エル・サタニコ有終の美、新王者誕生!CMLL「オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2026」

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 2026年3月20日、メキシコ・アレナメヒコで開催されたCMLL伝統興行「オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス」は、創始者サルバドール・ルテロ・ゴンサレス、そしてレジェンドであるエル・サタニコを称える一夜となった。会場には約15,000人超の観客が詰めかけ、引退と新時代の幕開けが交差するドラマチックな大会となった。

 この大会最大の焦点は、53年に及ぶキャリアに終止符を打つエル・サタニコの引退試合であった。三角戦として行われたこの一戦は、アトランティス、ブルー・パンテルという同時代を彩ったレジェンドとの対戦。序盤からアトランティスのプランチャで場外戦に突入し、サタニコはマスク剥ぎというラフで流れを引き寄せる。中盤以降はブルー・パンテルとのテクニカルな攻防となり、最後はサタニコが得意の絡み固め“ヌード”を極めてタップを奪取。見事、白星でラストマッチを締めくくった。

 試合後には感動的な引退セレモニーが行われ、サタニコは家族への感謝を語り、「家族を犠牲にしてきたが、この道を後悔していない」と長年の覚悟を明かした。教え子たちや仲間に囲まれ、花束とトロフィーを受け取る姿に、会場は総立ちの拍手に包まれた。


 そして大会の締めくくりとなったメインイベントでは、CMLL世界ヘビー級王座戦が行われ、王者クラウディオ・カスタニョーリと挑戦者エチセロが激突。クラウディオの圧倒的パワーと打撃に対し、エチセロは関節技とカウンターで対抗し、試合は次第に拮抗。終盤、エチセロが腕絡み系のサブミッションを極めると、クラウディオがついに耐えきれずタップアウト。エチセロが新王者に輝き、王座戦線は新たな局面へと突入した。

 その他の試合でも見どころは多く、CMLL世界トリオ王座戦ではミスティコ、マスカラ・ドラダ、ネオンのスカイチームがAEWのデス・ライダーズを下し防衛に成功。空中殺法と連携の完成度で、ハードコアスタイルのAEW勢を上回った。また、女子の髪切りマッチではプリンセサ・スヘヒトが勝利し、マルセラが敗者として髪を失うというアポスタスの重みも印象的だった。

 大会全体を通して、エル・サタニコの引退という歴史的瞬間と、エチセロの王座奪取による世代交代が強く印象に残る内容となった。さらにAEW勢の参戦により国際色も強まり、CMLLの現在と未来を同時に示す興行として大成功を収めた一夜だったと言える。

■ CMLL アレナメヒコ金曜日定期戦
日時:2026年3月13日(現地時間・放送日)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ・アレナメヒコ

<CMLL世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
[挑戦者]○エチセロ
 1-0
[王者]●クラウディオ・カスタニョーリ

<エル・サタニコ引退試合>
○エル・サタニコ
1-0
●ブルー・パンテル
アトランティス

<CMLL世界トリオ王座タイトルマッチ>
[王者]○スカイチーム(ミスティコ&マスカラ・ドラダ&ネオン)
 1-0
[挑戦者]●デス・ライダーズ(ジョン・モクスリー&ウィーラー・ユタ&ダニエル・ガルシア)

<マスカラ・コントラ・カベジェラ8人マッチ>敗者覆面剥ぎor髪切りマッチ
○マックス・スター
 1-0
●ポルボラ
カンセロベロ
ウイルス
カルベラJr. I
カルベラJr. II
オモブレ・バラJr.
エル・コヨーテ

<カベジェラ・コントラ・カベジェラ3WAYマッチ>※敗者髪切りマッチ
○プリンセサ・スヘヒト
 1-0
●マルセラ
ラ・マグニフィカ

<6人タッグマッチ>
○ラス・インフェルナレス(ダーク・シルエタ&ルビア&ゼウシス) バルキリア
 1-0
●ラ・カタリナ ラ・ハロチータ ペルセポネ スカディ