全日本プロレス秋のビッグマッチ「ジャイアントドリーム2025」9.23立川大会に向け、全日本プロレス事務所で三冠ヘビー級選手権試合の記者会見が行われた。会見には「第12回 王道トーナメント」を制し、3年ぶり3度目のトーナメント優勝を果たした宮原健斗、防衛回数7を数え盤石の王者ぶりを発揮する斉藤ジュンが出席。秋のビッグマッチのメインイベントを飾る三冠戦へ向け意気込みを語った。
■会見の模様
宮原「全日本プロレス宮原健斗です。先日9月15日、王道トーナメントを制覇して、9月23日、三冠ベルト挑戦が決まりました。僕たち全日本プロレスのレスラーはリング上で戦うことで前に進み続けます。その中で全日本プロレス最高峰の戦い。王者vs覇者。その戦いをやろうじゃねえかと。俺はこの三冠ベルトを一日たりとも忘れたことはない。このベルトが宮原健斗をプロレスラーとして奮い立たせてくれる。9月23日、秋のビッグマッチ。ゼンニチ秋の夢空間。夢空間をプロレスファンの皆様も一緒に作ってほしいと思います。ゼンニチ秋の夢空間を9月23日、プロレスファンの皆様も一緒に作ってほしいと思ってます。そしてその日、必ず俺が新三冠チャンピオンになります」
ジュン「斉藤ブラザーズ兄の斉藤ジュンだ。9.23立川でこの宮原健斗と今までにないぐらいの最高にバチバチに熱くて激しい戦いになるだろう。そしてその上で、チャンピオンのこの俺、斉藤ジュンが8度目の防衛をしっかりとしてやるぜ。宮原健斗、DOOM!」
■質疑応答
―宮原選手は過去2回の王道トーナメント優勝後、三冠王者となっており、今回の3度目の優勝で返り咲きのフラグが立っている感があるが?
宮原「うん、間違いなくプロレスファンは俺の三冠ベルト姿を見たい人が多いんじゃないかという感じは僕の肌で感じてますね。それを体現するのがスーパースターだと思いますから。それを9月23日、プロレスファンの皆様に見せてやろうと思います」
―シングルの勲章を手にしたのは昨年のチャンピオン・カーニバル以来。三冠王座奪取に向け上昇気流に乗っている感じはある?
宮原「このベルトに挑戦して負けて、この2024、2025っていうのはやっぱり宮原健斗を応援するファンの方にとっては結構、このベルトを巻けない状況が続く、モヤモヤした時間を過ごしてた方もいらっしゃると思うんで。そういう方にも晴れやかな気持ちになってもらいたいと思いますけど、相手は斉藤ブラザーズ・斉藤ジュンですからね。間違いなく近年、プロレスというワードをプロレスを知らない人たちに、プロレスというものを広めてきた一人だと思うんで。そこはスーパースターとこのベルトをかけるのにふさわしい相手だとは思ってますね」
―23年2月以来三冠ベルトを巻いていない状況。要因はどこにあると考えている?
宮原「数年前まではね、宮原健斗独走なんて言われた時代もありましたけど、ただ、時代が動く中でファンの方も新しいファンがいらっしゃったり、ちょっとプロレスを見なくなった方がいたり。僕のベルト姿を知らない人も多い中で、そういう時代の流れっていうのはどこのジャンルにもやってくるわけなんですけど、一番はスター選手がこの全日本プロレスに何人も現れてるっていう状況が一番の要因だと思うんですけど。その中で三冠ベルトを巻けてない現状があったんで、そこは斉藤ジュンの言葉を借りれば時は来たと。そういう感じです」
―ジュン選手は今回勝利すれば8度目の防衛。宮原選手の持つ最多防衛10回も見えてくるが?
ジュン「うん。最近よく聞かれるんだが、2ケタの防衛っていうのは俺は特にまだ意識してないな。それよりも、しっかりと8度目の防衛することだ。2ケタの防衛をお祝いするとしたら、それを成しえた時だな。今はとりあえずまだまだ途中だから、次の8度目の防衛をしっかりとやって、9度目の防衛をやって、10度目の防衛をした時に自分自身でお祝いをしたいと思う。まずは8度目だ」
―宮原選手の王道トーナメントでの活躍ぶりを見てどのように感じた?
ジュン「俺自身が1回戦で負けてしまったっていうのはあるが、宮原健斗の戦いを見てると、100パーセントの宮原健斗で戦えてたんじゃないか。もともと実力のある選手だし、誰が見てもザ・プロレスラーだからな。自分が持ってる力をしっかり出して今年の王道トーナメント優勝するっていうのは、1回戦で負けてしまった俺が言うのも何だが、当たり前のことだったんじゃないか。だから次の8度目の防衛戦、100パーセントの宮原健斗と過去最高に強くなったこの俺、斉藤ジュンの防衛戦。これは俺自身、非常に楽しみだ」
―ジュン選手は王道トーナメント1回戦敗退で三冠王者としては不甲斐ない結果で終わってしまいました。名誉挽回する意味でこの三冠戦、結果・内容が求められると思うが?
ジュン「名誉挽回というか、俺は負けたのをあんまり思い出したくないから、それはあまり意識しないようにしている。きっちりとチャンピオンとして、この宮原健斗から三冠ベルトを防衛するだけだ」
―ジュン選手、今日食べているスイーツは?
ジュン「これはワッフルと、ちっちゃいミニパンケーキだな。あと1個しかないんだけど食べたら終わっちゃうな」
―今日そのスイーツを選んだのは?
ジュン「いや、特にはないな。俺はその日の気分次第で何を食べるか、甘いものを変えてるから。今日はたまたまこのちっちゃいパンケーキとワッフルだったんだ」
―宮原選手を攻略するとすれば何が一番大事になると思う?
ジュン「俺がこのベルトを手にしてから7度の防衛をしてきたわけだが、今年に入ってから斉藤ジュンはより強くなったと俺は自信を持って言える。その100パーセントの斉藤ジュンを120パーセントにもして、俺の持ってる全てぶつかれば、今のこの宮原健斗であろうと倒すことはできるだろう。それをしっかりとみんなに見ていて欲しいぜ」
―いま宮原選手からファンに伝えたいメッセージは?
宮原「この9月23日の一つの僕の中のテーマとして、昔、全日本プロレスを、そして昔プロレスを見てたファンの方や、最近見出したファンの方がプロレスを見て元気をもらったり、ワクワクしたり、興奮したり、そういう感情をファンの皆さんも一緒に、リング上で戦うプロレスラーと一緒にそういう感情をぶちまけるような空間を僕は9月23日、秋の夢空間を作りたいと思ってるんで。それはやっぱりプロレスラーだけじゃなく、ファンの皆さんの力もプロレスにとって大事で。この日は最高峰の戦いなんで、久しぶりにプロレスを観る方たちや、僕のベルト姿を観たことない最近のファンも、ワクワクドキドキ、明るく楽しく激しいプロレスを堪能してほしいなというのが僕のこの日のもう一つのテーマなんで。それをリング上で体現して、宮原健斗を思う存分見せてやろうかなと思っております。その中で三冠ベルトを絶対巻くという気持ちです」

全日本プロレス秋のビッグマッチ「ジャイアントドリーム2025」9.23立川大会に向け、全日本プロレス事務所で世界ジュニアヘビー級選手権試合の会見が行われ、王者・青柳亮生、挑戦者・MUSASHIが出席。会見に先立ち、司会の新土リングアナウンサーから9.23立川大会のハッシュタグが「#ゼンニチ秋の夢空間」になることが発表された。
■会見の模様
MUSASHI「今回、自分が世界ジュニアのベルトを巻けば2度目の戴冠となります。前回、ベルトを保持していた際はですね、3度の防衛戦で自分の体調不良で延期にしてしまい、再起を図ったその後のタイトルマッチでベルトを落としました。タイトルマッチを延期にして、その直後のタイトルマッチでベルトを落としたっていうのは自分にとっては非常に悔いの残る終わり方で、自分が描くチャンピオンではなかったなと思います。なので今回、再び世界ジュニアのベルトを取り戻し、世界ジュニアチャンピオンとしての自分自身へのリベンジを図りたいなと思ってます。以上です」
亮生「第72代世界ジュニアヘビー級チャンピオンの青柳亮生です。今回は初防衛戦にして、とんでもない相手が来たなと。前哨戦でも散々敗れ、アジアタッグ戦でもピンを取られ、ピンチといえばピンチなんですけど、ピンチの時こそ青柳亮生は力を発揮しますので、初防衛をバッチリしたいなと思ってます。そして、この世界ジュニアのベルトを目指していた長尾一大心もどこかでこのタイトルマッチを絶対見ていると思うので、恥ずかしい試合はできないですし、長尾一大心が悔しがるような試合をして、全日本プロレスジュニアってすげえんだぞっていうのを改めて示したいと思います」
―亮生選手、先日のアジアタッグ選手権試合でMUSASHI選手に直接取られたことに対してショックはある?
亮生「正直ないです。もう、そこはキッチリ分けて、世界ジュニアヘビー級チャンピオンとしてチャレンジャーを迎え撃ちたいなと思ってます」
―挑戦者MUSASHI選手の警戒点は?
亮生「全日本プロレスのリングに上がった時は正直、明るく楽しいに染まりにいってるMUSASHI選手というのに全く魅力は感じてなかったんですけど、ジュニフェスを経てというか、そこらへんから本物のMUSASHI選手を見ているような気がしていて。本当に実力もなにもかもきっと僕より、いろんな経験してるし、あると思うので。チャンピオンですけど、チャレンジャーというか、そういう気持ちもあるんで。全て警戒してますね」
―先日の世界ジュニア戦ではパートナーの吉岡選手が亮生選手に獲られたが、仇討の気持ちはある?
MUSASHI「まったくないわけではないですけど、これは個人的な戦いだと思ってるので、そこはあまり意識はしてないですね」
―MUSASHI選手は11月にみちのくプロレス参戦が決まりましたが、世界ジュニア戦へ向けてのモチベーションになる?
MUSASHI「そこに関しても気持ち的には分けてる部分はあるんですけど、やっぱりみちのくは自分のふるさとと言いますか、生まれ育ったみちのくプロレスに参戦するなら、アジアタッグは獲ったので、世界ジュニアも獲って、二冠チャンピオンとして帰った方が面白いかなと思ってます」

全日本プロレス秋のビッグマッチ「ジャイアントドリーム2025」9.23立川大会に向け、全日本プロレス事務所で世界タッグ選手権試合の会見が行われた。
2AW所属の真霜拳號は試合のため会見を欠席。会見には挑戦者チームのザイオン、オデッセイ、王者チームからは鈴木秀樹秀樹が出席予定だったが、鈴木秀樹の到着が遅れ、全員が揃わないまま会見がスタート。挑戦者チームの2人が意気込みを述べていると、真霜拳號のたすきを掛けた鈴木秀樹が”バカの時代”タオルを振り回しながら会見場に乱入。挑戦者チームをタオルでめった打ち。鈴木の急襲に一瞬ひるんだ挑戦者チームだが、すぐさま鈴木を制圧すると、床に転がし、ベルトを手にして「ワタシハチャンピオンニナリタイデス」とベルト奪取を宣言し会見場を後にした。返り討ちにあい、起き上がれない鈴木をよそに司会が真霜拳號からの意気込みコメントを代読。鈴木も意気込みコメントを求められ、ゆっくりと起き上がると今度は司会をタオルで乱打。「バカ野郎!」と言い残し退出。大荒れの記者会見となった。
■会見の模様
オデッセイ「まず、日本のみんな、俺たちに再びチャンスを与えてくれたことに感謝するぜ。俺たちはかなりエキサイトしている。この美しいベルトを巻いてみせる」
ザイオン「このベルトに挑戦できることにすごく興奮している。このために日々ハードなトレーニングを積んできた。全日本プロレスだけじゃなく、世界中にHAVOCがすべてのベルトを手にする時を示すときが来た。そして…」
※鈴木秀樹が乱入
ザイオン「ワタシハチャンピオンニナリタイデス」
※ザイオン・オデッセイは世界タッグのベルトを手にすると退出
■真霜拳號選手コメント
2AW 真霜拳號です。本日も他で試合があるため、コメントで失礼します。HAVOC ザイオン&オデッセイ、先日の試合で2人の強さ…オデッセイは言うまでもなく、ザイオンもまた、怪物と言っていい強さを持っていると実感しています。だけど俺はこれまで、このプロレス界の怪物を何人も倒して来た…怪物退治は得意なんだよ。9.23も怪物退治、させていただきます。
■ ジャイアントドリーム2025
日時:9月23日(火・祝)
会場:東京・アリーナ立川立飛~Em‘s Works presents~
<第7試合 メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[第75代王者]斉藤ジュン
vs.
[挑戦者]宮原健斗
※「第12回 王道トーナメント」優勝者
※第75代王者・斉藤ジュン、8度目の防衛戦
<第6試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[第101代王者組]鈴木秀樹 真霜拳號
vs.
[挑戦者組]ザイオン オデッセイ
※第101代王者組・鈴木秀樹&真霜拳號、初防衛戦
<第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[第72代王者]青柳亮生
vs.
[挑戦者]MUSASHI
※第72代王者・青柳亮生、初防衛戦
<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
安齊勇馬 本田竜輝
vs.
青柳優馬 野村直矢
※第4試合終了後休憩
<第3試合 THE プロレス 2025 シングルマッチ 30分1本勝負>
田村男児
vs.
関本大介
<第2試合 GAORA TVチャンピオンシップ バトルロイヤル 時間無制限>
[第29代王者]他花師
vs.
[挑戦者]大森北斗 羆嵐 愛澤No.1 黒潮TOKYOジャパン 立花誠吾 “ミスター斉藤”土井成樹 セニョール斉藤 菊タロー
※第29代王者・他花師、3度目の防衛戦
※本タイトルマッチはバトルロイヤル形式で行います。試合は全9選手が揃った状態で戦い、最後の1人となった時点で決着。ピンフォール、ギブアップ、KO、オーバーザトップロープ、反則(5カウント)で失格となります。
<第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負>
芦野祥太郎 デイビーボーイ・スミスJr. 吉岡世起 阿部史典
vs.
綾部蓮 ライジングHAYATO 井上凌 小藤将太
▼アジアタッグ新王者から激闘連発!全日本王道トーナメント後楽園熱狂
