イリア・トプリアがライト級新王者!ラスベガス開催UFC317

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【UFCライト級タイトルマッチ】

新王者誕生!
 無敗の元フェザー級王者イリア・トプリアがライト級に階級を上げ、元王者チャールズ・オリベイラとの王座決定戦に挑戦。試合前から「1ラウンドでKOする」と予告していたトプリアは、その言葉通りに驚愕のKO勝利を収めた。

 オリベイラは大きなサイズ差を活かし、序盤はグラップリングに持ち込む展開を見せたが、トプリアは地上でも冷静に対応し、スタンドで鮮やかなカウンターをヒット。試合開始からわずか3分足らずで王座を獲得し、28歳にしてUFC二階級制覇を達成した。

トプリアのコメント:
「オレはMMAの次世代を代表する存在。これは新時代の戦いだ。計画通りに進めたよ。ジャブ、ジャブ、右ストレート、左フック、そしてドカンと一撃で終わった。誰でもかかってこい。もしパディ・ピンブレットが契約にサインするなら、オレはここにいる。」


【UFCフライ級タイトルマッチ】

 UFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャが、ランキング4位のカイ・カラ=フランスを相手に、圧倒的な内容で王座を防衛した。カラ=フランスは何度かグラウンドからの脱出に成功したが、パントージャは何度もバックに回るポジションを取り続け、3ラウンドでリアネイキドチョークを極めてタップを奪った。

パントージャのコメント:
「最高の気分だよ!このショーをみんなのために届けられてうれしい。楽しめたかい!?バックを取るこの展開、みんな研究してくるけど、それでもオレは進化し続けてる。これで4度目の防衛。パウンド・フォー・パウンドでもっと評価されてもいいはずだ。」

 

【次期挑戦者 ジョシュア・ヴァン 登場】

 試合後、ジョシュア・ヴァンがオクタゴンに呼ばれ、パントージャへの挑戦が決定。

ヴァンのコメント:
「パントージャは素晴らしいチャンピオン。でも、オレみたいな相手とはまだ戦ったことがない。」

パントージャの返答:
「彼は謙虚な男だ。次に戦うにふさわしいと思う。」

UFC社長デイナ・ホワイトもコメント:
「ジョシュア・ヴァンがナンバー1コンテンダーであることは明白だ。今日の反応を見ても、次のタイトルマッチはこれで決まりだろう。どう展開するか楽しみだ。」

 

【アジア代表】

 今大会の「ファイト・オブ・ザ・ナイト」そして「年間ベストバウト候補」にもなりうる激戦で、ミャンマー出身のフライ級新鋭ジョシュア・ヴァンが、元ランキング1位のブランドン・ロイバルを破る大金星を挙げた。

 試合はヴァンが第1ラウンドで正確かつ高速のボクシングコンビネーションで主導権を握り、第2ラウンドではロイバルが激しい打ち合いに持ち込む展開。第3ラウンドではロイバルがキャリア最多のシグニフィカント・ストライクを記録し、ヴァンはUFC史上初の2試合連続100発超えを達成。

 判定は3者ともヴァンを支持。勝利後、ヴァンはこう語った:

「試合前に足の指を折ったけど、全く気にならなかった。ロイバルがタフなのは分かってたし、これは戦争になる覚悟で来た。でも本当はフィニッシュしたかった。ディアス兄弟の言葉を借りれば、“負けじゃない、時間切れなだけ”ってやつさ。オレとチームは自分たちの実力を分かってる。あとは世界に見せるだけ。みんな、あれがファイト・オブ・ザ・ナイトだよな? 今夜のタイトル戦の勝者は、次はオレと戦うことになる。」

■ UFC 317:トプリア 対 オリベイラ
日時:現地時間2025年6月28日(土)
会場:アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスT-Mobileアリーナ

<メインイベント ライト級王座決定戦>
○イリア・トプリア(ジョージア)
 1R 2分27秒 KO
●チャールズ・オリベイラ(ブラジル)

<セミメイン フライ級タイトルマッチ>
○アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)
 3R 1分55秒 チョーク→一本
●カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)

<フライ級マッチ>
●ブランドン・ロイバル(米国)
 判定 0-3
○ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

<ライト級マッチ>
○ベニール・ダリウシュ(米国)
 判定 3-0
●ヘナート・モイカノ(ブラジル)

<バンタム級マッチ>
○ペイトン・タルボット(米国)
 判定 3-0
●フェリペ・リマ(ブラジル)