[週刊ファイト7月4日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼GLEAT/カズ・ハヤシ大阪ラストは7人掛け! ラスボスは新崎人生
photo & text by 西尾智幸
・カズハヤシイキのいいGLEAT若手6名とシングル
・ラスボス・新崎人生の3分間クッキング殺人フルコース
・カズハヤシ全日時代からの懐かしい思い出グラフ
・Gamma一身上の都合により復帰!汚水攻撃健在!
・愛鷹力と池本誠知のバチバチ対戦
・飯野雄貴と田村ハヤト前哨戦はゴツゴツ肉弾戦
・CIMA1日天下!アイアンマンは「鞭」に奪われる
・T-Hawkエスカレーターで階段落ち
・河上隆一は素直に契約解除を受けるのか?
GLEAT/カズ・ハヤシ大阪ラストは7人掛け! ラスボスは新崎人生
■ G PROWRESTLING Ver.73 ~カズ・ハヤシ引退ロードin大阪~
日時:2024年6月23日(日) 14時開始
場所:大阪・梅田ステラホール
観衆:262人
関西も梅雨入りし、生憎の雨。カズ・ハヤシが大阪ラストなので、もう少し入るかと思ったが、満員マーク無しの262人。しかし、逆に言うと雨だろうが、カードがイマイチだろうが、毎回ステラホールは250人前後は確実に入る固定ファンがいるのは、有難いことだろう。
今回のメインは、51歳にしてGLEATのイキのいい若い選手6人+プレミアム選手との対戦。1人3分とは言え、21分動き回ることになるのは過酷だと思うが、果たして結果は?
《メインイベント カズ・ハヤシFINAL MESSAGE in大阪 3分×7人掛け》
①△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)渡辺壮馬△
②△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)鬼塚一聖△
③△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)エル・リンダマン△
④○カズ・ハヤシ(2分7秒 首投げ固め)石田凱士●
⑤△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)井土徹也△
⑥△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)田村ハヤト△
⑦△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)プレミアムX=新崎人生△
その前に、カズは21日のみちのくプロレス後楽園大会で獅龍としての引退試合を行い、試合後マスクを脱いでいる。グレート・ムタと武藤敬司の引退が別だったように。
この日の選抜選手6名、及び〝プレミアムX″の名前は、当日発表となっていた。
試合前に、まずGLEATから渡辺壮馬、鬼塚一聖、エル・リンダマン、石田凱士、井土徹也、田村ハヤト6選手が一気に入場。3分1本勝負ゆえ、みんなガンガン来るだろう! まず渡辺からスタート。手足の取り合いで目まぐるしく動いたあと、壮馬が掟破りのファイナルカットを出すも時間切れ。次の鬼塚とは、バチバチのチョップ合戦で闘い合う。リンダマンが出ると、休ませないぞと何度も何度もコーナーに飛ばされる。もうフラフラなカズ。
そして4人目の石田が登場。入場時に持っていたカズのポスターを踏みつけて、ビリビリ破いた。そして激しい蹴り合い、場外に出るとジャクソンらセコンドも手を出す。もう青色吐息のカズだったが奇跡が起きた! 一瞬の首投げ固めでカウント3を取った! 大喜びのカズ! 憮然とする石田!
5人目の井土には、蹴り&関節地獄を味わされる。かなり体力を消耗しているカズ。3分経つごとに、CIMAや田中稔がコールドスプレーをかけたり、Tシャツであおいだりしている。
GLEAT勢最後は、現G-REX王者の田村だ! 動きが鈍っているカズに対し「来いよ」と蹴りを見舞う。その後もパワーで圧倒! ラリアットで決まったかと思ったが、意地でも黒星だけは許さなかった。
そして時間切れになると、最後の選手Xの登場。一瞬静かになり『ゴーン!』という鐘の音が何度も鳴り響く。そしてお経のような声・・・その後、静かに音楽が鳴り始める。観客がざわつく中、そう! 新崎人生が登場。カズは、1992年11月ユニバーサル・プロレスリングで獅龍(しりゅう)としてプロレスデビュー。そして、1993年6月にみちのくプロレスに移籍している。みちのく時代の戦友、新崎の登場にカズは感極まったのか、目頭押さえていた。実は、カズ・ハヤシとしては新崎とのシングルは初対決なのだ。
ここから新崎の殺人フルコース・3分間クッキングが始まる。拝み渡りから始まり、曼陀羅捻り、念仏ダイビング・ショルダー・アタック、そしてフィニッシュ技となる念仏パワーボム!!しかし、そのパワーボムを見事空中にてウラカン・ラナで返したカズ。しかし、新崎はすかさずソバットを腹にぶち込むと、今度は見事に念仏パワーボムを決め、全体重をかけての押さえ込み。誰もが万事休すと思われたが、カズはギリギリで返し大きな拍手が起きる。
ただ新崎のフルコースはこれで終わりではない! 今度こその極楽固め。何度も苦悶の表情をするカズ。もうギブアップかと思われた時、時間切れのゴングが鳴り救われた。
最後はノーサイドで握手し、カズが大会を締めた。残すはあと1試合。7月1日のTDCホールにて行われるG-INFINITY王座防衛戦。果たしてカズは王者のまま引退出来るのか?
カズ・ハヤシ思い出グラフ蔵出し!全日~GLEAT(2004~2024年)
☆全日本時代:写真は2005年~2010年