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1月25日(現地時間)にアラブ首長国連邦ドバイで『PFL Road to Dubai Champions Series: Nurmagomedov vs. Hughes』が開催された。
2023年11月20日、総合格闘技団体「PFL」がBellatorを買収したことが発表された。売却はされたものの、「ベラトール・インターナショナル・チャンピオンシリーズ」の名で大会は行われいていた。しかし、2024年11月20日、PFLとドバイ経済観光省・ドバイ・スポーツカウンシルの間で複数年のパートナーシップを結んだことを受け、PFL以外の大会が『ROAD TO DUBAI』として共同ブランド化。これに伴い、大会名としてのベラトールの名は事実上消滅となり、大会名はPFL Road to Dubaiという名称で継続する事になった。しかし、Bellator王座という名称だけはまだ存続している。
ドバイ、アラブ首長国連邦(2025年1月25日)— ウスマン・ヌルマゴメドフ対ポール・ヒューズの世界タイトル戦は、発表以来の期待と注目にしっかりと応えた試合であった。
「PFLロード・トゥ・ドバイ チャンピオンズシリーズ」のメインイベントでは、ロシア・ダゲスタンとアイルランドのプライド同士が25分間の激闘を繰り広げ、ヌルマゴメドフが判定(47-47、48-46、48-46)で辛くも無敗を守った。このマジョリティ判定勝利の後、ヌルマゴメドフは対戦相手に最大限の敬意を示した。
「これはみんなに捧げるよ。ポール・ヒューズ、君は本当に素晴らしい相手だった。君はタフだし、正直少し見くびっていた」とウスマン・ヌルマゴメドフは語った。「でも、俺はまだ無敗のベラトールライト級チャンピオンだ。」
見事なパフォーマンスを見せたヒューズも、再戦への意欲をベルファストでの試合開催を希望する形で表明した。「試合は想定通りの展開になったけど、負けたのは本当に悔しい。自分では勝ったと思ったし、もっと全力を尽くすべきだった。次回は何も残さずすべてを出し切る必要がある」とヒューズは語った。「PFLは僕を信じてくれたし、僕もPFLを信じている。次はベルファストで再戦だ。それに値すると思う。」
「PFLロード・トゥ・ドバイ チャンピオンズシリーズ」は、ドバイ経済観光局(DET)、ドバイスポーツ評議会(DSC)、プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(PFL)の間で締結された画期的な複数年契約に基づく初のイベントである。
この画期的なパートナーシップにより、PFLのMMA世界チャンピオンやトップスターたちがタイトル戦で競い合うことになり、ドバイはMMAの新たな中心地としての地位を確立することとなる。「ロード・トゥ・ドバイ」の冠が付けられる全てのチャンピオンズシリーズイベントは、この新たな格闘技の聖地での決戦へとつながっていく。また、PFLはドバイでのMMAの発展に取り組む一環として、アラブ首長国連邦の新進気鋭の選手たちに未来のPFLチャンピオンになるための道筋を提供する。
この日のヘビー級コメインイベントでは、元ベラトールライトヘビー級世界王者ヴァディム・ネムコフ(19勝2敗)がティム・ジョンソン(18勝11敗)を相手にわずか3分8秒で一本勝ちを収めた。本来ならコーリー・アンダーソンとの再戦が予定されていたが、ジョンソンが急遽試合を受けたものの、ネムコフのリアネイキドチョークによって試合は幕を閉じた。この勝利で、ネムコフは14試合連続で無敗を継続している。
ダゲスタン出身のアフメド・マゴメドフ(11勝1敗)は、フェザー級メインカードでアイルランドのネイサン・ケリー(11勝3敗)をリアネイキドチョークで仕留め、2ラウンド4分22秒で勝利した。2年以上試合から離れていたマゴメドフだが、錆びついた様子はなく、ダゲスタン勢はこれでアイルランド勢に対しメインイベントを含め2連勝となった。
イングランドのイブラギム・イブラギモフ(9勝0敗)は、ケニー・モクホノアナ(5勝2敗)を相手にユナニマス判定(30-27×3)で勝利。マンチェスター・トップチーム所属のイブラギモフはPFLでの3連勝を飾り、ヨーロッパMMAシーンだけでなく、世界でもトップの有望株としての地位を確立している。
PFLロード・トゥ・ドバイ チャンピオンズシリーズのオープニングメインカードでは、ロシアのレナト・ハヴァロフ(9勝0敗)がブラジルのクレイヴァー・フェルナンデス(9勝2敗)とバンタム級で対戦。イスラム・マカチェフとハビブ・ヌルマゴメドフがセコンドについたハヴァロフは、ユナニマス判定(30-27、29-28、29-28)でPFLデビュー戦を勝利し、無敗記録を更新した。
■ PFL Road to Dubai Champions Series: Nurmagomedov vs. Hughes
日時:2025年1月25日(現地時間)
会場:アラブ首長国連邦ドバイ
<Bellatorライト級タイトルマッチ>
○ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア/王者)
判定 2-0
●ポール・ヒューズ(アイルランド/挑戦者)
<ヘビー級>
○ワジム・ネムコフ(ロシア)
1R 3分08秒 リアネイキッドチョーク
●ティム・ジョンソン(米国)
<フェザー級>
○アフメド・マゴメドフ(ロシア)
2R 4分22秒リアネイキッドチョーク
●ネイサン・ケリー(アイルランド)
<フェザー級>
○イブラギム・イブラギモフ(英国)
判定 3-0
●ケニー・モホノアナ(アイルランド)
<バンタム級>
○レナト・ハヴァロフ(ロシア)
判定 3-0
●クレイバー・フェルナンデス(ブラジル)
<キャッチウェイト(199ポンド)>
○アフメド・サミ(エジプト)
1R 5分00秒 TKO
●ターリク・スレイマン(レバノン)
<ライト級>
○ミラフザル・アクタモフ(ウズベキスタン)
2R 2分50秒 腕三角絞め
●マイク・トンプソン(英国)
<フライ級>
○ハディ・オマール・アル=フセイニ(アラブ首長国連邦)
判定 3-0
●ルエル・パナレス(フィリピン)
<ライト級>
○ジョン・ミッチェル(アイルランド)
1R 3分18秒 KO
●スーヒル・タイリ(モロッコ)