[ファイトクラブ]新日本コール大阪熱狂Gキッド辻陽太死闘IWGP後藤洋央紀 EVIL

[週刊ファイト2月20日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼新日本コール大阪熱狂Gキッド辻陽太死闘IWGP後藤洋央紀 EVIL
 photo & text by 西尾智幸
・第0試合3・9IWGPジュニア戦前哨戦追加
・6人タッグなど排除で好カード続出
・第1試合で棚橋弘至真壁刀義相手にデビュー戦再び
・屈辱の逆MADE IN JAPAN鷹木信悟
・世界のTAKESHITAはつえーぞ
・海野翔太屈辱のセルフ断髪&ブーイング
・高橋ヒロムjr戦士初IWGPヘビータッグ奪取
・辻陽太Gキッド壮絶両者KOに新日本コール
・EVILが戻ってきたがネタバレ禁止です!
・9年ぶり9回目後藤洋央紀IWGP初戴冠
・海野へのやり過ぎブーイングの所感


新日本コール大阪熱狂Gキッド辻陽太死闘IWGP後藤洋央紀 EVIL

■ 新日本プロレス THE NEW BEGINNING in OSAKA
日時:2025年2月11日(火・祝)
場所:エディオンアリーナ大阪・第一競技場(大阪府立体育会館)
観衆:5502人(超満員札止め



 今年の4月より、エディオンアリーナ大阪は老朽化による改修工事の為、令和9年1月末(予定)まで使用できない。なので、今大会が新日本以外の団体も含め、一旦最後の第一競技場での興行となる。ちなみに、第2は令和8年4月から同じく令和9年1月末(予定)まで使用できない。
 現体育館で、プロレス観戦するのは最後となることが影響しているのかどうかは分からないが、五大タイトルマッチと贅沢なマッチメイク! 顔合わせだけの6人や8人のタッグも省かれ、第1試合から厳選されたカードといえるし、花道対面側のひな壇も2階ギリギリまで届いており、2階のスクリーンが置かれている部分以外は隅まで入り、完全札止めが納得である。

9年ぶり9度目でIWGP初戴冠 後藤洋央紀天国の父に捧ぐベルト

<第9試合 60分1本勝負>
IWGP世界ヘビー級選手権試合
[挑戦者]○後藤洋央紀
 20分7秒 GTR改片⇒エビ固め
[王者]●ザック・セイバーJr
※ザックが5度目の防衛に失敗。後藤が第12代王者となる

 1・4のニュージャパンランボーを制し、IWGPのベルト挑戦権を獲得した後藤。
今シリーズは、毎回前哨戦のタッグマッチ。その中で、ザックと後藤が直接相手から勝利を収めたのは、お互い1勝ずつ。前哨戦では五分の闘いとなっていた。勝利チームは、この大阪大会に向けての意気込みをアピール。否が応でも、両者の気持ちは盛り上がっていく。
 試合前から大後藤コール。試合が始まってからもコールが会場に響いた。

 後藤は牛殺し、ザックはザックドライバーと、序盤から互いに持てる技を惜しげもなく出し、終盤はどっちが勝ってもおかしくないような技の攻防。そして、GTR改で後藤が勝利した瞬間の歓声は、老朽化した体育館をも元気にしてしまうのではないかと思えるほどのパワー!

 そして後藤は男泣き。会場に来ていた我が子をリングに上げ、ベルトを1年前に亡くした父に捧げると天を見上げた。感動の家族愛であった。最後は「IWGPのGは後藤のG」で締めたが、実に人間味溢れる後藤らしいエンディングであった。
 後藤革命は始まったばかり。早速次期挑戦者に棚橋弘至を指名。この先の展開に目が離せない!

激闘辻陽太Gキッド両者KO‼上村優也EVIL登場 IWGPタッグ移動

<第8試合 60分1本勝負>
IWGP GLOBALヘビー級選手権試合
[王者]△辻陽太
 21分24秒 両者ノックアウト
[挑戦者]△ゲイブ・キッド
※第4代王者が2度目の防衛に成功

 昨年あたりからメキメキと頭角を現わし、5月にはSTRONG王座奪取。6月にはNOAHにて清宮海斗のGHC戦に臨み、両者大流血戦が話題となる。また、11月にはケニー・オメガをバックステージで急襲し、問題を起こした。その因縁のまま、今年の1・5東京ドームではケニー・オメガとこれまた大流血戦。しかしこの試合では、ライオンマークの入ったタイツでAEW対新日本代表のような心意気で臨み、敗れはしたがここでも株は上昇。乱入しか能がないヒールユニットに属している事に意味がないほど、ストロングな試合をするようになったゲイブ。

 今回は、自分の防衛戦ではなく、辻の持つGLOBALヘビー王座への挑戦となった。
試合は、意地のぶつかり合いとなった一戦。特に互いの打撃、ラリアット、チョップ、蹴りの強烈さは、その音が場内に響き渡るたびにどよめきが起こる。
また、いいタイミングで大技をぶち込んでくる。ゲイブのコブラツイストなんかは新日本の象徴のようなもので、それは最近のファンでもしっかりと伝わった!
またジーンブラスターを狙って突進した辻をうまく抱え、パイルドライバーで切り返した場面は、もう難波の夜空まで歓声が届いたのではないか?
 最後は、残りの力を振り絞って、ジーンブラスターを決めた辻だったが、そのまま両者とも体力の限界か、両者立ち上がる事は出来なかった。
その両者には、会場から「新日本」の大コールが起きた‼

 組み合って何か話し、そのまま辻にエルボーを打ち付けたゲイブ。その後、突然乱入してきたのはお約束のH.o.T。辻を袋叩きにする。そして更に会場が暗転になり、あの曲がかかる。
 1・4で棚橋に敗れ、以降日本では姿をくらまし、公式ホームページからも名前が削除されていたEVILとディック東郷が無地のTシャツで現れる。これは、どういう意味か? H.o.T脱退かとどよめく会場。そして、辻の手を取り握手のようにも見え、更に騒然となる大阪!

 しかし、そのままEVILを辻に食らわすと同時に、会場は一変してブーイングに変わる。
 そして、同門のゲイブを起こすが、ここでまた成田蓮がプッシュアップバーで一撃。
 マイクを持ったEVILは、ゲイブに邪魔だからいらない、デビッド・フィンレーと共にBC WAR DOGSの追放を言い放ち、ゲイブにも辻と同じく袋だたきにし、悠々と去っていった。
 さて、乗りに乗ってきたゲイブであったが、この先どうなるのか?

<第7試合 60分1本勝負>
IWGPタッグ選手権試合
[挑戦者組]○内藤哲也
高橋ヒロム
 9分48秒片デスティーノ⇒エビ固め
[王者組]マシュー・ジャクソン
●ニコラス・ジャクソン
※ヤングバックスが初防衛に失敗。内藤&ヒロムが第107代王者組となる

 最近、内藤とヒロムのコンビが面白い! 昨年のワールドタッグリーグにもこのコンビで初出場。12・4の唐津ではEVIL&成田蓮を相手に、ヒロムが裏切りフェイクでH.o.Tを困惑させた。
 そして初優勝! さすが兄弟のような師弟関係。しかし、今年の1・4では延期のままになっていた直接対決を経て、今回はベルト挑戦。
 ヒロムが元気! 場外で走り回って何回ボディアタックをやった事か? 連携では勝るヤングバックスだったが、その元気さに持っていかれた感じだ。
 最後は、内藤がデスティーノを決めベルト戴冠! ジュニア戦線で闘う選手がヘビーのタッグベルトを獲得したのは、新日本の歴史上初である。
 内藤が、だんだん動きが鈍くなってきた分、ヒロムがかき回して欲しい。

<第6試合 60分1本勝負>
NEVER無差別級選手権試合
[王者]○KONOSUKE TAKESHITA
 11分33秒 レイジングファイヤー⇒片エビ固め
[挑戦者]●ボルチン・オレッグ
※第47代王者が3度目の防衛に成功

 成長著しいボルチンがNEVERに挑戦! 
 昨年のG1ではTAKESHITAに勝利している。しかし、今回は11分程で早めの敗北。TAKESHITAは雪辱を果たした。
 しかし、よもやという場面を作ったMONSTERぶりはさすが。試合後、大岩陵平がリングに上がり、次期挑戦者に名乗り。TAKESHITAは「世界のTAKESHITAは、つえーぞ!」と余裕を見せた。

<第5試合 30分1本勝負>
IWGPジュニアタッグ選手権試合
[王者組]ロビー・イーグルス
○藤田晃生
 11分43秒 Abandon Hope⇒エビ固め
[挑戦者組]YOH
●ロッキー・ロメロ
※第77代王者組が初防衛に成功

 ジュニアらしいトリッキーで、常に目を離せない素晴らしい闘いとなった。最後は、藤田がAbandon Hopeで一本取った! 試合後は、石森太二が現れ、ロビー・エックスをパートナーに挑戦表明した。

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