「メーンが左ヒジで3度のダウンを奪って王座戴冠」

　新体制となって初めてのプロ大会を迎えたこの日、新たに創設したWINDY MUAYTHAI王座とWINDY KICK王座がそれぞれ行われ、3人のWINDY王者が誕生した。WINDY MUAYTHAI王座は従来のムエタイルールを採用、WINDY KICK王座は、ヒジ打ちと首相撲、掴む行為は全て禁止というルールだ。双方のルールの違いを明確にすることで、二つの王座のルールの混同を避けることが可能となる。
　開場と同時に観客が押し寄せ、開始時刻を迎えたときにはほぼ満員となった。
　今大会は、チャレンジマッチ（セミプロ）3試合、本戦8試合、全11試合行われた。KO決着が続出し、スピーディーかつアグレッシブさ溢れる試合内容であった。来場された観客には、カードこそ少なめではあったものの、十分楽しめた内容であったのではないだろうか。

■「WINDY Super Fight2015」
日時：8月16日（日）開場17:00　開始17:30
会場：東京・新木場1stRING

＜第8試合　WINDY MUAYTHAIライト級初代王座決定戦　3分5R＞
●晃希（Team S.R.K feat JPB埼玉/UKFインターナショナルライト級王者、DBSライト級王者、元UKFイーストアジアスーパーフェザー級王者、元TRIBELATEキックルールスーパーフェザー級王者）
　TKO 1R2:39　※3ノックダウン
○メーン・ウォーワンチャイ（タイ/ウォーワンチャイムエタイジム）
　メーンが右ミドルを打ち、押し込むと、晃希が右ストレートを返す。メーンの前蹴りに右ローを合わせる晃希は、そのまま右ローを打ち続け、メーンをコーナーに詰めて右ストレート。直撃こそ避けられたものの、メーンは晃希を相撲で捕まえ、左ヒジでダウンを奪う。立て続けに、またも左ヒジで2度目のダウンを奪う。残り30秒、メーンは飛び蹴りでフェイントを入れ、左ヒジ3連打。最後の一発がアゴに命中し、崩れ落ちる晃希。3度のダウンとなり、試合が終了。メーンは左ヒジにグローブを当て、ヒジ打ちをアピールし、喜びを爆発させ、初代王座に就いた。
　メーンの左ヒジを被弾した晃希は、しばらく立ち上がることができない状態であった。3回のダウンは全て左ヒジ、それも切り裂くヒジでなく倒すヒジだった。メーンは九州の地で一度試合をしたことがあっただけで、関東での試合は今回が初。また一人強豪のタイ人選手が現れた。

＜第7試合　WINDY KICKスーパーフライ級初代王座決定戦　3分3R（延長1R）＞
●萩原　秀斗（エイワスポーツジム）
　TKO 1R1:52　※3ノックダウン
○武居　由樹（パワーオブドリーム）
　左ミドルと左ストレート、左ハイと次々に攻める武居。右ミドルで応戦する萩原。左ストレートでダウンを奪うと、萩原が飛びヒザをしようとしたところに右フックをカウンターで合わせて2度目のダウンを奪う。勢いに乗った武居はパンチを連打して3度のダウンを奪い、同門である岩尾に続いて初代王座に就いた。

＜第6試合　WINDY MUAYTHAIバンタム級初代王座決定戦　3分5R＞
●高橋　茂章（KIX/WPMF日本スーパーバンタム級5位）
　TKO 3R1:07　※左ボディ→レフェリーストップ
○岩尾　力（パワーオブドリーム）
※岩尾が王者に就く。
　1Rは互いにローを打ち合い様子を探る状態。中盤になると、岩尾は打点の高い前蹴りと左右フックを打ち前に出る。高橋は左右フックと右ローで応戦。
　2Rは手をぐるぐるを回しながら独特のリズムを刻む岩尾。パンチを打ちながら前に出て、右ハイでダウンを奪う。すかさずパンチの連打をし、左ヒザで2度目のダウンを奪う。
　3Rは開始早々に左ハイでダウンを奪うと、パンチで畳み掛け、左ボディで高橋が倒れこんだところでレフェリーが割って入り試合をストップ。岩尾がプロ初タイトル戴冠となった。

＜第5試合　TRIBELATE提供試合　 TRIBELATEキックルールウェルター級暫定王座決定戦3分3R（延長1R）＞
●椿　衛治（RAHU SPORTS GYM）
　判定0-3 27-30 28-30 26-30
◯RYO（WSRフェアテックス幕張）
RYOが暫定王座に就く。
　1Rは椿が左右フックから左ミドル、RYOはワンツー。このラウンドはパンチの応酬が目立つ。2RはRYOは右ローと首相撲からヒザ。中盤に右ハイでダウンを奪うRYO。すかさずパンチ連打で畳み掛けようとするも、椿は組みついてRYOにパンチを打たせない。3Rになると、互いにスタミナを消耗したのか、組んではもつれる光景が目立ち、手数が激減。そのまま判定へ。結果、RYOが判定で勝利し、暫定王座に就いた。

＜第4試合　WINDY MUAYTHAIフェザー級　3分3R＞
◯将軍（BIBLE GYM）
　判定2-0 30-29 29-29 29-28
●土屋　開（真樹ジムオキナワ）

＜第3試合　WINDY MUAYTHAIスーパーフライ級　3分3R＞
●田口　尚文（Team S.R.K）
　KO 2R2:00 3ノックダウン
○44・ユウ・リバイバル（REVIVAL GYM）

＜第2試合　WINDY MUAYTHAIスーパーフェザー級　3分3R＞
●PT栗原（WWFジム TEAM YU-TO）
　判定0-3 29-30 28-29 28-30
◯中野　滉太（パワーオブドリーム）

＜第1試合　WINDY KICKスーパーライト級　3分3R＞
●ギャランドゥ”うるる”リョータ（WWFジム TEAM YU-TO）
　TKO 1R2:23 右ストレート→レフェリーストップ
○将弥（REVIVAL GYM）

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