(C)ACA
1月9日(現地時間)にチェチェン共和国グロズヌイで『ACA 198: Omarov vs. Suleymanov 2』が開催された。
ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
フェザー級王座戦は、イスラム・オマロフの強さを改めて印象づける内容となった。過去にも対戦経験のある両者であったが、試合は開始直後からオマロフが完全に主導権を握る展開である。
ゴングと同時にオマロフは迷いなくテイクダウンを狙い、スレイマノフをグラウンドに引きずり込んだ。挑戦者はガードポジションからの脱出を試みるものの、オマロフの上半身の圧力とポジショニングは崩れない。約2分を経過したところでパスガードに成功すると、そのままマウントポジションへ移行。そこから一気にギロチンチョークを仕掛けた。
スレイマノフも必死に耐えたが、首への締め付けは深く、3分14秒で無念のタップアウトとなった。スタンドでの打撃戦はほとんど見られず、オマロフのグラウンド技術と試合運びの巧みさが際立つ短期決着である。この勝利により、オマロフはフェザー級王座3度目の防衛に成功し、無敗記録を18勝に伸ばした。

一方、コ・メインイベントのライト級暫定王座決定戦は、対照的に5ラウンドをフルに使った消耗戦となった。
ダウド・シャイカエフは、打撃とテイクダウンを織り交ぜたバランスの取れた試合運びで主導権を握る。1ラウンド、2ラウンドではテイクダウンを複数回成功させ、グラウンドで確実に時間を使いながらポイントを積み重ねた。エルデソン・バチスタもスクランブルで立ち上がる場面を見せたが、被弾と消耗は避けられなかった。
中盤の3ラウンド、4ラウンドではバチスタが前に出てプレッシャーを強め、ボディへのパンチで反撃を試みる。しかしシャイカエフは冷静に距離を保ち、ジャブとカウンターのキックでペースを譲らない。打撃戦に付き合いながらも、大きな被弾を許さなかった点が評価された。
最終5ラウンド、両者とも疲労の色が濃くなる中で、シャイカエフは再びテイクダウンを奪い、試合を支配する。ここでのコントロールが決定打となり、判定は49-46、49-46、48-47のユナニマスでシャイカエフの勝利。打撃数でもシャイカエフが上回り、テイクダウン成功率の差が明確に結果へと反映された。
この結果、シャイカエフはACAライト級暫定王者に認定され、正規王者との統一戦へ大きく前進することとなった。
ACA 198は、一本決着とフルラウンド判定という対照的な2試合が大会を象徴する形となった。無敗王者として格の違いを見せつけたイスラム・オマロフ、そして5ラウンドを戦い抜き王座をつかんだダウド・シャイカエフ。それぞれの強さが明確に刻まれた一夜であったと言える。
■ ACA 198: Omarov vs. Suleymanov 2
日時:2026年1月9日(現地時間)
会場:チェチェン共和国グロズヌイ
<フェザー級王座タイトルマッチ>
[王者]○イスラム・オマロフ(ロシア)
1R 3分14秒 一本(ギロチンチョーク)
[挑戦者]●アリハン・スレイマノフ(ロシア)
<ライト級暫定王座決定戦>
○ダウド・シャイカエフ(ロシア)
判定3-0(ユナニマス)
●エルデソン・バチスタ(ブラジル)
<ライトヘビー級>
○スリム・バタロフ(ロシア)
1R 2分04秒 TKO(アッパーカット)
●アスィルザン・バフィッジャンウリ(カザフスタン)
<バンタム級>
○トマーシュ・デアク(スロバキア)
判定3-0(ユナニマス)
●ラスル・アルバスカノフ(ロシア)
<バンタム級>
○カイラト・アフメトフ(カザフスタン)
判定2-1(スプリット)
●マンスール・ハトゥエフ(ロシア)