■ 鶴橋つきいち千円劇場inイズムスタジオ
日時:5月30日(金) 19:00スタート
会場:イズムスタジオ(大阪市東成区玉津2丁目21−18 階段上がった2F)
近鉄・JR鶴橋駅
新大阪からMetro御堂筋線なかもず行 なんば下車
なんばでMetro千日前線・南巽行に乗車 鶴橋下車 徒歩6分
京阪京橋からJR大阪環状線外回り鶴橋・天王寺行 鶴橋下車 徒歩6分
5月30日、鶴橋千円劇場を観劇。
今回は全部で5組出場という豪華版だった。
トップバッターは宮下詩麻の朗読「火の地」(田丸雅智・作)。
火の種を見つけた主人公と老人の牧歌的な対話が続く中、思わぬブラックな結末が・・・。
いつもながら、技量はもちろんのこと、女優らしい華のある朗読に魅了される。
続いて、演技レッスン笑素(えす)によるコメディ「ハローワークにて」。
ハローワークに失業手当申請に来た女性と紹介された職場のクレームを持ち込む外国人男性。地灯りに全体を照らされた中、上手下手(かみてしもて)に分かれてコミカルな展開が巧みに進んで行く。ところが終盤で予測不能のドンデン返しが!
見事にやられてしまった。
場内暗転し登場する死神おじさんの怪談劇「奴が来る!」。
今回は訥々と語る短編科白劇。正体不明の“あいつ”の来訪に怯える男が万全の準備を整えていたはずが・・・
四番手は、とまりぎクリエイターズによるショートドラマ二本立て。
小学生の女の子の前に勇者と魔王が現れるドタバタ・ファンタジー「大人のプライド」と雨の喫茶店での男女の会話によるヒューマン・ドラマ「グレーのない」(共に八柳まごいち・作/演出)。
ラストはcOsmOsによる歌唱で一体になる構成も秀逸。
トリは太田浩司のお馴染みギター漫談「まどガラスばーん」。
打ち合わせなしでいきなり笑素ととまりぎクリエイターズの俳優たちを引っ張り出し、“飛ばないマスカラス”もびっくりの、世にも珍しいギターを弾かないギター漫談で締めくくる。
笑い、涙、怪談ありのバラエティ演劇ショーと言うべきイベントを一時間枠で楽しめた。
文責:“せんげき探偵”西園寺真人(さいおんじ・まさと)