[ファイトクラブ]激突と覚醒の二日間―全日本プロレス、2026年新春後楽園決戦

[週刊ファイト01月15日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼激突と覚醒の二日間―全日本プロレス、2026年新春後楽園決戦
 全日本プロレス公式 編集部編
・全日本プロレス2026年新年二連戦激闘の記録
・宿命の邂逅と新春の激突―2026年全日「新春バトルロイヤル」
・“巨神”が頂を奪う―綾部蓮&タロース、HAVOCを破り世界タッグ戴冠
・青柳亮生、KURAMAを下しV4達成も、リングに残った“本名”の魂
・関本大介、芦野祥太郎を下しGAORA TV王座戴冠


▼プロレス界にも採り入れて欲しい、現役ドラフトとプロ・スカウト部門

[ファイトクラブ]プロレス界にも採り入れて欲しい、現役ドラフトとプロ・スカウト部門

▼横浜の街に響く「最高」の声―宮原健斗、消防署長としてのもうひとつの戦い

[ファイトクラブ]横浜の街に響く「最高」の声―宮原健斗、消防署長としてのもうひとつの戦い

全日本プロレス2026年新年二連戦激闘の記録

■ ニューイヤーウォーズ2026
日時:1月2日(金)
会場:東京・後楽園ホール

<第7試合 新春バトルロイヤル 時間無制限>
○安齊勇馬
 16分48秒、ギムレット→片エビ固め
●小藤将太

《退場順》
①大森北斗(0分52秒)体固め
①羆嵐(0分52秒)体固め
③セニョール斉藤(1分27秒)体固め
④MUSASHI(2分00秒)オーバーザトップロープ
⑤吉岡世起(2分02秒)オーバーザトップロープ
⑥オデッセイ(2分48秒)オーバーザトップロープ
⑦ザイオン(3分00秒)オーバーザトップロープ
⑧佐藤光留(3分24秒)体固め
⑧真霜拳號(3分24秒)体固め
⑧鈴木秀樹(3分24秒)体固め
⑪関本大介(4分05秒)体固め
⑪芦野祥太郎(4分05秒)体固め
⑬井上凌(4分32秒)片エビ固め
⑭田村男児(5分07秒)オーバーザトップロープ
⑮綾部蓮(5分15秒)オーバーザトップロープ
⑮タロース(5分15秒)オーバーザトップロープ
⑰サイラス(5分37秒)オーバーザトップロープ
⑱斉藤ジュン(6分44秒)オーバーザトップロープ
⑲本田竜輝(8分06秒)オーバーザトップロープ
⑳神林大介レフェリー(8分20秒)オーバーザトップロープ
㉑KURAMA(9分07秒)オーバーザトップロープ
㉒青柳亮生(9分32秒)エビ固め
㉒ライジングHAYATO(9分32秒)エビ固め
㉔”ミスター斉藤”土井成樹(10分12秒)オーバーザトップロープ
㉕潮﨑豪(11分22秒)オーバーザトップロープ
㉖宮原健斗(13分05秒)オーバーザトップロープ

<第6試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[挑戦者]綾部蓮 ○タロース
 17分40秒、ダブルチョークスラム→体固め
[王者]●ザイオン オデッセイ
※綾部蓮&タロースが第103代王者となる

<第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○関本大介
 10分40秒、ビッグバンカタストロフィ→体固め
●井上凌

<第4試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
○宮原健斗 斉藤ジュン MUSASHI 吉岡世起
 10分00秒、シャットダウンスープレックスホールド
安齊勇馬 芦野祥太郎 本田竜輝 ●田村男児

<第3試合 世界ジュニアヘビー級選手権前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負>
○青柳亮生 ライジングHAYATO
 12分33秒、横入り式エビ固め
●KURAMA MAZADA

<第2試合 バカの時代 vs 北斗軍 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
鈴木秀樹 真霜拳號 ●佐藤光留
 6分39秒、ダイビングセントーン→体固め
大森北斗 ○羆嵐 サイラス

<第1試合 全日本プロレス2026年闘い始め シングルマッチ 30分1本勝負>
○潮﨑豪
 8分48秒、豪腕ラリアット→体固め
●小藤将太

■ ニューイヤーウォーズ2026
日時:1月3日(土)
会場:東京・後楽園ホール

<第6試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○青柳亮生
 20分04秒、ファイアーバードスプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者]●KURAMA
※青柳亮生が4度目の防衛に成功

<第5試合 GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負>
[挑戦者]○関本大介
 16分38秒、ビッグバンカタストロフィ→体固め
[王者]●芦野祥太郎
※関本大介が第32代王者となる

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
綾部蓮 ○タロース 安齊勇馬
 13分29秒、ダブルチョークスラム→体固め
宮原健斗 斉藤ジュン ●本田竜輝

<第3試合 HAVOC vs バカの時代 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
鈴木秀樹 真霜拳號 ●佐藤光留
 9分24秒、ダイビングヘッドバット→片エビ固め
○ザイオン オデッセイ 潮﨑豪

<第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
MUSASHI 吉岡世起 ●井上凌
 9分39秒、リバーススプラッシュ→片エビ固め
大森北斗 羆嵐 ○サイラス

<第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
ライジングHAYATO 田村男児 ●小藤将太 ”ミスター斉藤”土井成樹
 11分11秒、ヤンキーハンマー→片エビ固め
宮本裕向 阿部史典 ○立花誠吾 関札皓太

▼全日本:三冠戦斉藤ジュンV6次期挑戦者青柳優馬 Jr.フェス好試合

[ファイトクラブ]全日本:三冠戦斉藤ジュンV6次期挑戦者青柳優馬 Jr.フェス好試合

宿命の邂逅と新春の激突―2026年全日「新春バトルロイヤル」

 2026年1月2日、後楽園ホールにて開催された「ニューイヤーウォーズ2026」のメインイベントを飾ったのは、全選手が参加する恒例の「新春バトルロイヤル」であった。優勝賞金100万円を懸け、26名の選手が一堂に会したこの試合は、新年の門出を象徴するかのような華やかさと熱狂、そして個々の意地と矜持が交錯する濃密な戦いとなった。

 序盤からリング上は混沌を極め、出場選手たちは次々と失格によって姿を消していく。世界タッグ王座を争ったばかりのザイオン、オデッセイ、そして綾部蓮、タロースの“タイタンズ・オブ・カラミティ”も参戦し、セミファイナルからの連闘で存在感を見せつけた。一方、MUSASHIと吉岡世起は、後日行われるゼンニチJr.タッグフェスティバルにおける対戦を前に火花を散らし、芦野祥太郎と関本大介はジャーマン合戦を展開するなど、それぞれが物語を刻むような攻防が繰り広げられた。

 しかし、激戦を勝ち抜き、最後までリングに残ったのは、三冠王者・宮原健斗、前王者である安齊勇馬、そしてこの日入団が発表されたばかりの潮﨑豪と小藤将太という、まさに“主役”たちであった。王者と前王者の再会、そして新加入の二人が加わる構図は、全日本プロレスが誇る伝統と未来、世代と階級、さらには感情までもがぶつかり合う特異な空間を形成していった。

 潮﨑はコーナーで宮原を捕らえブレーンバスターを狙うが、そこに小藤がドロップキックで割って入り、潮﨑を見事オーバー・ザ・トップロープで失格に追い込む。この意外性に富んだ一撃に場内はどよめきと歓声が入り混じる。そして残された3人――宮原、小藤、安齊。ここからは、まるで芝居がかったドラマのように、感情が剥き出しになっていく。

 小藤に対し、宮原は「お前所属らしいな。誰についていけばいいかわかってるのか?そういうもんだからな、日本は」と、いかにも“選手会長”としての圧力をかける。しかし、共闘していたかに見えた二人の関係は、宮原の攻撃が自爆に終わった瞬間に崩壊する。小藤はビンタで応戦し、宮原をもオーバー・ザ・トップロープで叩き出した。観客の「コフジ」コールが高まる中、小藤は堂々と最後の対戦相手である安齊勇馬と向き合う。

 試合終盤は新旧の“イケメン”対決とも言うべき、若さと勢いのぶつかり合いとなった。小藤はエルボー、ドロップキック、アームドラッグ、さらには「いくぞ!」と叫んでのミサイルキックと多彩な技で反撃し、フィッシャーマンズ・スープレックスホールドでも畳みかける。しかし、安齊もジャンピング・ニー、ジャーマン・スープレックスとたたみかけ、最後は必殺のギムレットで3カウントを奪取。試合時間は16分48秒であった。

 試合後、安齊はマイクを手にして叫んだ。「新春バトルロイヤル優勝したぞ!」と高らかに宣言し、小藤に対しては「全日本プロレスの黒髪イケメンの枠は俺なんだよ!入団発表したからって、勝たせるほど優しい先輩じゃねえぞ!」と先輩らしい“洗礼”を見せつけた。それでも、「正直な話、後輩からは好かれたい」と本音も漏らし、小藤にマイクを渡すと、そこには疲労困憊ながらも誇りを宿した新人レスラーの姿があった。

 小藤は「最初からイケメン度合いであなたに勝てるなんて思ってないですよ。でも、イケメンが何人いたっていいじゃないですか。あなたは高身長でイケメンで強い。クソ…でも、僕だってイケメンで、何よりいい匂いなんですよ。これからはそんなイケメン2人で全日本プロレスをもっと盛り上げていきましょう」と語り、場内を沸かせた。

 最後は安齊が「皆さん、今年の干支は午年らしいですよ。そりゃあ、優勝するのはもちろん安齊勇馬しかいねぇよな。全日本プロレスには2匹の馬がいるんだよ。その中でもこの俺が2026、必ず盛り上げて、最後あの三冠ベルトまで必ずたどり着いてみせる。とにかく2026、一瞬も俺から目を離さないでください。俺との約束です」と力強く宣言。リング上での栄光と苦闘を経て、新年のプロレス界に力強い希望を刻みつけた。

 一方、小藤もバックステージで「1日2回負けました。でも、今日お客さんの反応を見る限り、俺も全日本に入団してよかったなと。これで後悔なく前に進んでいけます。全日ジュニアを日本一にしてみせます。約束します」と語り、敗れてなお一歩を踏み出す覚悟を見せた。

 この新春バトルロイヤルは、単なるイベント的な試合ではなく、新たな世代の台頭と、既存の勢力図の揺らぎを内包した、大きな節目として語り継がれることになるだろう。全日本プロレスの2026年は、ここから確かに始まった。

“巨神”が頂を奪う―綾部蓮&タロース、HAVOCを破り世界タッグ戴冠

 2026年1月2日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス「ニューイヤーウォーズ2026」の第6試合では、世界タッグ選手権試合として、王者組のザイオン&オデッセイ(HAVOC)に、挑戦者である綾部蓮&タロース(タイタンズ・オブ・カラミティ)が挑んだ。2025年の「世界最強タッグ決定リーグ戦」を制し、頂上決戦を再び迎えた巨漢コンビは、リング上でその名に違わぬ破壊力を見せつけ、第103代世界タッグ王者に輝いた。

 昨年12月10日の最強タッグ優勝戦での激突を経ての再戦であり、王者HAVOCにとっては雪辱を懸けた一戦であったが、試合はまたしても挑戦者の勢いに押される形となった。序盤こそザイオンとオデッセイが場外戦に持ち込み、綾部を鉄柱に叩きつけるなど荒々しい攻撃で試合を支配したが、反撃の糸口を掴んだ綾部が耐え抜き、タロースにタッチを繋げると流れが一変する。

 2メートル13センチの巨体を誇るタロースは、ザイオンに串刺しボディアタックを連発し、綾部との合体技で反撃を開始。オデッセイがテーブルを持ち出して形勢逆転を狙うも、それを奪い返したタイタンズ・オブ・カラミティは、ザイオンをエプロンからテーブル上のオデッセイへと投げつけて粉砕するという衝撃の連係を披露。オデッセイが戦線を離脱し、孤立したザイオンに対しては、連続攻撃から最後はダブルチョークスラムを叩き込み、17分40秒で3カウントを奪取。タイタンズ・オブ・カラミティが世界タッグ王座を奪取するに至った。

 試合後、綾部はリング上で「2026年一発目、世界タッグ取ったぞ!2026年初絶望を味わったか?」と叫び、場内に勝利を高らかに宣言。続けて「綾部蓮自身、全日本プロレスで初めてのベルトだ。ザイオン&オデッセイからこのベルトを取れたこと、嬉しく思うよ。ザイオン&オデッセイ、まだまだ闘っていこうぜ」と語り、王者との再戦も視野に入れていることを明かした。一方のタロースも、「アヤベサン、アリガトウゴザイマシタ」と日本語で笑顔を見せ、会場を和ませる一幕もあった。

 しかし、ふたりの野望はここで終わらない。綾部が「世界タッグのベルトを獲ったけれど、我々タイタンズ・オブ・カラミティはここで終わるわけではない。あくまで通過点にすぎない」と語ると、すかさずタロースは「サンカンチャンピオンニナリタイデス」と、次なる目標を三冠ヘビー級王座へと設定。これを受けて綾部が三冠王者・宮原健斗の登場を求めると、ベルトを腰に巻いた宮原が姿を現す。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン