米ONEスーパーレック2競技2階級!リアム・ハリソン引退 アウンラ・ンサン敗

 9月7日(日本時間)米国米コロラド州・デンバーで開催された「ONE 168」。メインイベントは、ONEバンタム級ムエタイタイトルマッチでは、今年1月武尊にも勝利しているONEフライ級キックボクシング王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)が王者のジョナサン・ハガティー(英国)を1R右カウンターの肘を叩き込み、49秒の秒殺ノックアウト勝利で2階級2競技王者となった。(トップ写真)


 セクサン・オー・クワンムアン(タイ)とリアム・ハリソン(英国)のベテラン同士の対決では、セクサンが3ダウン奪い2RTKO勝ち、リアム・ハリソンは試合後グローブをリングに置き引退を示唆した。
 現在3連勝中とはいえ、一時期の勢いはなくなった元ONE MMA2階級同時制覇王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)は、MMA無敗のシャミル・エルドアン(トルコ)の攻めに打撃・グランドでも守勢にまわる場面が多くなり、2Rバックマウントから返されて正対したところで、鉄槌連打を浴びレフェリーストップ敗けとなった。

 当初コーメインで予定されていたONEサブミッション・グラップリング・ライト級タイトル戦であったが二転三転し、中止となった。

 パフォーマンスボーナス5万USD(約717万円)を獲得した左手から、第1試合ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)第2試合ジョハン・ガザリ(マレーシア/米国)第3試合エイドリアン・リー(シンガポール / 米国)第6試合ジョン・リネカー(ブラジル)第8試合セクサン・オー・クワンムアン(タイ)第9試合スーパーレック・キアトモー9(タイ)

階級
ヘビー級:102.2〜120.2㎏/225-265lbs
ライトヘビー級:93.1〜102.1㎏/205-225lbs
ミドル級:84.0〜93.0㎏/185-205lbs
ウエルター級:77.2〜83.9㎏/170-185lbs
ライト級:70.4〜77.1㎏/155-170lbs
フェザー級:65.9〜70.3㎏/145-155lbs
バンタム級:61.3〜65.8㎏/135-145lbs
フライ級:56.8〜61.2㎏/125-135lbs
ストロー級:52.3〜56.7㎏/115-125lbs
アトム級:47.7〜52.2㎏/105-115lbs

【ONEのハイドレーションテストと計量】
全選手は大会の24~48時間前に計量とハイドレーションテストの両方を受ける。
ハイドレーションテストでは、尿比重が検査される。全選手は医療技術者の監督の下で尿検体を提出する。
ONEの医師は尿比重屈折計を使い、選手の体水分状態が基準内(尿比重1.0250以下)かどうかを確認する。
選手の体重は、規定階級もしくはキャッチウェイトの制限内でなければならない。選手がハイドレーションテストを通過した場合、直後に計量を受けなければならない。 ハイドレーションテストを通過できない場合、ハイドレーションテストを通過するまで正式な計量は受けられない。
選手がハイドレーションテストと計量を通過した場合、規定階級での試合出場が許可される。ハイドレーションテストを通過したものの計量を通過できなかった場合、計量のために割り当てられた規定時間内でやり直すことができる。ただし、選手はハイドレーションテストと計量のために割り当てられた規定時間内で行ういかなるやり直しにおいても、ハイドレーションテストと計量を通過しなければならない。
割り当てられた3時間の規定時間内にハイドレーションテストおよび計量を通過できない場合、その時間外に尿検体を提出し、その後計量ができる。これ以降、体水分状態が適切な状態で選手と対戦相手の双方の体重差が105%以内であれば、キャッチウェイトの交渉が可能になる。キャッチウェイトが合意に至った場合、選手はファイトマネーの一定割合を対戦相手に譲り渡す。


■ ONE 168: Denver
日時:2024年9月7日 9:00開始(日本)/9月6日 20:00開始(現地)
会場:米コロラド州・デンバー ボールアリーナ
放送・配信:U-NEXT 〜10月6日 23:59まで視聴可
その他の国・地域での観戦方法はこちらのページで確認できる。


大会ハイライト

<第9試合 ONEムエタイ バンタム級タイトルマッチ 3分3R>
●ジョナサン・ハガティー(英国/王者)
 1RKO 49秒 ※右肘
○スーパーレック・キアトモー9(タイ/ONEフライ級キックボクシング王者)
※スーパーレック・キアトモー9が新王者

ライト級⇒フライ級 サブミッション・グラップリングタイトルマッチ 10分1R>
マイキー・ムスメシ(米国/ONEグラップリング・フライ級王者)142ポンド/1.0310 ※計量&ハイドレーションテスト失敗
 vs.
ケイド・ルオトロ(米国/ONEグラップリング・ライト級王者)負傷欠場⇒ベベット・オリベイラ(ブラジル)135ポンド/1.0176
 ライト級で行われる予定だった試合は、ケイドが負傷。試合2日前ムンジアル2024黒帯ルースター級優勝のベベット・オリヴェイラ(ブラジル)が対戦相手となったが、ライト級(リミット77.1kg)からフライ級(リミット61.2kg)の王座戦に変更。マイキーは本来のフライ級戦となったが、ライト級リミットで体重を合わせていた為、2日での減量が間に合わず計量をクリアできず失格&王座剥奪となり、試合中止となった。


 マイキー・ムスメシは、急激な減量の影響で体調を壊し入院。「試合をしていたら死んでいたかもしれない」と医者に言われたようで、今回の中止も前向きに捉えている。

<第8試合 ONEムエタイ 140ポンド(63.5㎏)契約 3分3R>
●リアム・ハリソン(英国)
 2RKO 1分49秒 ※3ダウン
○セクサン・オー・クワンムアン(タイ)

<第7試合 ONE MMA ミドル級⇒213.75ポンド(96.96㎏)契約 5分3R>※両選手計量失敗の為
●アウンラ・ンサン(ミャンマー/元ONE MMAミドル級&ライトヘビー級)※ONE18戦14勝(12KO&SUB)4敗
 2RTKO 2分48秒 ※鉄槌パウンド
○シャミル・エルドアン(トルコ)※ONE1勝1KO

<第6試試合 ONEムエタイ バンタム級 3分3R>
○ジョン・リネカー(ブラジル)
元UFC&元ONE世界バンタム級王者
 2RKO 2分50秒 ※右フック
●エイサー・テン・パウ(米国)

 MMAで実績十分のジョン・リネカーがOFGのONEムエタイ戦に初挑戦でONEムエタイ2勝2KO1敗のエイサー・テン・パウに勝利で潜在能力の高さをみせた。

<第5試合 ONE MMA女子 アトム級 5分3R>
●アリース・アンダーソン(米国)
 判定0-3
○ビクトリア・ソウザ(ブラジル)

<第4試合 ONE MMA ウェルター級 5分3R>
●手塚裕之(日本/ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)
・元パンクラス・ウェルター級王者
 判定0-3
○イシ・フィティケフ(オーストラリア / トンガ)

 日本から参戦のONE5連勝5KO&フィニッシュ中の手塚裕之は、判定敗けで後退した。

公式採点表

<第3試合 ONE MMA ライト級 5分3R>
○エイドリアン・リー(シンガポール / 米国)
 1RSUB 2分37秒 ※裸締め
●ニコ・コルネホ(米国)

<第2試合 ONEムエタイ 142ポンド(64.41㎏)契約 3分3R>
○ジョハン・ガザリ(マレーシア/米国)
 1RKO 3分
●ホスエ・クルス(メキシコ)

<第1試合 ONEムエタイ フライ級 3分3R>
●ショーン・クリマコ(米国)
 2RTKO 1分28秒
○ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)