アリ・アブドゥルカリコフがメインで勝利!ACA 176

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 5月31日(現地時間)にロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファで『ACA 176: Abdulkhalikov vs. Ramos』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインは、ライト級トーナメント準々決勝で、ダヴィ・ラモス対アリ・アブドゥルカリコフが組まれた。ラモスはブラジリアン柔術黒帯で元UFC、アブドゥルカリコフは日本のライジンでも活躍しており、メジャー団体経験者同士の対戦となった。下馬評は地元という事もありアブドゥルカリコフが有利となっている。試合は、ラモスがいきなりテイクダウンを奪いグランドで上になるも、アブドゥルカリコフがなんとか立ち上がるもラモスが再度、テイクダウンを奪い試合を有利に進めた。だが、ラウンドが進むにつれアブドゥルカリコフが打撃で追い込む展開も見せ、最終ラウンドでは逆にテイクダウンを奪う場面も見せた。そして試合は判定となり、アブドゥルカリコフが判定勝ちを納めた。これでトーナメント準決勝で、ライト級王者アブドゥル・アジズ・アブドゥルヴァハボフと対戦、王座挑戦も同時に行われる事になった。
 セミファイナルは同じくライト級戦でヴェナー・ガリエフ対アウレル・ピルテアが組まれた。ガリエフはM-1チャレンジやAMCファイトナイトと言ったロシアメジャーMMA団体を渡り歩いており、その実績もあり下馬評では有利となっている。しかし、試合はピルテアが3Rにパンチでダウンを奪うとグランドでバックを奪って攻めまくる。この攻防が決め手となり、下馬評を覆し、判定でピルテアが勝利した。

■ ACA 176: Abdulkhalikov vs. Ramos
日時:2024年5月31日(現地時間)
会場:ロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファ

<ライト級トーナメント準々決勝>
○アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)
 判定
●ダヴィ・ラモス(ブラジル)

<ライト級>
○アウレル・ピルテア(ルーマニア)
 判定
●ヴェナー・ガリエフ(ロシア)

<ウェルター級>
○アレクセイ・マクノ(ロシア)
 判定
●クリスティアン・ブリンザン(イタリア)

<バンタム級>
○ジョシエル・シルバ(ブラジル)
 判定
●アフメド・ムサカエフ(ロシア)

<ライト級>
○ジャクシリク・ミルザベコフ(カザフスタン)
 判定
●ニコライ・アレクサキン(ロシア)