■ アジアパシフィックジャパン協同組合Presents 大阪プロレス夏祭り2026 ~VerteX DAY~
日時:8月22日(土)
会場:大阪・アゼリア大正ホール
観衆:302名(超満員札止め)

<オープニング>
試合開始前、本日の主役VerteXのメンバーが夏らしく和風アレンジされたテーマ曲に乗り、浴衣姿で登場。場内からは割れんばかりの黄色い歓声が巻き起こり、サインボールを投げ入れるとボルテージは最高潮に達した。マイクを持った松房が「VerteXプロデュースDAY」の開幕を高らかに宣言した。

<第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
●アルティメット・スパイダーJr タコヤキーダー 三原一晃
14分42秒 リベリオン⇒片エビ固め
○浅川紫悠 TORU 大瀬良泰貴
〈寸評〉
第1試合からタコスパ+三原一晃の強力トリオとRogue Nationが全面激突。先月タッグ王座戦で熱戦を繰り広げたTORU&浅川紫悠は、前王者タコスパに対してこれ見よがしにチャンピオンベルトを見せつけながら堂々と入場した。
珍しくRogue Nationの奇襲から始まることなく、アルティメット・スパイダーJrと大瀬良泰貴が正攻法のレスリングで渡り合う。同じ時代に若手時代を過ごしたタコスパと三原の連係も抜群で、対するRogue Nationはラフプレーとド派手な場外乱闘で対抗する。
リング上へ戻ってからもしたたかにペースを握るRogue Nationに場内から大ブーイング。タコヤキーダーに標的を絞って集中攻撃を浴びせるが、三原が3人を相手に大暴れして猛烈に反撃する。目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい攻防の末、三原組が3人をおぶってプレスを狙うも、TORUが夏らしく水噴射で阻止。2度目は成功させたものの、最後は浅川が竹刀攻撃からリベリオンを炸裂させ、勝利を奪い取った。

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
スペル・デルフィン ●くいしんぼう仮面
9分48秒 忍法まるめこみの術
えべっさん ○救世忍者乱丸
〈寸評〉
これぞ大阪プロレスといえる、夏休みの思い出にもぴったりなタッグマッチ。久々の本戦出場となったくいしんぼう仮面と救世忍者乱丸が大ハッスルし、御大スペル・デルフィンや六甲レフェリーまで巻き込んで、懐かしくも楽しい展開が次々と繰り広げられた。
会場は子どもたちの笑顔であふれ、最後は乱丸が鮮やかな忍法まるめこみの術を決めて勝利。子どもたちが絵日記に書きたくなるような、楽しいひと夏の思い出を残す一戦となった。

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○水野翔
30秒 スリーパーホールド
●X(大坂丈一郎)
〈寸評〉
ここからはVerteXプロデュースカードがスタート。事前発表では水野翔の対戦相手は「X」とされ、ミステリアスなテーマ曲とともに頭から紙袋を被った正体不明の選手が登場した。
しかし、何かを感じ取った水野はXの背後から強烈なスリーパーホールドを仕掛け、わずか30秒で締め落として秒殺。あまりにも呆気ない結末に場内も騒然となった。
〈試合後〉
水野はおもむろにXの紙袋を剥ぎ取る。正体は予想通り大坂丈一郎。水野からバチバチ仕様の金色マスクを被って来いと挑発された丈一郎は素直に控室へ戻り、再試合が決定した。
<再試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○水野翔
9分14秒 胴絞めスリーパーホールド
●大坂丈一郎
〈寸評〉
金色のマスクを被り、いつもの入場テーマで現れた丈一郎。しかし、どこか細くて小さい。その正体はやはり替え玉で、背後から水野を騙し討ちすると、替え玉とともに水野へ襲い掛かる姑息な作戦に出る。
丈一郎の狼藉に怒った水野は場外で丈一郎を蹴り倒すと、そのまま怒涛の蹴りを浴びせる。粘る丈一郎に蹴り合いを要求すると、突然の激しいキック合戦へ発展。さらにサッカーボールキック合戦となり、丈一郎の姑息な攻撃に業を煮やした水野がタコ殴りから一気に締め落とした。
水野が1日2連勝を飾り、不毛な抗争に終止符を打った。

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○松房龍哉 佐野蒼嵐 TiiiDA
11分36秒 龍蟠虎踞⇒エビ固め
KUUKAI ヴァンヴェール・ジャック ●木下亨平
〈寸評〉
今話題のヴァンヴェール・ジャックが大阪プロレス初登場。木下亨平、KUUKAIとの「リア充トリオ」でVerteXと対峙した。
パートナーに触発された木下もルチャリブレを思わせる動きを披露し、続いて実現した松房龍哉とジャックの刺激的な初遭遇に場内は大興奮。TiiiDAとKUUKAIも互いを強く意識したエネルギッシュな攻防を繰り広げ、会場のボルテージは上がり続けた。
松房が先陣を切って三角飛びプランチャを繰り出せば、KUUKAIと木下はダブルプランチャで対抗。さらにジャックがコーナーからロープを渡ってのトルニージョを炸裂させ、大空中戦を展開する。
木下の呼びかけで松房に集中攻撃を浴びせる場面もあったが、VerteXも抜群の連係で反撃。TDTD対決など見せ場が続く中、最後は松房が龍蟠虎踞を決め、木下から3カウントを奪った。

<第5試合 大阪ライトヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負>
[王者]○SUZAKU
20分11秒 ヴァーミリオン・スプラッシュ⇒片エビ固め
[挑戦者]●タイガースマスク
※SUZAKUが2度目の防衛に成功。
〈寸評〉
このタイトルマッチが決定してから、王者SUZAKUの挑発をのらりくらりとかわしてきたタイガースマスクだったが、盟友ブラックバファローを従え、久々のテーマ曲と野獣バージョンの赤マスクで入場。対するSUZAKUもこれまでのマスクを手に、NEWデザインのマスクで登場し、両者ともにこの一戦へ懸ける思いを表した。
野獣と化したタイガースは奇襲から場外乱闘へ持ち込み、椅子を振り上げるルードファイトで王者を攻め立てる。まさかの展開にSUZAKUは防戦一方となり、反撃も単発。タイガースのえぐ過ぎる蹴撃を浴び続け、サンドバッグ状態に追い込まれる。
タイガースの突進をかわしたSUZAKUが伸身トペ・コンヒーロを放つも当たりが浅く、決定的なダメージには至らない。さらにタイガースとブラックバファローの椅子攻撃を浴びると、ここでSUZAKUが突如としてキレた。椅子を手にタイガースとブラックバファローをめった打ちにするなど、普段は見せない激しい感情を露わにする。
タイガースの野獣ぶりに猛獣の本能を呼び覚まされたか、リング上に戻ってからもSUZAKUの猛攻は止まらない。雪崩式フィッシャーマンバスターでタイガースを叩きつけ、ブラックバファローの介入も気にせず三角蹴りを炸裂させる。勝利かと思われた瞬間、ブラックバファローがレフェリーの足を引っ張りカウントを阻止。
レフェリー不在の無法地帯となったリング上で、タイガースはトンファーを足に忍ばせてのバズソーキック連打。タイガーススープレックスをSUZAKUがなんとか返すと、続くデルフィンスペシャルもカウント2で辛くもクリアする。
一気に形勢逆転したタイガースは雪崩式タイガーススープレックスを狙うが、SUZAKUが阻止。さらにタイガースに噛みつき、雪崩式ビッグタイムチェンジを繰り出す。両者ダウンから魂のエルボー合戦へ突入すると、互いに咆哮しながら本能のままに肘を打ち込み合う。
手数で上回ったSUZAKUは蹴りの連打から踵落とし、竜巻蹴り、トラースキックと畳み掛ける。さらに後頭部を2度蹴り抜き、介入を狙うブラックバファローを松房龍哉が阻止。
そして満を持してヴァーミリオン・スプラッシュを完璧に決め、野獣タイガースマスクを撃破。20分11秒の激闘を制し、2度目の王座防衛に成功した。
<試合後>
満身創痍のSUZAKUは認定書、チャンピオンベルト、そしてアジアパシフィックジャパン協同組合からの勝利者賞を受け取るとマイクを握り、
「選手数年前タイガース選手が私を見つけてくださってSUZAKUというリングネームとマスクを授かりました。散々あなたのことを挑発しましたが本当は心からリスペクトしています。先日の京都大会でのメインも凄い試合で凄いと思いました。自分を貫き通す凄い人です。貴方はあと5年は戦うと仰ってましたが私はこの5年で貴方を負い続けていきます。」
と思いを伝えると、その場に倒れ込んだ。
SUZAKUからマイクを託された松房龍哉は、VerteXのメンバーをリングへ呼び込み、結成から激動の半年間を振り返る。そして「まだまだこの団体を面白くしていくぞ!」と意気込みを語り、VerteX初のプロデュース大会を締めくくった。