真夏の新宿FACEが熱狂した。『SUK WAN KINGTHON decisive battle Ⅱ』のミドル級王座戦。すでに一度対戦して老獪なバス・レンジャージムに苦杯を舐めた津崎善郎が、2Rヒジで流血に追い込み、それでも5Rまで続く大激闘に追い込んでベルトを巻いた。
その流血のドクター・チェックが入る度に、観客から「大丈夫」のコールが巻き起こるなど、お客がストップを許さなかった。これで津端はKNOCK OUT REDと合わせて二冠に。バスは、これを引退試合と決めていたという。
本物のムエタイ攻防に酔いしれた完全燃焼のメインイベントとなった。
■ SUK WAN KINGTHON(スックワンキントーン)decisive battle Ⅱ
日時:8月4日(日)
会場:東京・新宿FACE
<第8試合メインイベント スックワンキントーン ミドル級タイトルマッチ 3分5R>
●バス・レンジャージム(タイ/レンジャージム)-72.1kg 34歳 172cm
・元WMC65kg王者 Feng70kg王者
判定3-0(49-48×3)
○津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)-72.05kg 39歳 180㎝
・KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級暫定チャンピオン
ワイクーから始まった第8試合、1Rは記者メモではバスがポイントを取ったか。インターバル、津崎のセコンドからヒジの指示が出て、2R最初の流血に追い込む。
3R、再び津崎のヒジでバスはドクターチェックに。
4R、試合は激しさを増し、バスの流血でのドクターチェックが入る度に、お客さんの興奮はMAXに。観客の湧きようが尋常ではない。
あとのマイクで津崎がいみじくも「バスのミドルは効いた」と指摘したように、終盤バスは試合を諦めない。ただ、血で目が見えないこともあり、バックハンドブローは空振りに。そして最終の5Rへと試合は縺れ込んだ。
バスは最後まで戦士だった。津崎は「ミドル級トーナメントで闘った4人分の魂を背負った」と述べた。名勝負であった。
<第7試合セミファイナル スックワンキントーン・スーパーフェザー級次期挑戦者決定戦 3分3R>
●近藤拓(SPORTS 24)-59.0kg 27歳 172cm
判定1-2(28-29 29-28×2)
○秋田巴琉(キングムエ)-58.85kg 15歳 176cm
<第6試合 64㎏契約 3分3R>
●ブーンSPORTS24(タイ)-63.6kg 172cm
判定0-3(28-29)
○折戸アトム(PHENIX)-64.0kg 42歳 178cm
<第5試合 60㎏契約 3分3R>
○青木大好き(OZジム)-59.35kg 27歳 163cm 10戦4勝6敗
判定3-0(29-28×3)
●金城栄太郎(ワイルドシーサー石垣)-60.2kg⇒再計量60.0㎏パス 25歳 172cm
<第4試合 スックワンキントーン・スーパーフライ級ランキング戦 3分3R>
○スダ456(BRING IT ON/スックワンキントーンスーパーフライ級4位)-52.0kg 39歳 165㎝
判定3-0(29-28×3)
●カズキ シッソー(トースームエタイシンジム)-52.3kg 24歳 162cm
<第3試合 54㎏契約 3分3R>
○イティポン・シット・ポージョーウォー(タイ)-53.9kg 21歳 170cm
判定3-0(30-28 30-27×2)
●大崎草志(STRUGGLE)-53.95kg 43歳 165cm 10戦4勝6敗
<第2試合 55kg契約 3分3R>
○ゲンキ・ノーナクシン(ノーナクシン東京)-54.65kg 15歳 169cm
2R 2分49秒 ヒジ打ち⇒レフェリーストップTKO
●デートサイアム・シット・デンサイアム(タイ)-54.4kg 18歳 165cm
<第1試合 55㎏契約 セミプロマッチ 2分3R※ムエタイルール>
●タクリ ロスビン(ONELINK)-54.8kg 25歳 170cm
判定0-3(28-29×3)
○赤尾 力(YKジム)-54.7kg 27歳 172cm
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