6月23日(日)、GLEATの大阪大会が梅田ステラホールにて行われた。7月1日に引退するカズ・ハヤシは残すところ2試合となり、この日がラス前マッチ。
大阪最後の試合は、なんと7人掛けのハードな闘いとなった。GLEATからの選抜選手が6名+プレミアムX選手の名前は当日の発表となっていた。
GLEATの6選手が入場。各選手3分1本勝負の形になる。まず渡辺壮馬からスタート。手足の取り合いで目まぐるしく動いたあと、壮馬が掟破りのファイナルカット。次の鬼塚一聖とは、バチバチのチョップ合戦で闘い合い、エル・リンダマンには休ませないぞと何度もコーナーに飛ばされる。すでに足に来ているカズ。4人目の石田凱士もカズが不利なままだったが、一瞬電光石火の首投げ固めでカウント3を奪った。お互いにビックリするカズと石田。結局この日唯一の1勝となった。
井土徹也には、関節を攻められ、現G-REX王者の田村ハヤトにはパワーで圧倒される。しかし、辛うじて黒星だけは許さなかった。
田村とも時間切れとなり、最後の選手の登場。一瞬静かになり『ゴーン!』という鐘の音が何度も鳴り響く。そしてお経のような声・・・その後、静かに音楽が鳴り始める。観客がざわめく中、そう! 新崎人生が登場。
カズは、1992年11月ユニバーサル・プロレスリングで獅龍(しりゅう)としてプロレスデビュー。そして、1993年6月にみちのくプロレスに移籍している。みちのく時代の戦友、新崎の登場に、カズは感極まったのか、目をうるませているようにも見えた。
3分の間に、拝み渡りから始まり、曼陀羅捻り、念仏ダイビング・ショルダー・アタック、そしてトドメの念仏パワーボムの殺人フルコース! しかし、パワーボムを見事空中にてウラカン・ラナで返したカズ。しかし、新崎はすかさずソバットを腹にぶち込むと、今度は見事に念仏パワーボムを決め、全体重をかけての押さえ込み。誰もが万事休すと思われたが、カズはギリギリで返した。
ただ新崎のフルコースは止まらない! 今度こその極楽固め。何度も苦悶の表情をするカズ。もうギブアップかと思われた時、時間切れのゴングが鳴り救われた。
最後はノーサイドで握手し、カズが大会を締めた。
■ G PROWRESTLING Ver.73 ~カズ・ハヤシ引退ロードin大阪~
日時:2024年6月23日(日) 14時開始
場所:大阪・梅田ステラホール
観衆:262人
メイン以外にも、鈴木社長への暴行で7月1日に選手契約解除となる河上隆一の動向や、G-REX前哨戦となる田村ハヤトとDDT飯野雄貴のぶつかり合い。池本誠知と愛鷹力のバチバチ対決第2章の行方、そして約2年前に引退したGammaの復帰。DDTのアイアンマンヘビーメタル級王座を奪取したCIMAがいつまでベルトを持ち続けるのかなど、話題満載の今大会となった。
《GLEATオープニングバトル 20分1本勝負》
○河上隆一
8分37秒ラリアット⇒エビ固め
●エンデル・カラ
《第2試合 20分1本勝負》
○田村ハヤト
KAZMA SAKAMOTO
9分36秒 ハヤトオーケストラ⇒体固め
飯野雄貴
●高鹿佑也
《3試合 20分1本勝負》
○伊藤貴則
愛鷹力
11分48秒 ブレーンバスター⇒エビ固め
●田中稔
池本誠知
《第4試合 20分1本勝負》
○CIMA
マグニチュード岸和田
Gamma
9分37秒 ホルヘクラッチ
MICHIKO
●鬼塚一聖
俊桀(ジュンジェ)
※なお、試合後のバックステージにて、アイアンマンヘビーメタル級王座が移動。
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
●CIMA<王者>
16時53分 体固め
○鞭<挑戦者>
※CIMAが防衛に失敗、鞭が第1648代王者になる。
《第5試合 G PROWRESTLING 20分1本勝負》
○SBK
TAKUMA
14分4秒 SBシューター
渡辺壮馬
●頓所隼
《セミファイナル 20分1本勝負》
石田凱士
井土徹也
○鈴木鼓太郎
ハートリー・ジャクソン
15分30秒 体固め
T-Hawk
エル・リンダマン
●山村武寛
吉岡世起
《メインイベント カズ・ハヤシFINAL MESSAGE in大阪 3分×7人掛け》
①△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)渡辺壮馬△
②△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)鬼塚一聖△
③△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)エル・リンダマン△
④○カズ・ハヤシ(2分7秒 首投げ固め)石田凱士●
⑤△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)井土徹也△
⑥△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)田村ハヤト△
⑦△カズ・ハヤシ(時間切れ引き分け)プレミアムX=新崎人生△
※この大会の完全詳細版は、6月28日(金)発売の週刊ファイトに掲載されました。
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▼GLEAT/カズ・ハヤシ大阪ラストは7人掛け! ラスボスは新崎人生
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’24年07月04日号Bloodsport武士道 安齊勇馬V2 カズハヤシ大阪 潮崎豪 KnockOut代々木
’24年07月11日号NY現地取材MSGヘイマン惨殺新日AEW禁断の扉IWGP内藤スターダム子会社