑)。勝って、もうしばらく不安にさせてあげようかなと思います(笑)。」

–今、35歳で集大成の時期ではあると思います。今回の試合に懸ける意気込みをもう一度お願いします。
「18歳からこっちに出てきて、格闘技しかやってこなかったんで、格闘技終わってから次、何の仕事をするにしてもとにかくこの17年やってきた事 を意味ある事にする為に。
標準的な人間が努力してそこまでいけるかみんなに見てもらって、その証がベルトだと思うんで。
前も話しましたけど、ベルトを獲ったらRISEさんにも絶対に恩返しをするつもりなんで。そういう試合をしていきたいですね。」

–今回、何ラウンドでKOするなど何かどういう試合展開で勝つかというのはありますか?
「相手が相手なんで難しいと思うんですけど、気持ちで切り開いていきたいと思います。」

–ちなみに村上塾長からは何か言われてますか?
「『行け!』と言われてます(笑)。行けしか言われてないです(笑)。行くしかないんだよーと言われてます。倒れる時も前に倒れる。押忍。」

大会概要・対戦カード
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140712riseマット界舞台裏7月24日号全日W1ノアZ1広島BattleAid小笠原和彦RiseBladeプロ空手達人
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