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ポーランド最大級MMA団体KSWの「KSW 118」が開催され、メインイベントではKSW暫定ミドル級王座戦、コメインでは女子バンタム級初代王座決定戦が行われた。大会最大のインパクトを残したのは、やはり“Qbear”ピョートル・クベルスキによる圧巻のKO劇であった。クベルスキは試合開始直後から落ち着いた構えを見せ、プレッシャーを掛けて前進するミハルスキを迎え撃つ展開となった。すると1ラウンド、絶妙なタイミングの左ジャブをカウンターでヒット。これでミハルスキが崩れ落ちると、即座にグラウンド&パウンドへ移行し、レフェリーが試合を止めた。わずか2分09秒でのTKO防衛。KSW無敗記録を維持したクベルスキはこれで15連勝となり、通算19勝1敗。KO/TKO勝利は16度目となり、その決定力の高さを改めて証明した。試合後は正規王者パヴェウ・パヴラクとの王座統一戦待望論も一気に高まっている。
コメインイベントではKSW女子バンタム級初代王座決定戦が行われ、フルラウンドの熱戦となった。地元ポーランド期待のヴィクトリア・チジェフスカに対し、クロアチアのサラ・ルザール=スマイッチが冷静な試合運びを披露。打撃戦で優位を築きつつ、スタミナとディフェンスでも上回り、5ラウンドを戦い抜いた。ジャッジは49-46、49-46、48-47でルザール=スマイッチを支持。KSW女子バンタム級初代王者に輝いた。アンダードッグ評価を覆す堂々たる内容であり、大会屈指の好勝負として観客を沸かせた。


そのほかメインカードでは、マリアン・ジウコフスキがアイマール・ギーをTKO撃破。ヴァレリウ・ミルチャ、コンラト・ルシンスキもTKO勝利を挙げるなど、フィニッシュ決着が目立つ大会となった。KSWは近年ヨーロッパMMA市場で存在感を増しているが、今回の大会でもポーランド勢を中心とした高レベルな攻防と熱量を見せつける形となった。特にクベルスキの破壊力は欧州ミドル級戦線でも無視できない存在になりつつある。
■ KSW 118: Kuberski vs. Michalski
日時:2026年5月16日(土)
会場:ポーランド・カリシュ Arena Kalisz
<KSW暫定ミドル級王座タイトルマッチ 5分5R>
[暫定王者]○ピョートル・クベルスキ(ポーランド)
1R 2分09秒 TKO
[挑戦者]●ミハウ・ミハルスキ(ポーランド)
<KSW女子バンタム級王座決定戦 5分5R>
○サラ・ルザール=スマイッチ(クロアチア)
判定 3-0
●ヴィクトリア・チジェフスカ(ポーランド)
<ライト級 5分3R>
○ヴァレリウ・ミルチャ(モルドバ)
2R 52秒 TKO
●ロマン・シマンスキ(ポーランド)
<ライト級 5分3R>
○マリアン・ジウコフスキ(ポーランド)
2R 4分36秒 TKO
●アイマール・ギー(コートジボワール)
<ライトヘビー級 5分3R>
○アレクサンデル・ヴィニャルスキ(ポーランド)
判定 3-0
●ダヴィド・カスペルスキ(ポーランド)
<ウェルター級 5分3R>
○コンラト・ルシンスキ(ポーランド)
1R 2分45秒 TKO
●タギル・マフムドフ(チェコ)
<ライトヘビー級 5分3R>
○ミハウ・ドレチコフスキ(ポーランド)
判定 3-0
●セドリック・ルシマ(ベルギー)