[ファイトクラブ]公開 [週刊ファイト8月29日号]収録
▼明暗出たStardom5★GP神戸 AZM・舞華4連勝 中野たむ4連敗裏
photo & text by 西尾智幸
・AZMが岩谷麻優に初勝利 IWGP女子挑戦ほのめかす!
・関西で笑いをしっかり取る岩谷麻優
・中野たむ左脚集中砲火、未勝利以上に痛いヘイトの攻撃
・ヘイト勢の絆、大きくなっていく勢力
・舞華は妨害も何のその!余裕の2点追加
・星来芽依、腕に書かれた通りゴリ狩り成功
・凝縮された闘い!小波となつぽい
・木谷オーナーが掲げる選手ファーストとは?
・首都圏と地方の差
・ストーリーが「THAT’S雑!」
明暗出たStardom5★GP神戸 AZM・舞華4連勝 中野たむ4連敗裏
■ STARDOM 5★STAR GP 2024 in KOBE
日時:2024年8月18日(日) 13時開始
場所:兵庫・神戸芸術センター
観衆:501人(主催者発表)
AZMが岩谷麻優に初勝利 IWGP女子挑戦ほのめかす!
《第7試合 レッドスターズBブロック公式戦 15分1本勝負》
○AZM<3勝1分1RO=8点>
9分34秒 あずみ寿司
●岩谷麻優<3勝1敗=6点>
この日は、Aブロックのみの対決。メインは3連勝同士の岩谷とAZMが対峙。
握手を求めたAZMだったが、なぜか岩谷はE.T風の指タッチ?!
15分という限られた時間だけに、ゴングと同時にフルスロットル。お互いの攻撃をかわしかわされぇでスタートし会場を盛り上げた。途中も、AZMが場外、リング内でのフットスタンプを連続で見舞い岩谷を追い込む。しかし、相手はIWGP世界王者の岩谷。雪崩式ブレーンバスターやジャーマンスープレックスで返す。
トドメとばかりに、二段式ドラゴンスープレックスを狙うが、AZMが切り返し最後はダブルアーム式カナディアンデストロイヤー(正式名:いっちょあがり)からのあずみ寿司を決め、岩谷からシングル初勝利した。
マイクを持ったAZMは「岩谷麻優から勝ったぞー! 代わりに言っちゃおうかな。神戸の皆さん、こんにちはー!」と岩谷がマイクを持った時の第一声をマネして言った。
そして起き上がれない岩谷にもマイクを向け「岩谷麻優、こんにちは!」 すると岩谷はボソッと「こんにちは…」。返事するんかーい!! 会場は笑いが起き和やかムードに。
更に、AZMはこれでシングルを1勝1敗のイーブンに持って行ったことで、IWGP女子の挑戦をほのめかすと、岩谷は「あずみぃ…大きくなったね(しみじみ)。あのあずみちゃんに負ける日がきてしまったんだ…。でも、おばちゃんなめんなよ!」と、岩谷は狙ってたのか否か分からないが、しっかりと関西の地で笑いを取った(笑)。結局、タイトル戦については、どっちかが優勝したらまた考えようという感じで、明言は避けた。
中野たむ左脚に集中砲火 未勝利以上に痛いH.A.T.E.の攻撃喰らう
《第6試合 レッドスターズBブロック公式戦 15分1本勝負》
○渡辺桃<1勝4敗=2点>
13分21秒 グランド・デスロック
●中野たむ<4敗=0点>
すでに、3敗のたむと4敗の桃は、優勝戦線から離脱で、消化試合となってしまった。桃には、刀羅ナツコ、上谷沙弥、琉悪夏のヘイト勢がセコンドに付く。
ゴングと同時に、いきなりたむがバイオレットシューティング。そしてコーナーに上がり更に技を仕掛けようとするが、ヘイト勢が阻止。
そこから、昨年ナツコ戦で長期欠場した左脚に集中。バットで殴り、踏みつけてヒザ十字固め。ロープに逃れるも、左脚への攻撃は止めない。なんとか、宙吊りドラゴンスリーパー、ダイビングボディーアタックなどを繰り出すたむだが、優勢まで持っていけない。
そんな中で、決死の場外プランチャ、タイガースープレックスなどを繰り出し、トドメのバイオレットスクリュードライバーを決め、たむ自身も勝利を確信しピースをしながら片エビ固め。しかし琉悪夏がレフェリーにブラックボックスを投げつけカウント3を妨害。最後は桃のグランド・デスロックに無念のタップアウトをした。
試合後、ナツコがリングに上がり「その足で赤ベルト戦ホントにやんの?」と尋ね、たむのヒザを蹴り上げた。たむは「私は、絶対にあきらめない! たむが赤いベルトのチャンピオンに返り咲く」と絶叫! 決戦の日は、8月31日だ!
■ その他の試合結果 ■
《第1試合 レッドスターズAブロック公式戦 15分1本勝負》
○舞華<4勝=8点>
7分42秒 みちのくドライバーⅡ⇒片エビ固め
●琉悪夏<4敗1分=1点>
セコンドの上谷沙弥がちょっかいを出してきて、あっかんべーでレフェリーをこっちに注目させ、その隙に琉悪夏が黒のボックスで舞華の頭部を一撃。しかし、あっかんべーって(笑)。
最近、なかなか大人がやってるとこ、見たことないっすよ(笑)。
なんか、そういう意味では、上谷のキャラが出来上がってきたかなと思える。
ナツコのような、ゴリゴリのヒールではなく、こずるいことして、あっかんべー! そしてキャッキャッと笑う。そういう小悪魔的なキャラ、案外合ってると思う。
試合は、ラリアット合戦も打ち勝って、最後は舞華が余裕のみちのくドライバーⅡで勝利し、無傷の4連勝となった。
《第2試合 レッドスターズAブロック公式戦 15分1本勝負》
○葉月<3勝1敗=6点>
10分21秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
●水森由菜<4敗=0点>
逆向きの逆エビ固め(?)やラリアットでゆなもん健闘も、やはり葉月のほうが一枚上。最後は垂直落下式ブレーンバスターで息の根を止めた。
ゆなもん、連敗記録を4と更新してしまった。せっかく、出場権を得たのだから、何か爪痕を残したいところだ。
《第3試合 レッドスターズBブロック公式戦 15分1本勝負》
○星来芽依<2勝2分=6点>
7分26秒 リバースシューティングスター
●飯田沙耶<1勝3敗=2点>
最近、段々と実力をつけてきた飯田だが、飯田ロケット2連続で発射するも、星来の読めない動きを超えることは出来なかった。必殺の流れ星は返したものの、リバースのシューティングスターは切り返せなかった。
《第4試合 15分1本勝負》
○刀羅ナツコ
9分3秒 グランド・デスロック
●さくらあや
唯一、リーグ戦以外の組まれた試合。地元兵庫での凱旋試合となったさくらだったが、相手が悪すぎた(色んな意味で)。
奇襲のドロップキック連打で勝機を掴もうとするが、すぐに反撃されてしまう。なんとか、技を試みるも不発に終わったりカウント1で返されたりと大きなダメージを与えることができない。しかし、ナツコをボディスラムで投げた時は、大きな歓声が沸いたがそこまで。
最後は、ハリケーンドライバーを喰らい、トドメはグランド・デスロックで終了!