[週刊ファイト11月27日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼覇権争奪の血闘、UFC322新王者誕生、王者防衛、新星覚醒の三重奏
photo:(C)UFC公式 野村友梨乃
・聖地MSGが震えた:英雄は跳び、敗者は沈み、聖地は記憶する
・完封の5ラウンド:マハチェフ、マダレナを圧殺して歴史に君臨
・MSGで勝利の舞:シェフチェンコ、5R全制圧の無慈悲な防衛
・ベテラン狩り成功:モラレス、“タイトル戦線の扉”へ進撃開始!
・階級史が塗り替わったUFCの次章:果たして堀口は勝てるのか
▼9年ぶりUFC-史上最強のMade in JAPAN 堀口恭司、再び世界へ挑む
聖地MSGが震えた:英雄は跳び、敗者は沈み、聖地は記憶する

米国ニューヨーク州ニューヨーク――総合格闘技の象徴として語り継がれる聖地、マディソン・スクエア・ガーデン。そこで開催された『UFC 322』は、格闘技史にまた深い刻印を残す“運命の一夜”となった。世界中からファンが集結し、開場前から異様な熱気が漂うMSG。かつて幾多の王者が生まれ、そして散っていったこの舞台に、今宵も新たな伝説が刻まれることを誰もが予感していた。
メインカードは序盤から波乱の連続。ランキングも下馬評も無意味と化すほど、選手たちがむき出しの本能を晒し合う激闘が続き、オクタゴンの中で語られたドラマは、まさに“UFCの真骨頂”そのもの。予想外のフィニッシュ、意地を見せたベテラン、覚醒を告げる新星――それぞれの勝敗が、今後の王座戦線に無視できない影響を与えるだろう。
マディソン・スクエア・ガーデンで歴史が動いた。 UFC322は単なるイベントではなく、MMAが時代を更新する瞬間を見届ける儀式だったと言っていい。
完封の5ラウンド:マハチェフ、マダレナを圧殺して歴史に君臨


【メインイベント】
米国ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン。幾多の格闘技史を刻んできたこの聖地で、『UFC322』は最高潮の熱と歓声に包まれた。特に、ライト級王者イスラム・マハチェフが入場した瞬間、会場には割れんばかりの歓声が沸き起こり、その人気の高さと存在感を改めて思い知らされる。重厚なアナウンスと共に立ち上がる観客の波――MSGが完全にマハチェフを“主役”として迎え入れていた。
対するジャック・デラ・マダレナは、プロデビュー直後の2連敗から驚異の18連勝で王座を獲得したサクセスストーリーの体現者。ラグビーとボクシングを経てMMAへたどり着き、豪州から世界の頂点に辿り着いた苦労人だ。今回は25年5月のベラル・ムハメド戦で王座奪取後、満を持しての初防衛戦となった。
試合は5ラウンドにわたり、マハチェフが得意とするテイクダウンとグラウンドの圧力で主導権を握る形に。マダレナもスクランブルを試みたが、マハチェフのトップコントロールは終始揺るがず、立ち上がる余地すら削られる展開が続いた。打撃でも柔術でも隙を与えない、完成された総合力と言えるだろう。5R残り20秒で抑え込みながらマハチェフは勝利を確信したのか笑っていた。

今回のマハチェフのテイクダウン成功率は100%。テイクダウン能力は素晴らしいとしかいいようがない。「マダレナ、こんなにも何もできないか」と思うほどマダレナのやりたい動きが全くできていなかった。マダレナが決して弱いわけではない、マハチェフが強すぎるのだ。
結果はジャッジ三者50-45のフルマーク。マハチェフがウェルター級新王者となり、UFC史上11人目の二階級制覇を達成した。
勝利の瞬間、マハチェフはケージ中央で大きくおたけびを上げ、MSGの観客がその雄叫びに呼応するようにさらに声を上げた。静かに語るタイプとして知られる彼ですら感情を爆発させたその姿は、この一戦がどれほど大きな意味を持っていたかを物語っている。

試合後のインタビューでは、マハチェフはどこまでも自然体だった。
「ファイトプランは見たとおりだよ。特に秘密もない。減量がなくて最高だった。これ(二階級制覇)が夢だったんだ。ずっとこのために努力してきたんだよ」その穏やかな語り口に対し、MSGは再び大きな拍手を送った。
ライト級に続きウェルター級も制したことで、マハチェフの名はUFCの歴史にまたひとつ深い刻印を残した。ダゲスタンの怪物は、いま二つの階級の頂点に立つ。

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