(C)AAA
10月26日（現地時間）にメキシコ合衆国メキシコシティで『AAAエロエス・インモルタレス2025』が開催された。
AAAは1992年1月、CMLLで企画部長兼ブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャによって設立された。同年5月、メキシコシティで旗揚げ戦を開催し、エンタメ性の高いプロレスを推し進め、当時メジャー団体だったUWAを壊滅に追い込み、メキシコでは最王手CMLLに次ぐ規模の団体となった。しかし、2025年4月にWWEによる買収が発表された。だが、WWEに買収されたが、統合される訳ではなく別ブランドとして運営されている。
今大会は、不滅のヒーローと銘打った創設者アントニオ・ペーニャを称える秋のビッグマッチで、メインではAAAメガ王座戦、王者ドミニク・ミステリオに、ドラゴン・リーが挑戦した。ミステリオもリーもメキシカンであるが、WWE所属同士。しかも、ミステリオはルード（悪役）であるが、エル・パトロン・アルベルトと同じく悪役でもメキシコでは声援を浴びている。試合は、ミステリオがベルハンマーで攻撃するが、リーが奪い取り、逆に凶器攻撃をしようとする。しかし、それをレフェリーが制止。その隙をついて、ミステリオはブーツでリーを強打。そしてフロッグスプラッシュを決め、フォール勝ち。ミステリオが凶器攻撃で勝利して王座防衛を果たした。
試合後、今大会で遂にルード（悪役）転向となったイホ・デル・ヴィギンゴがミステリオを襲った。ヴィギンゴは、団体から贔屓されているとファンから反発を買ってブーイングを浴び続けていたが、遂に開き直って悪役となり、ファンが熱望するアルベルト・エル・パトロンへの声援を罵倒。更にメキシコ人である自分ではなく、（メキシコ系だがアメリカ国籍の）ミステリオを応援する観客は偽善者だと嘯いていた。そして、リーも反則を使って勝利したミステリオに怒りが収まらず攻撃。エル・グラン・アメリカーノが救出に入ったが、ミステリオを巡る王座戦線はますます盛り上がりそうだ。
また、AAAタッグ王座戦も組まれ、王者サイコ・クラウン＆パガノが、挑戦者である新生ダイナマイト兄弟（サンソン＆フォラステロ）を揃ってテーブルの上でみちのくドライバーを決めフォール勝ち。見事に王座防衛を果たした。しかし、試合後に、遂にワイアット・シックスが遂にAAAマットに現れ王者組を攻撃。AAAタッグ王座獲りをアピールした。
■ AAA Héroes Inmortales 2025
日時：2025年10月26日（現地時間）
会場：メキシコ合衆国メキシコシティ フアン・デ・ラ・バレラ・オリンピック体育館
＜AAAメガ王座タイトルマッチ＞
[王者]○ドミニク・ミステリオ
体固め
[挑戦者]●ドラゴン・リー
＜AAAタッグ王座タイトルマッチ＞
[王者]○サイコ・クラウン パガノ
体固め
[挑戦者]●新生ダイナマイト兄弟（サンソン＆フォラステロ）
＜シングルマッチ＞
○ローラ・バイス
体固め
●チカ・トルメンタ
＜AAAレイナ・デ・レイナス王座3WAYマッチ＞
[王者]○レディ・フラマー
体固め
[挑戦者]●ファビー・アパッチ ナタリア
＜AAAクルーザー級王座4WAYマッチ＞
[王者]○ラレド・キッド
体固め
[挑戦者]●ジャック・カートホイール エアロスター リンセ・ドラド
＜シングルマッチ＞
○ガレノ・デル・マル
体固め
●エル・フィスカル
＜シングルマッチ＞
○マスカリタ・サグラダ
体固め
●ミニ・アビスモ・ネグロ
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