9月1日(日)沖縄県名護市開催の『レキオバトル名護 vol.8』のメインイベントは、INNOVATIONウェルター級王者、梅田勇一の引退による返上を受け、ランキング1位・涼矢と同級2位・櫻井博の王座決定戦は、涼矢が2ジャッジが3ポイント差つける内容の3-0判定勝で王座獲得。
第9試合のスペシャルエキジビジョンマッチは、諸事情により中止というが、レオナ・ぺタスは会場に来てメイン涼矢のセコンドにもついていたので、K-1からの規制も予想できる。
規制の多いK-1は先日、現K-1 WORLD GPスーパーバンタム(55㎏)級王者の金子晃大(かねこ あきひろ)の暴行容疑が話題となって、カルロス菊田プロデューサーもXでコメントしている。
https://x.com/k1CarlosKikuta/status/1830410415123439909
■ 山城グループ presents レキオバトル名護 vol.8
主催:レキオバトル事務局
会場:名護市民会館・中ホール(沖縄県名護市港2丁目1-1)
日時:2024年9月1日(日) 15:00開場 16:00開始予定
お問合せ(レキオバトル事務局):TEL 050-3555-8603
後援:沖縄県名護市
認定:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
協賛:山城グループ、中山緑建ほか
公式ブログ:http://lequiobattle.blog.jp
公式Instagram:https://www.instagram.com/lequiobattle
公式X:https://twitter.com/lequiobattle
公式Facebook:https://www.facebook.com/lequiobattlenago
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<第10試合 メインイベント INNOVATIONウェルター級(66.67kg)王座決定戦 3分5回戦(延長1R) INNOVATIONルール>
○涼矢(リョウヤ/エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/INNOVATIONウェルター級1位)66.5kg
判定3-0(49-48、50-47、50-47)
●櫻井 博(サクライ ヒロシ/多田ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/INNOVATIONウェルター級2位)66.5kg
※涼矢が第7代INNOVATIONウェルター級王者に認定
JAPAN KICKBOXING INNOVATIONから認定された同タイトルマッチは、成田善一理事長の認定宣言と「君が代」吹奏の後、第1ラウンドのゴングが鳴らされた。2010年前後に活躍した元INNOVATIONウェルター級1位の櫻井は、今年6月9日、ナオキ・プゥアンタオムエタイ(今年3月3日、涼矢に1RTKO勝ち)に判定ドローとなり、約9年ぶりにランキング復帰。前INNOVATIONウェルター級王者、梅田勇一の引退からの王座空位により、一気にこのタイトルマッチに辿り着いた。今年3月の敗戦(ナオキ戦)は痛かったものの、その後、7月7日、INNOVATION連盟主催興行のメインイベントで韓国王者、チェ・ミンスに勝利して、この王座決定戦のチャンスを引き寄せた涼矢は、地元興行でホームリングで闘う行幸を得た。更にセコンドには、親交あるK-1スーパーフェザー級王者、レオナ・ペタスの姿も。
1ラウンド、180cmの長身で筋骨隆々、身体の締まり方と悠々たる構えからベテラン櫻井の強者オーラが強い中、169cmでがっしり体型の涼矢がサークリングステップで様子を窺う静かな滑り出し。まずは櫻井の前進に合わせて連発する右ローキックが快音を轟かせる。突如として放つ涼矢の後ろ回し蹴りも含めて、櫻井は、これらに怯んだ様子も見せず、淡々とロングリーチの右ストレートやミドルキックを放っていく。接近戦になると肘打ち有効の緊張感が高まるが、高いアームガードを心掛ける涼矢のディフェンスが固い。そん中、中間距離から至近距離の途中で涼矢が左フックや右ストレートの飛び込みを敢行。櫻井は、両腕でガードしながらも数発の被弾を許し、頭が弾ける場面もあり、優位な場面を複数回提供してしまう。
2ラウンド、1ラウンド同様の展開ながら、より両者の集中力が増した感じ。涼矢は、徹底して脚を蹴り続け櫻井の戦力を削ぎに行く。フルコンタクト空手出身の涼矢の下段蹴りは、かなり強烈ながら、これを左前脚で受けるオーソドックスの櫻井の顔色は変わらない。涼矢の接近に左肘打ちを合わせる櫻井だが、これを読んでもいる涼矢もクリーンヒットは許さない。
3ラウンド、ここから櫻井が積極的に動き出す。それを承知と見える涼矢は、櫻井の攻撃にローキックを打ち込むが、それにパンチや肘打ちをかぶせてくる上手さにペースを乱され、一度は、右ストレートの大砲を被弾し、頭を大きく吹き飛ばされる涼矢ピンチの場面もあり。後半勝負の櫻井の力強さが光る。インターバル中に発表された判定途中経過は、2-0で涼矢がリード。
4ラウンド、スタミナ面では劣ると思われた涼矢が必死の形相でギアを上げる櫻井に下段蹴りを乱射し、多少ラフになろうと右ストレート、右フックをねじ込んでいく。接近戦では互いに肘を振るいあり、ドクターチェックこそ入らないものの共に出血が見られる。ここでこれまでの櫻井に見られなかった左三日月蹴りが繰り出され、幾度か涼矢が被弾するも効いた様子はない。ラフになろうと涼矢の飛び込みパンチの速度は上がり、受けしのぐポーカーフェイスの櫻井も苦しそう。それでも櫻井はペースアップをし続け、危険な鋭さの肘打ちや右ストレートを放っていくもビッグヒットはない。
5ラウンド、表情に疲弊の見える涼矢だが、眼光は鋭く、集中力は途切れない。特に接近戦の防御姿勢が固く、ポイントリードを堅守すると共に、要所要所で暴力的に攻撃しKOも狙っていく。櫻井は、逆転を狙い、肘打ちやワンツーパンチ、ロングリーチの蹴りを盛んに放つも、涼矢の強い意志が感じられるガードは固い。互いに前に出て激しく殴り、蹴り、組み合う中、試合終了のゴング。
王座決定戦につき、ドローの場合は、マスト判定の延長ラウンドも設置されているが、判定は最大3ポイントの差をつけてのユナニマスデシジョンで涼矢が勝利。中澤純、T-98など名だたる王者が巻いてきた金色と緑のベルトを堂々と巻いて第7代INNOVATIONウェルター級王者となった。
<第9試合 スペシャルエキジビジョンマッチスペシャルプロレスマッチ 10分1本勝負 レフェリー:和田良覚>
レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1スーパーフェザー級王者、元Krushスーパーフェザー級王者、2016年英雄伝説アジア60kgトーナメント優勝)⇒ウルトラソーキ(琉球ドラゴンプロレス)
vs.
砂辺 光久(スナベ ミツヒサ/reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/初代PANCRASEストロー級、初代フライ級、初代スーパーフライ級王者)
※予定されておりましたレオナ・ペタス×砂辺光久は、諸事情により中止、上記代替えカードとなりました。
<第8試合 スーパーバンタム級(55.34kg) 3分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
△ 翔龍(ショウリュウ/エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/SMASHERS58kg級2021年王者/55.3kg)
判定1-1(29-29、30-28、29-30)
△ 武寛(タケヒロ/WINRAD GYM/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/SMASHERS58kg級2023年王者/55.1kg)
共にJAPAN KICKBOXING INNOVATIONが直轄し、日本アマチュアキックボクシング連盟SMASHERSの認定する日本王者である両者のプロリングにおける対戦は、新人戦とは思えない高レベルの攻防の末、判定ドローとなった。
高校ボクシング沖縄王者でもある翔龍の主武器は、一発強打のパンチ。そこは明白だけに距離を取ってサウスポーから美しいフォームの左ミドルキックを放つ武寛。それを見越して右ローキックを強振する翔龍。首相撲は、武寛に分があるかと思われたが、ボディーコントロールは翔龍が大半を制して何度も転倒させるが、後半戦から加速して膝蹴りを連打するのは武寛。武寛のセコンドには、前INNOVATIONウェルター級王者、梅田勇一。いぶし銀のテクニックを誇った名選手が指導するだけのことがある様子。パワーの翔龍、テクニックの武寛と色が二分する好勝負は、結果、ジャッジの支持も三者三様となった。近年と言わずとも再戦必至の勝負持越しと言える。
<第7試合 45kg契約 2分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
○UveR∞miyU(ウーバーミユ/T-KIX GYM/ミネルヴァペーパー級5位/44.5kg)
判定2-0(30-28、30-27、30-30)
●マキマ(STRIFE/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/44.2kg)
<第6試合 フライ級(50.8kg) 3分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
○有川 翔太(アリカワ ショウタ/WARRIOR GYM/50.4kg)
2RKO 1分54秒 ※右フック
●ペニコ(MONKEY☆MAGIC/全日本キックボクシング協会/50.1kg)
<第5試合 セミプロマッチ 68kg 2分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
○砂川 健矢(スナカワ ケンヤ/スナケンジム/67.1kg)
1RTKO 1分59秒 ※レフェリーストップ
●伊波 秋杜(イハ シュウト/エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/67.8kg)
<第4試合 セミプロマッチ 63kg契約 2分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
●沼田 海斗(ヌマタ カイト/K.Platinum/62.6kg)
判定0-2(28-28、27-30、28-30)
○具志堅 廣斗(グシケン ヒロト/エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/59.3kg)
<第3試合 セミプロマッチ 77.5kg契約 2分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
○Aaron Base(アーロン・ベース/エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/77.5kg)
判定2-0(29-28、28-28、29-28)
●喜納 光輝斗(キナ ミキト/赤雲會中村道場/77.0kg)
<第2試合 セミプロマッチ 75kg契約 2分3回戦 レキオバトルキックボクシングルール>
○旭(アサヒ/K.Platinum/73.3kg)
判定2-1(30-28、29-28、29-30)
●比嘉 亮晟(ヒガ リョウセイ/エボリューションムエタイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/71.8kg)
<第1試合 キッズスペシャルマッチ 30kg契約 2分2回戦 アマチュアレキオバトルルール(首相撲なし)>
○山川 樹(ヤマカワ タツキ/マスターズピット/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/当日計量)
判定2-0(20-19、19-19、20-19)
●前原 翔亜(マエハラトア/SRKキックボクシングジム/当日計量)
オープニングアクト 三線パフォーマンス 伊波 秋杜(美ら海太郎)
レキオバトル関連イベント日程
2024年10月6日(日) ミニレキオバトル名護 vol.10 名護市営市場 アマ大会
2024年某月 レキオバトル名護 vol.9 名護市民会館・中ホール プロ興行及びアマ大会