アレクサンダー・マトムラトフ判定勝ち!元UFC明暗ACA187

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 6月6日(現地時間)にロシア連邦モスクワで『ACA 187: Matmuratov vs Polpudnikov』が開催された。

 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。

 今大会のメインは、ライト級戦で、アレクサンダー・マトムラトフ対アレクセイ・ポルプドニコフというACAを主戦場にした選手同士の対戦。マトムラトフはACMファイトナイトのライト級王者の実績があるが、それもあって下馬評はややマトムラトフ有利となっている。試合はスタンドの攻防だが、下馬評を覆してポルプドニコフが前に出るも、マトムラトフがカウンターで返すという拮抗した展開となり、そのまま判定にもつれ込んだ。判定の結果は、僅差でマトムラトフとなり、接戦をものにした形となった。

 今大会には元UFCなどメジャー参戦者のカードが2試合あり、フェザー級で、The Ultimate Fighter: Latin America 2ライト級優勝、UFC、ベラトール、PFL参戦者のエンリケ・バルソラがACA初参戦で、カフィズ・サキベコフと対戦。試合はサキベコフが試合を有利に進め、このまま判定勝ちするかと思われたが、なんとバルソラがグランドで下からギロチンチョークを極め一本勝ち。劇的な逆転劇でバルソラが勝利した。

 ヘビー級戦では、元UFCのカルロス・フェリペがズムソ・ズラエフと対戦。しかしフェリペは現在四連敗中で、今回もズラエフが圧倒。ズラエフがテイクダウンを奪い攻め続け、最後か肩固めを極めるとフェリペがタップ。ズラエフが一本勝ちで元UFCから金星を挙げた。

■ ACA 187: Matmuratov vs Polpudnikov
日時:2025年6月6日(現地時間)
会場:ロシア連邦モスクワ

<ライト級>
○アレクサンドル・マトムラトフ(ロシア)
 5R 判定(スプリット)
●アレクセイ・ポルプドニコフ(ロシア)

<ウェルター級>
○ヴィニシウス・クルス(ブラジル)
 3R 判定(ユナニマス)
●ニコライ・アレクサーヒン(ロシア)

<ウェルター級>
○エディル・エセングロフ(キルギス)
 1R 2分52秒 リアネイキッドチョーク
●イワン・ソロビエフ(ロシア)

<ミドル級>
○ムラド・アブドゥラエフ(ロシア)
 3R 判定(ユナニマス)
●ウラジスラフ・ヤンコフスキー(ベラルーシ)

<フェザー級>
○エンリケ・バルゾラ(ペルー)
 3R 1分3秒 ギロチンチョーク
●カフィズ・サキベコフ(カザフスタン)

<ヘビー級>
○ズムソ・ズライエフ(ロシア)
 2R 4分13秒 肩固め
●カルロス・フェリペ(ブラジル)