サラディン・パルナス王座防衛!フランス開催KSW106

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 5月10日(現地時間)にフランス共和国リヨンで『KSW 106: Parnasse vs. Ziółkowski』が開催された。

 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。

 今大会のメインはライト級王座戦で王者サラディン・パルナスがマリアン・ジウコフスキを迎え撃った。パルナスはフランス国籍だが、グアドループ人の父とモロッコ人の母を持ち、KSWでは現在、ライト級とフェザー級の二階級王者となっている。KSW的には母国ポーランドに王座を取り返したいが、パルナスは二階級王者であり、実績から下馬評では圧倒している。試合は、やはりパルナスが圧倒。テイクダウンを奪って攻めるパルナスのパウンド連打でレフェリーがストップ。パルナスがTKO勝ちで王座防衛を果たした。

 またコメインイベントでは、地元フランスのレイド・ゼルフーニがポーランドの元グレコローマン五輪銅メダリストのダミアン・ヤニコフスキを相手にテイクダウンをしのいで、パンチラッシュでダウンを奪ってTKO勝ち。地元での勝利を飾った。

■ KSW 106: Parnasse vs. Ziółkowski
日時:2025年5月10日(現地時間)
会場:フランス共和国リヨン

<ライト級王座タイトルマッチ>
[王者]○サラディン・パルナス(フランス)
 2R 3分54秒 TKO
[挑戦者]●マリアン・ジウコフスキ(ポーランド)

<ミドル級>
○レイド・ゼルフーニ(フランス)
 1R 1分54秒 TKO
●ダミアン・ヤニコフスキ(ポーランド)

<キャッチウェイト(159ポンド)>
○アミン・アユブ(フランス)
 判定 3-0
●ミカエル・ルブート(フランス)

<ライト級>
○マテウシュ・マカロフスキ(ポーランド)
 判定 3-0
●アイマール・ギ(フランス)

<フェザー級>
○アリウネ・ナハイエ(フランス)
 3R 0分30秒 TKO
●ピオトル・カチプシャク(ポーランド)

<ウェルター級>
○ジョエル・クアジャ(フランス)
 判定 3-0
●ミハウ・グジク(ポーランド)

<ライト級>
○アマウリー・ワコ(フランス)
 3R 3分16秒 TKO
●カツペル・フォルナルスキ(ポーランド)