達人ルールプロ空手vs.キックボクシング高橋対決はハイレベルな攻防でドロー!達人Ⅴ

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 9月27日(日)枚方市民会館大ホールで素手顔面、頭突き、金的攻撃、パウンド、絞め関節、道着を掴んでの打撃、全て有りのPRO-KARATEDO達人Ⅴが開催された。
今回で5回目の今大会、観客動員1200人でKO続出。1回目の達人大会を凌ぐ迫力のある闘いが繰り広げられた。

■ PRO-KARATEDO達人Ⅴ
日時:9月27日(日)
会場:枚方市民会館大ホール

<メインイベント プロ空手VSキックボクシングPRO-KARATEDOフェザー級達人決定戦!達人ルール3分1本勝負(延長2回)>
△高橋直弘(PKF高橋道場)All Japan格闘空手選手権無差別級王者
 引き分け
△高橋拓也(NJK拳之会)NKB、NJKFキックボクシング二冠王者

高橋拓也は今年引退したばかりのキックボクシング日本二冠王者。対する高橋直弘は今大会2週間前に藤原あらしとも対戦したMAキックの現役ランカー。
立ち合いからお互いに激しく攻撃するも達人全試合出場の高橋直弘が組み合いから、頭突き、投げからの極め突きと有効に攻める。
延長戦に入り、高橋拓也が肘で攻めて盛り返し、高橋直弘が額をカット。ドクターチェックで危ういと思われたが何とか試合続行。高橋拓也も額をカットするが、お互いに一歩も引かないスリリングな攻防に。延長戦も決着つかず再延長戦に。再延長戦は頭突きと肘合戦で会場を盛り上げるも決着つかず、勝負なし。ドローとなったがキックボクサーの実戦を表現した素晴らしい試合であった。

<セミファイナル プロ空手VS総合武道空手 PRO-KARATEDOライトヘビー級達人決定戦!達人ルール3分1本勝負(延長2回)>
●岩本亮紀(祥空館)STRIKERスーパーミドル級王者
 延長戦 鉤突きによるKO    
○久保輝彦(禅道会本部)全日本RF選手権2連覇 DEEPフューチャーキング王者

前回、天承山と引き分けた久保が今回は闘い方を変えて臨む。一発当てては投げて極め突き連打で岩本を追い込む。岩本は前回、グレーシー柔術のブラジル人と五分以上に闘い、総合格闘技でも勝率が高い選手である。体重差がある久保の投げからのポジショニング、極め突きを外してなんとか起き上がる展開が続く。それでもやや久保有利のまま延長戦へ。
延長戦に入り久保の金的攻撃が効いたのか、タックルで突っ込んでいく岩本だが逆に投げられて極め突きを喰らう。岩本がまたノーガードで突っ込もうとした瞬間、久保の左鉤突きがまともにヒット。そのままうずくまり、動けなくなり、久保のKO勝ちとなった。この試合は総合格闘家同士の実戦の形となった。

<第10試合 PKFキックボクシング3分3R(延長なし)             
○笹木一磨(NJKF理心塾KSジム)NJKFスーパーバンタム級3位 理心塾格闘術空手道選手権王者        
 3-0判定
●角 チョンボン(CRAZYWOLF)

NJKFランカーの笹木がCRAZYWOLFの角と2度目の対戦。角の首膝に少し苦戦したが、パンチキックを的確に当てて圧倒した笹木が判定勝ち。

<第9試合 PKF公式戦>
●西村圭生(PKF理心塾寝屋川)42才 PKF日本ライト級王者
 延長戦ストレートKO  
○Min kyung chul(韓国)24才

当初予定していた韓国選手がパスポートの関係で来日できず、急遽代替えで来日したミン選手は素手達人ルールは受けず、グローブを付けた総合格闘技ルールで西村と対戦。1Rは西村が攻勢するも2Rでミンの右ストレートがヒット。西村はそのまま起き上がれず、ミンのKO勝ちとなった。

<第8試合 プロ空手VS大相撲 PRO-KARATEDOスーパーヘビー級達人決定戦!達人ルール3分1本勝負(延長2回)
●若林信人(PKF理心塾若林道場)46才 PKF日本ライトヘビー級王者
 本戦極め突き連打KO
○天承山(HIGHVOLTAGE)44才 大相撲序二段優勝 TRIBELATE初代ヘビー級王者 第1回全日本武撃大会散打王者

身長差、体重差で上回る天承山が有利だと思われた試合だが、本戦、若林の頭突きの連打と、突きの連打で倒れかける。若林攻勢のまま延長戦に突入かと思われたが本戦終了間際に天承山のストレートが決まり、そのまま極め突き連打。ゴングと10カウントが同時だったが、レフリーの判断で天承山の逆転KO勝ちとなった。
               
<第7試合 格闘空手VS柔道、柔術 PRO-KARATEDOヘビー級達人決定戦!達人ルール3分1本勝負(延長2回)>
○KING(祥空館) STRIKERスーパーヘビー級王者
 本戦、極め突き連打KO    
●武士 正(A-TOYS)            
前回達人ⅣではオープングローブでのPKFルールで引き分けだったこの対決、今回は達人ルールでの対戦。
投げから絞め関節を狙いたい武士だが、投げた瞬間返されてバックポジションから極め突き連打。
そのまま失神KOでKINGの勝利。

<第6試合 空手VS空手 達人ルール3分1本勝負(延長2回)>
△槇岡孝一(PKF理心塾宇治田原)      
 引き分け   
△伊藤龍志(祥空館)

40代と50代の達人ルール対決、お互い有効打のないまま延長戦。引き分けとなった。

<第5試合 プロ空手VS大相撲 PRO-KARATEDO公式ルール3分1本勝負(延長2回)>  
○山本ボブ貴志(PKF理心塾)36歳        
 延長戦 頭突きKO   
●島虎(トム技研ジム)46歳 元大相撲幕下力士

試合開始から金的、突き連打、掴んで膝蹴り、頭突きとボブが有利に試合をすすめ、延長戦で頭突きから膝蹴りでボブのKO勝ち。

<第3試合 PKFキックボクシングルール3分3R(延長なし)>
○小林翔人(NJKF理心塾KSジム) 1戦1勝1KO   
 判定3-0 
●殿(NJKF心将塾) NJKFスーパーバンタム級8位

<第2試合 PKFキックボクシングルール3分3R(延長なし)>
○笹木秀磨(NJKF理心塾KSジム)    
 判定3-0   
●ジン・ヒョンジュ(韓国)10戦7勝3敗

<第1試合 PKFキックボクシングルール3分3R(延長なし)>

○松元勇人(NJKF理心塾KSジム) 1戦1勝1KO            
 判定3-0 
●TASUKU(CRAZYWOLF)

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 実を言うと僕が今、最も興味のある格闘技イベントはキックボクシングやMMA団体が行う大会ではありません。8月31日(日)、大阪アゼリア大正ホールで行われる空手イベント『達人』という大会なのです。なぜ、このイベントに注目しているのか? それはこの大会のルールにあります。ルールをざっと列記してみると、『達人』ルールは素手による顔面攻撃あり! しかも、スーパーセーフなどの防具を顔面につけることもなし。さらに頭突き! 金的蹴り! 肘打ち! 倒れた相手への打撃! 投げ! 絞め関節技! 道着を掴んでの攻撃! が全て有効という、実戦かつ超過激なルールなのです。世の中でこんな大会を行っているとは、正直驚きました。しかし・・・

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