[週刊ファイト4月24日期間 [ファイトクラブ]公開中
▼新日本激震‼KENTAに続きジェフコブ・内藤哲也・BUSHIが電撃退団
photo & text by 西尾智幸
・新日本、今年に入り次々に退団者が発表される
・ベルト奪取から9日間で突如退団したジェフ・コブ
・1月末から契約更新しなかった内藤哲也が遂に退団
・内藤退団に合わせ、BUSHIも急きょ退団に
・すでに高橋ヒロムを通じて振りはあった
・どうなる3人のロスインゴ
・棚橋弘至社長が異例のコメント
・この先、新日本はどうすべきなのか?
新日本激震‼ KENTAに続きジェフ・コブ、内藤哲也、BUSHI電撃退団
4月14日、余りにも突然な発表が新日本からあった。UNITED EMPIREのジェフ・コブが本人の申し入れにより退団するとの事。
発表後、次の4月19日後楽園ホール大会でいきなり棚橋弘至とのシングル戦がラストマッチとなり、急展開であることが伺える。
コブは、4月5日の両国大会で、カラム・ニューマンとIWGPタッグを奪取したばかり。そこからたったの9日間で退団発表。もちろん防衛戦は1度も行っておらず、そのまま返上となる不可解な状況。この9日の間に何が起こったのか?
続く16日には、内藤哲也、そしてBUSHIも5月4日の福岡大会をもって退団という発表が追い打ちを掛けた。
内藤の場合、実は1月末の契約更新の時期に保留とし、その後何度かの菅林直樹会長と話し合いを続けたが、内藤自身が今後について真剣に考えぬいた結果、今月ついに契約更新せずに正式に退団となった。
内藤の新日愛は、誰もが知るところだ。そんな内藤がなぜずっと契約を更新しなかったのか?
逆に、BUSHIは1月末で契約更新を行っている。なので、それを破棄してまでも退団を望んだという事になる。すでに、5月10日からの『BEST OF THE SUPER Jr.32』のメンバーにも入っている事を考えても、こちらも急展開。退団となった今、もうこの大会には不参加になるだろう。
新日本最後の試合となるのは、新生本隊vs.ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンで、第6試合の8人タッグ、TAKAみちのく&タイチ&石井智宏&海野翔太vs.BUSHI&高橋ヒロム&内藤哲也&鷹木信悟となる。
退団後の両選手の動きは未定となっている。
今年、1月末の契約更新を行わなかったKENTAが古巣のNOAHに戻った。それを含めると、主力選手がすでに今年だけで4名もいなくなってしまった。
常識を覆すジェフ・コブの身体能力 オリンピアンの実力
ジェフ・コブは、ハワイ州ホノルル出身。父方の祖母が熊本出身の日本人。
2004年には、アテネオリンピックにてレスリングの男子フリースタイル84kg級にグアム代表として出場したオリンピアン。パワーファイターながら、体が柔軟でバネもある。そして、レスリングで培った投げ技も華麗で、本当のオールラウンドプレーヤーである。
120kgの巨体でありながら、その場飛びのムーンサルトや打点の高いドロップキックなどの空中殺法も駆使。だいたい、筋肉系の選手は体が硬い選手も多い中、ふわっと無重力状態になった瞬間、会場はどよめく。それに、パワーもそんじょそこらのパワーファイターどころではない。飛んでくる相手を軽く受け止めたり、相手をぶん投げる距離や高さ、そして必殺技のツアー・オブ・ジ・アイランドも並みの選手には出来ない力と柔軟性の両方が必要な技。
筆者も、新日本に来始めた頃から、必ず上に行く選手と思っていた。それほど、衝撃的であった。そんなコブが順調にベルト戦線にも絡み、人気も安定してきた時に、1月末で契約更新したかどうかはハッキリしていないが、ベルト奪取のあとに突然の退団は不可思議すぎる。
海外に引き抜かれたのか、もっと他の理由があるのか、この先の行動に注目するしかない。
内藤哲也&BUSHI退団でロスインゴの存在そのものが危機!