BRAVE CFコンバットウィーク後、熱戦を終えた選手たちの動向!

リズワン・アリ、約束を果たし1ラウンドKO勝利を達成;シュリカント・セカール、BRAVE CF 92のコメインイベント後に引退を発表

 パキスタンのスーパースター、リズワン・アリは、バーレーンで開催されたBRAVE CF 92のコメインイベントでインドのMMAベテラン、シュリカント・セカールを1ラウンドで仕留め、プロMMAキャリアの無敗記録を維持した。

 試合前の記者会見では、シュリカントとリズワンが激しい言葉を交わし、リズワンは「1ラウンドKO」を公約していた。そして試合当日、その公約を見事に実現。グラップリングの展開から抜け出し、シュリカントをダウンさせた後、1ラウンドで勝利を収めた。

 リズワンは以前、パキスタンで開催されたBRAVE CF 85でシュリカントを3ラウンドでKOしており、この再戦はその結果を受けてのものだった。今回の勝利により、リズワンは戦績を9勝0敗とし、BRAVE CFライト級ディビジョンの新星としての地位を確固たるものにした。

 一方、シュリカント・セカールは試合後のスピーチで競技からの引退を発表。インドMMAの先駆者として、13年間にわたるキャリアでグローバルな舞台で活躍したシュリカントは、グローブをケージ内に残す象徴的なジェスチャーでファイター人生に別れを告げた。

 「このゲームには浮き沈みがある。私は剣で生き、剣で死んだ。33歳で、13年間戦い続けてきたが、もう同じ情熱は感じられない。引退の時だと思う。そして、それをBRAVE Combat Federationで行えることを光栄に思う」とシュリカントは引退スピーチで語った。

 BRAVE CF 92は、BRAVE Combat Federationにとって歴史的な一年の締めくくりとなるイベントであり、同団体はグローバルな影響力を拡大し、多くの記録を打ち立てた。


BRAVE CF 92で熱狂的な雰囲気、ファイターたちに大歓声が送られる

 BRAVE Combat Federationは2024年を締めくくる歴史的な大会を、12月15日にバーレーンのハリファ・スポーツ・シティ・アリーナで開催した。ケージ内での激闘が世界中のファンを魅了する一方、会場に詰めかけた情熱的な観客による熱狂的な雰囲気が大会をさらに盛り上げた。

 BRAVE CF 92のメインイベントは、元2階級BRAVE CFチャンピオンのモハメド・ファクレディンがアブデル・ラーマン・ドライと対戦する復帰戦であった。

 大会には、インド対パキスタンのライバル対決をテーマにした5試合が組まれ、その中にはコメインイベントも含まれていた。試合当日は、インドとパキスタンのコミュニティのメンバーが多数来場し、それぞれの国のファイターを応援。両国の対決を盛り上げる大歓声がアリーナを包んだ。

 メインイベントでは、地元ファンの強い支持を受けたモハメド・ファクレディンが2ラウンドでのストップ勝利を収めた。試合後、ファクレディンはBRAVE CF世界タイトル再挑戦への意欲を明確に表明した。

 大会では感動的な瞬間もあった。インドのMMAベテラン、シュリカント・セカールが13年間の輝かしいキャリアを終え、引退を発表。セカールはコメインイベントでパキスタンのリズワン・アリに1ラウンドでストップ負けを喫した。この試合はBRAVE CF 85での初対決に続く再戦であり、試合後、観客からはセカールのキャリアを讃える拍手が送られ、スポーツの両面を楽しむBRAVE CF 92ならではの一幕となった。

 BRAVE CF 92をもって、同団体は歴史的な1年を締めくくった。2024年には、モーリシャス、オランダ、中国、ブルガリア、オーストリアといった新たな国々で初開催を果たし、グローバルな足跡を広げた。また、世界クラスの選手を次々と獲得し、BRAVE CFは「世界で最もグローバルなMMA団体」としての評判をさらに確固たるものにした。

エルコ・ユン、BRAVE CF 92でのモハメッド・ファクレディンからの挑戦を受けて反応

 元BRAVE CF二階級王者のモハメッド・ファクレディンは、BRAVE CF 92のメインイベントでアルジェリアのノックアウトアーティスト、アブデル・ラフマネ・ドリアイを制し、華々しい復帰を果たした。この勝利が注目を集める一方で、試合後のスピーチがBRAVE Combat Federationにおける壮大な対決の舞台を整えた。

 試合後、ファクレディンはライトヘビー級王者エルコ・ユンとの対戦希望を表明。ユンがミドル級での試合を呼びかけたことに応じた形となった。

 「エルコが二階級制覇を目指しているのは知っている。そしてBRAVE CFで二つのタイトルを同時に持つ二人目の男になりたいのだろう。でもエルコ、その計画は兄弟として俺が台無しにしないといけない」とファクレディンは語った。

 ユンはこの挑戦に興奮した様子を見せ、自身のSNSページに「行こうぜ!」と何度も叫ぶ動画を投稿。ファクレディンからの挑戦に大きな喜びを示した。

 両者が対戦の意思を示したことで、BRAVE CF史上最も注目される試合の一つとなる可能性が高まっている。元ライトヘビー級とミドル級のタイトルホルダーであるファクレディンはトップの座を取り戻すことを目指しており、一方でユンはBRAVE CFで無敗を誇り、今年スロベニアで開催されたBRAVE CF 88でライトヘビー級タイトルを獲得している。

 両選手が狙う空位のミドル級タイトルは、この試合にさらなる興奮を加える要素となっている。

 BRAVE CF 92はBRAVE Combat Federationにとって歴史的な2024年の締めくくりとなった。そして、エルコ・ユンとモハメッド・ファクレディンのライバル関係の進展により、2025年のアクション満載の展開が予感される。