ジョー・ヘンドリー初防衛成功!サプライズ連発TNA iMPACT!

(C)TNA

 1月23日(現地時間・放送日)に『TNA iMPACT!』が放送された。
 今放送の番組冒頭で遂に悲願のTNA世界王座をニック・ネメスから奪取し、新王者となったジョー・ヘンドリーがリングに登場し、ファンに感謝を語った。そして自分も戦う王者でいつでも挑戦を受けると宣言。これを受け、番組コミッショナーのサンティノ・マレラが、それなら今日のメインで王座戦をしてもらう、挑戦者はマット・カルドナだと決定してしまったのだった。

 メインで行われた試合は、激しい攻防となるも、試合終盤、なんとカルドナがヘンドリーに反則のローブロー(急所打ち)を決めたのだった。更にベルトを凶器にして攻撃しようとするカルドナだが、そこにJBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)が現れ、カルドナにクローズライン・フロムヘルを叩き込んだのだった。
 その後、JBLとヘンドリーがにらみ合う。その隙に蘇生したカルドナがベルトでヘンドリーを強打。しかし、それをカウントツーで返したヘンドリーが最後は必殺のスタンディングオベーションを決めてフォール勝ち。ヘンドリーが初防衛に成功した。

 マイク・サンタナに敗れたジョシュ・アレキサンダーは今後のTNAはサンタナに託すとしてTNA離脱を宣言したが、今大会ではリング上で、自分の手下であるノーザン・アーモリーのジューダス・イカロスとトラビス・ウィリアムズに説明し、自分は離脱すると宣言。これに納得いかないイカロスとウィリアムズがアレキサンダーを襲うが、ここにアレキサンダーの抗争相手であったエリック・ヤングが救出に入った。そしてヤングはアレキサンダーと組んで2025年1月30日放送回で、イカロス、ウィリアムズと対戦すると宣言。これがアレキサンダーTNA最後の試合となるのか注目される。

 レジェンドであり人気者のザ・ハーディーズ(マット & ジェフ・ハーディー)はTNA世界タッグ王座を賭けてザ・システム(ムース & JDC)と対戦。試合は、ザ・システムのメンバーがちょっかい出すも、横綱相撲で、最後はジェフが、ムースにスワントーン・ボムを決めてフォール勝ち。元TNA世界王者、現Xディビジョン王者、そしてザ・システムのリーダーであるムースからフォールを奪って勝利という事で、ザ・システムも今回ばかりは早々と退散。リングではザ・ハーディーズが観客から熱狂的な声援を受けていた。

 サミ・キャラハンは、今まで自分の試合中に「23」という文字がスクリーンに浮かび上がり謎の人物に挑発されていたが、この大会が1月23日なので招待を現せとアピール。すると、ステフ・デ・ランダーが現れ、夫(ギミック上の夫PCO)と離婚したので、夫が保持していたデジタルメディア王座は自分が保持している。そして自分の新しいボーイフレンドを紹介すると、南部のサイコ野郎マンス・ワーナーを紹介したのだった。ワーナーは当然、ベルトでキャラハンを襲撃。ワーナーは元GCW(ゲーム・チェンジャー・レスリング)世界王者などの実績があるが、TNAに主戦場を移すようだ。

 また提携しているWWEから、WWE NXTタッグ王者アクシオム、ネイサン・フレイザーがなんとTNAのリングで王座戦を行った。挑戦者はザ・ラスカルズだが、試合中に同じくWWEのウェス・リーらが現れ試合に介入。結果、王者フラクシオムの防衛となった。

 またマイク・サンタナのマイクアピールの時に、ムスタファ・アリが現れ、TNA復帰宣言。ほかにWWE NXTのコーラ・ジェイドも現れるなどサプライズが続いたライブ大会だった。

■ TNA iMPACT!
日時:2025年1月23日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ衆国テキサス州サンアントニオ

<TNA世界王座タイトルマッチ>
○ジョー・ヘンドリー(王者)
 ピンフォール
●マット・カルドナ(挑戦者)

<WWE NXTタッグ王座タイトルマッチ>
○フラクシオム(アクシオム&ネイサン・フレイザー)(王者)
 ピンフォール
●ザ・ラスカルズ(トレイ・ミゲル & ザカリー・ウェンツ)(挑戦者)

<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・ハーディーズ(マット & ジェフ・ハーディー)(王者)
 ピンフォール
●ザ・システム(ムース & JDC)(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ローズマリー、ヘザー&アッシュ・エレガンス
 ピンフォール
●マーシャ・スラモビッチ、スピットファイア