[週刊ファイト4月18日号]収録　[ファイトクラブ]公開中

▼2point5 x PURE-J対抗戦/シングル&タッグ防衛戦/プレデビュー戦も
　photo & text by 西尾智幸
・2point5女子旗揚げ１年半、常に会場満員
・PURE-J襲来！2point5の核となる3選手が迎え撃つ
・爺孫コンビくせ者アンディ・ウー組を撃破
・沖縄王座エイサー8　Cアメムラを相手に防衛
・練習生しほ&せりな・お披露目試合　今後が楽しみ
・2point5は個性的な選手揃い

2point5 x PURE-J対抗戦/シングル&タッグ防衛戦/プレデビュー戦も

■　2point5女子プロレス　
日時：2024年4月7日（日）　17時30分開始
場所：大阪沖縄会館
観衆：未発表

　昨年の11月以来、5か月ぶりの開催となったスペル・デルフィンが代表を務める2point5女子の興行。
　今回は、2名の練習生がプレデビュー戦、PURE-Jと初の対抗戦、また沖縄プロレス王座戦、DFLD認定混合タッグ戦の2大タイトル戦と幅広い内容で行われた。
　観客数は確認できなかったが、会場は超満員で立ち見も多く、200人近くは入っていたのではないだろうか？　
　2022年11月6日に旗揚げ戦を行ったので、まだ１年半にも満たないが、人気が定着していることをうかがわせた。

PURE-J襲来！メインで2point5の核となる3選手が迎え撃つ

《第5試合　2point5 vs. PURE-J対抗戦》
LEON
◯谷もも
大空ちえ
　15分20秒　ダイビングダブルニードロップ⇒片エビ固め
スーパーW
フライング・ペンギン
●ブランカ真帆

　この日の昼、大阪市生野区民センターで開催されたPURE-Jの興行では、2point5の3選手が初代KSR王者を決定するトーナメント参戦。スーパーWが決勝にコマを進めるも、谷ももに敗退している。
　そんなリベンジもあり、自分たちの土俵では白星をあげたいところ。
　選手コールとともに、それぞれの選手に大きな声援や紙テープが乱れ飛んだ！　空気は出来上がっている中でゴングが鳴らされる！
　先発は、トーナメント決勝で闘った谷ももとスーパーWだ。Wは空中戦も得意としており、安定した闘いを見せる。

　この中では一番キャリアの浅い真帆が捕まった。デビュー5か月。しかし、キックの経験があり（キックも現役選手でもある）、特にその蹴りは強烈な武器となっている。努力家だしクレバー！　更に経験を積めば、この先が大いに楽しみな選手だ。

　ペンギンは、越野SYOKO.というミュージシャンの化身。しっかりメジャーデビューしており、ヘキサゴンで矢口真理が歌った「曲時の足音〜桜の旅立ち〜」の作詞作曲やドラゴン・ダイヤの入場曲「∞ carat diamond」の作詞なども担当している。勿論、本人歌唱の入場曲「空飛ぶペンギン」も本人の作品だ。168cmと身長もあり技もダイナミック！　すでに固定のファンも多い。


　スーパーWが師匠譲りのデルフィン・クラッチを決め3人でポーズ！　しかし、これでは決まらず最後は真帆が再び狙われ、ベテランLEONにぶん回されあとレオンストームで叩きつけられ、トドメは谷もも得意のダイビングダブルニーで沈んだ。
　　そして試合後、ペンギンはマイクを持つと谷ももにKSR王座への挑戦を直訴し、谷ももも快諾した。まだ正式発表はないが、近いうちに実現しそうだ。

爺&孫王者様々な攻撃をかわし見事防衛/エイサー8も激勝

《第4試合　DFLD認定混合タッグ選手権》
◯スペル・デルフィン
花園桃花
　15分57秒　デルフィンクラッチ
●アンディー・ウー
マドレーヌ

　セミは、爺&孫の王者コンビに、くせ者アンディー・ウー&マドレーヌが挑戦。
　コミッショナー代読として、大阪人はほぼ知っているタレントのタージン氏が登場。さすがに会場が沸いた。
　ゴング前に「意義あり！」とマドレーヌ。レフェリーの背中に“ハナゾノグンダン”と書かれているのがおかしいだろと抗議。しかし、大丈夫だといなされる。　
　試合は、デルフィンとマドレーヌでスタート。対格差がある分、軽くあしらうデルフィン。ウーにはキャメルクラッチで攻めるデルフィン。そこに桃花がやってきて、お約束の顔面シャボン玉攻撃を食らわそうとするが、故障したのか何もでない。焦る桃花だが結局諦めた。

　そこからウーが反撃。桃花を場外へ連れ出すと、会場後方に積んであった机に叩きつける。しかし桃花も負けていない。観客の靴を奪うとそのまま悪臭攻撃。これにはウーも一瞬固まるが、逆に靴を奪うとお返しの悪臭攻撃。靴を奪われたお客さんは、両選手から臭いだのこんな靴とばかりにリング下に放り棄てられたと、とんだとばっちりだった(笑)。