(C)GLORY
4月5日(現地時間)にオランダ王国ロッテルダムで「Glory 99: Last Heavyweight Standing」が開催された。
グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、入れ替わるように新たにキックボクシングの世界的メジャー団体として活動している。
今大会はなんと32人のヘビー級戦士が参加する史上最大のヘビー級トーナメントが開催された。ヘビー級は神々の階級と言われ選ばれし者だけがたどり着けるだけに選手の数も軽量級に比べ多くないが、それでも32名も集まっただけでも壮観だ。
メインでは優勝候補のジャマール・ベン・サディックがクリスティアン・リステアと対戦。サディックは過去に絶対王者リコ・ヴァーホーベンに勝利しており、グローリーでもトーナメント優勝を果たしている。試合はリステアも必死で前に出る姿勢を見せる場面もあったが、サディックが的確に当てて試合を有利に進めて判定勝ちして二回戦進出となった。
暫定ヘビー級王者だったタリク・オサロは古豪ベンジャミン・アデグブイと対戦。コーナーに追い詰めパンチラッシュでダウンを奪い、最後はパンチラッシュを食らって対応出来ないアデグブイを見て、レフェリーがストップ。オサロがTKO勝ちで二回戦に進んだ。
ONEでも活躍したイランの剛腕イラジ・アジズプールはスピニングバックフィストでユーリ・ファルカスからTKO勝ちを納めている。
■ Glory 99: Last Heavyweight Standing
日時:2025年2月22日(現地時間)
会場:オランダ王国ロッテルダム
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○ジャマール・ベン・サディック(モロッコ)
判定
●クリスティアン・リステア(ルーマニア)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)
1R 2分41秒 TKO
●ブライアン・ダウズ(オランダ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○タリク・オサロ(ナイジェリア)
1R 1分59秒 TKO
●ベンジャミン・アデグブイ(ルーマニア)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○ニコ・ペレイラ・ホルタ(カーボベルデ)
2R 2分52秒 TKO
●ラデ・オパチッチ(セルビア)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○ミロシュ・クヴェチカニン(セルビア)
判定
●ナビル・ハハブ(モロッコ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○ソフィアン・ライドゥニ(フランス)
1R 1分47秒 TKO
●オレグ・プリマチョフ(ウクライナ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○アサドゥラ・ナシポフ(ロシア)
判定
●ムラト・アイギュン(トルコ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○モリー・クロマ(ギニア)
2R 1分37秒 TKO
●ニコラス・ワンバ(フランス)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○トマーシュ・モジュニー(スロバキア)
判定
●シナ・カリミアン(イラン)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○アリン・ネチタ(ルーマニア)
判定
●アハメド・クルニッチ(ボスニア)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○イオヌツ・イアンク(ルーマニア)
1R 3分00秒 TKO
●ジハド・ケペネク(トルコ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○イラジ・アジズプール(トルコ)
2R 1分17秒 TKO
●ユーリ・ファルカス(イタリア)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○アスドレン・ガシ(アルバニア)
判定
●ニダル・ブチリ(モロッコ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○コリン・ジョージ(スリナム)
1R 1分35秒 TKO
●ミロスラフ・ヴヨヴィッチ(モンテネグロ)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○アニス・ブジッド(モロッコ)
1R 0分20秒 TKO
●ネイサン・クック(英国)
<ヘビー級トーナメント一回戦>
○ルイジ・ガシ(アルバニア)
判定
●ペトル・ロマンケビッチ(ベラルーシ)