[週刊ファイト5月30日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼どっちが勝つんだ?! シーソーゲームのG-REX戦は王者田村が激勝
photo & text by 西尾智幸
・G-REX戦はお互い持てるものを出し切った闘い
・俺はまだ若い!リンダマンがG-REXに挑戦表明
・究極のバチバチ!井土徹也と池本誠知!
・木原リングアナ誰からもいいようにいじられる
・藤田和之&ケンドーカシン襲来
・桜宮高同級生コンビ好発進!次はタッグ王座だ
・三宅豪の第4戦は田中稔
どっちが勝つんだ?! シーソーゲームのG-REX戦は王者田村が激勝
ほぼ毎月開催されるGLEATの大阪・ステラホール大会。今回、同所では半年ぶりとなったG-REX王座戦。その間に王者はT-Hawkから田村ハヤトに代わっている。
先月の大会が札止め記録(342人)を作ったが、今回は雨もあってかタイトル戦のわりには若干少なかったが、試合にそれはもちろん関係なく熱い闘いが繰り広げられた。
■ G PROWRESTLING Ver.72
日時:2024年5月19日(日) 開始14:00
会場:大阪・梅田ステラホール
観衆:263人
<メインイベント G-REX選手権試合 60分1本勝負>
○田村ハヤト【王者】
27分22秒 ラリアット⇒エビ固め
●伊藤貴則【挑戦者】
※王者田村ハヤトが4度目の防衛に成功
まず第1試合の前に、吉野正人コミッショナー立会いのもと、調印式が行われた。
色んな闘いがある中で、感情むき出しの闘いも悪くはないが、お互いリスペクトし合い、持てる技を存分にぶつけ合う闘いもまた面白い。GLEATでは、80キロ台の軽量級の選手が多い中で、100キロ前後ある選手同士のぶつかり合いは、やはり迫力があった。
試合はなかり熱く、前半場外もありーの。後半では大技が決まるたびにやっぱり王者か!
このジャーマンでもしや伊藤が奪取か? ありゃ、田村返したやん!
王者がここで怒涛のラリアット! あらら?これでも決まらない! と記者も観客と同じように思いながら、撮影していた。
特に、終盤のどれで決まってもおかしくない攻防はハラハラの連続で、田村の強烈なラリアット3発目でやっと試合が終わり、王者が4度目の防衛を果たしたが、しばらくは両選手とも起き上がれなかった。試合後も伊藤に対してリスペクトを感じるコメント。コノヤロー、バカヤローもいいが、スポーツライクな闘いはスッキリとし気持ちよく終われる。
最後に王者が観客に向けて、マイクで締めかけた時、なんとエル・リンダマンが登場。
初代王者であったリンダマンだが、王座陥落以後、一区切りで最近若手を育てる事に専念していたが、考えれば俺もまだ29歳。まだ若い!って事で、挑戦させろ! と上から目線(笑)。
田村は、断る理由なんかないよ! と受諾した。
まだこの原稿を書いている段階では、団体側から確定情報は発表されていないが、近いうちに行われる事は確実だろう。今後の動向に注目だ!!
(※その後、6月9日(日)名古屋国際会議場イベントホールにて行われる事が発表された)
総合経験者同士の闘いだからこその緊迫感!試合は井土が雪辱!
<第6試合 30分1本勝負>
○井土徹也
11分54秒 トライアングルアームロック
●池本誠知
元々池本は、2013年までは総合の選手として活躍していた。また井土も、プロレスラーとして、あのBREAKING DOWN3のトーナメントに出場し優勝している逸材。
先月の大阪大会ではタッグで激突した両者。池本が井土からギブアップを奪ったが、全く収まらない両者! そして池本が次回の大阪大会でシングル戦を要求し今回の対決が実現。
試合前からバチバチの空気。池本には、CIMA、カズ、稔のベテラン勢がセコンドに付く。井土にはBGIのメンバーが付き、もう軍団抗争並みの空気感。
▲4月14日 池本誠知&岩本煌史vs. 井土徹也&石田凱士より
試合は、プロレスルールだが、ロープワークは一切なし。サッカーボールキックをお互い受け合った場面と場外乱闘があったのは、まだプロレスらしい場面か?
顔の張り合い、意地の張り合い、そこに関節や投げも入り、ロストポイントのないUWFルールだ。試合終盤では、お互いに関節の極め合いになり、最後は井土が腕を極め一本となった。
バックステージでも収まらない池本は、今度はUWFルールでもう一度闘いたいとコメント。このふたりの闘いはまだ終わりそうにない。