[週刊ファイト8月6日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼ニック・アルディス改-SmackDownベルトでぶん殴った男は正義か悪か
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・ジェイド・カーギル以下憎める奴がいなかった回GM3年ぶりリング復帰
・やっていること全部、悪役仕事も誰一人として「負けろ」と思わせてない
・試合結果順フィン・ベイラーxダミアン・プリーストxトリック・ウィリアムス
・今の悪役に許されていること 日本のリングも、同じところに来ている?
・番組はグンサーとThe Ring Generalニック・アルディスの調印式から
・ミーチン(ミア・イム)補助役サミ・ゼインとの挑戦者決定戦に残ったのは
・CMパンクとコディ・ローズ対峙の絵!それでも、言葉はまだ残っている
・悪がいない時代に、何を観るのか 8・1-2『SummerSlam』ミネアポリス
■ WWE SmackDown
日時:7月24日(日本時間7月25日)
会場:米カリフォルニア州 オークランド・アリーナ
ジェイド・カーギル以下憎める奴がいなかった回GM3年ぶりリング復帰
「この夜、憎める男が一人もいなかった。」
大会の詳細は、後半で改めて触れる。だが、その前にどうしても書いておきたい一件がある。
「正直に言う。私は、アメリカのプロレスが嫌いだ。」
私が飢えていたのは、ガチの戦いだ。筋書きのない、剥き出しの真剣勝負。ボクシングスーパーバンタム級4団体統一世界王者井上尚弥の拳が、まさにそれだ。一発が嘘をつかない。あの緊張を知ってしまえば、他は色褪せる。
その基準の前では、プロレスは日本も、アメリカも物足りない。勝敗は、決まっているのかもしれない。筋書きも、あるのかもしれない。少なくとも、競技ではない。だから私は、リングというものを、どこか軽く見ている。
だが、あの夜だけは、少し様相が違った。
一人の男が、リングに乱入した。レフェリーを引きずり出し、王座のベルトを振り上げ、王者の後頭部に叩きつけた。ルールを、正義を、その手で握りつぶした男。会場は沸いたのではない。息を呑んだのだ。「何かが起きた」と。
その男の名は、ニック・アルディス。スマックダウンを仕切る、The Ring General権力者。本来なら秩序を守る側の人間が、自ら秩序を壊した。あれは、正義だったのか。悪だったのか。
あの憎しみだけは、嘘じゃなかった。”負けろ””報いを受けろ”と、腹の底から願わせる力。作り物のリングの上で、たった一つ、本物の感情が燃えていた。
そこで、私は思い返した。そもそも、プロレスを”勝敗が本物か”で測ること自体が、間違いだったのだ。競技じゃない、それでいい。見るべきは、勝ち負けじゃない。そこで燃える”悪”が、本物かどうかだ。
悪は、邪魔者ではない。憎まれる者がいて、初めてヒーローは輝く。
そして、いつからか、プロレスのリングはその”悪”を失った。誰からも好かれる者ばかりになり、心の底から憎める男が、いなくなった。
その目で、今週のスマックダウンを観た。
やっていること全部、悪役仕事も誰一人として「負けろ」と思わせてない
この夜、悪党の仕事をした者は何人もいた。
ジェイド・カーギルは、仲間二人を連れてシャーロット・フレアーを襲い、試合を潰した。ジェイコブ・ファトゥは、4ウェイの最中に現れてロイス・キーズを叩き潰し、そのまま消えた。フェイタル・インフルエンス(ファロン・ヘンリー&ジェイシー・ジェーン&レイニー・リード)は、試合を終えたばかりのブリー・ベラに群がった。
やっていることは全部、悪役の仕事である。
だが、誰一人として「負けろ」と思わせなかった。
やったのは、試合を止めることだけだ。襲って、潰して、引き上げる。恨みを買う前に、いなくなる。先週アルディスがベルトを振り下ろした時、会場は静まった。
今週、静まった瞬間は一度もなかった。
試合結果順フィン・ベイラーxダミアン・プリーストxトリック・ウィリアムス
<オープニング グンサー vs. ニック・アルディス サマースラム調印式>
※アルディスがGM職の一時返上と免責条項に署名。乱闘となり、グンサーが金的からパワーボムで実況席のテーブルへ
<第1試合 シングルマッチ>
○ブリー・ベラ
5分00秒 丸め込み
●レイニー・リード
※試合後フェイタル・インフルエンスが襲撃。負傷から復帰したニッキー・ベラがジェイシー・ジェインにラックアタック2.0。サマースラムでの6人タッグ(ベラ姉妹&ペイジ vs. フェイタル・インフルエンス)を表明
<第2試合 暫定WWE女子王座ラダーマッチ予選>
○チェルシー・グリーン
4分00秒 アンプリティアー
●キアナ・ジェームス
<セグメント CMパンク/コディ・ローズ 舌戦>
※コディが自身の入場曲を場内に鳴らさせて締め
<第3試合 暫定WWE女子王座ラダーマッチ予選>
○シャーロット・フレアー
8分00秒 反則(ジェイド・カーギルの介入)
●ナイア・ジャックス
※カーギルは反則裁定後もフレアーにジェイデッド


<第4試合 統一WWE王座 挑戦者決定戦への進出決定戦 4way>
○フィン・ベイラー
12分00秒 クー・デ・グラ
●ダミアン・プリースト
(ほかトリック・ウィリアムス、ロイス・キーズ)
※ソロ・シコア、ウーソズ、LAナイト、ジェイコブ・ファトゥが介入。ベイラーは挑戦者決定戦でサミ・ゼインと対戦