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メインイベント
フライ級ランキング1位のブランドン・ロイバルと、日本の無敗のランク5位、平良達郎が次のフライ級タイトル挑戦者を決めるメインイベントに登場した。スタンドでの攻防では、ロイバルがその経験と巧妙さを見せ、平良は防御に回ったものの、ラウンド終了間際にテイクダウンを決めた。第2ラウンドでは、平良が序盤からテイクダウンを仕掛けてバックを取り、見事なコントロールを保ちながら終始サブミッションを狙った。第3ラウンドに入ると、ロイバルはボクシングで攻勢に出て、平良にとってキャリア最大の試練となった。しかし平良は耐え、アームバーを返してバックコントロールを奪い、ラウンド終了間際にはほぼサブミッションを決めるところまでいった。
平良にとって初めての第4ラウンドでは、再び素早くバックを取り、5分間にわたりサブミッションを狙い続け、試合は2-2の状況に持ち込まれた可能性が高かった。最終第5ラウンドでは平良が早めにテイクダウンを狙ったが、ロイバルが逆転し、試合を打撃の展開に戻した。最後の1分で、ロイバルはバックを奪い、見事な形で試合を締めくくった。接戦の末、スプリット判定で勝利を収めたロイバルは次のように語った。
「第1ラウンドで倒せると思っていたけど、平良、お前は最高だ!何か必要なことがあれば、俺が助ける。お前はチャンピオンになるし、俺はお前の成長を手助けしたい。謙虚に学んだよ。次の(フライ級タイトル)エドモントンでの試合で誰かが欠場したら、俺が代わりに出るよ。俺はトップ5の全員に勝ってるんだ。次は俺がタイトル挑戦する番だ。カイ・アサクラが勝ったら日本に行ってベルトを取る。パンツォジャが勝ったらブラジルに行ってベルトを取る。」
セミメインイベント
韓国のパク・ジュニョンとフィリピン系アメリカ人のブラッド・タヴァレスが、ランキング入りを目指してミドル級で対戦した。序盤にタヴァレスの攻撃を受けたパクだったが、プレッシャーをかけ続けてケージを支配し、パンチの応酬を乗り切った。タヴァレスも反撃しセンターに戻ったが、パクはジャブとカーフキックでダメージを与えた。最終ラウンドではパクがテイクダウンとグラウンドコントロールで試合を締めくくり、判定でスプリット勝利を収めた。パクは次のように語った。
「ゲームプランはうまくいったけど、タヴァレスはベテランらしく、必要な調整を全てやってのけた。彼に拍手を送りたい。あのパンチをくらったけど、それが目を覚まさせてくれた。ランキング入りの相手と戦いたいけど、それが無理なら金のための試合でもいい!」
■ UFCファイトナイト・ラスベガス98:ロイバル vs. 平良
日時:現地時間2024年10月12日(土)、日本時間13日(日)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス /UFC APEX
<フライ級>
○ブランドン・ロイバル(米国)
判定
●平良達郎(日本)
<ミドル級>
○パク・ジョンヨン(韓国)
判定
●ブラッド・タヴァレス(米国)
<ウェルター級>
○チディ・ンジョクアニ(米国)
判定
●ジャレッド・グーデン(米国)
<ライト級>
○グラント・ドーソン(米国)
2R 1分42秒 TKO
●ラファ・ガルシア(メキシコ)
<ウェルター級>
○ダニエル・ロドリゲス(米国)
判定
●アレックス・モロノ(米国)