ムースがエリック・ヤングに勝利して王座防衛!TNA Wrestling Sacrifice 2024

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 3月8日(現地時間・放送日)にカナダ・オンタリオ州ウィンザーで『TNA Wrestling Sacrifice 2024』が開催された。
 今大会のメインでは、団体最高峰王座であるTNA世界王座戦で、王者ムースに、TNA初期から所属しているエリック・ヤングが挑戦した。2024年に団体名をTNAに戻した事もあり、TNAオリジナルとして悪党ムースから王座を取り戻したいところだ。試合はパワーと悪党殺法でムースが攻撃するも、ヤングもひるまず反撃するという展開。会場からは当然、エリック・ヤングコールが起こり、ハッスル。必殺のパイルドライバーをエプロンで、場外で連発し、ムースをグロッキーにさせるも、ここでザ・システム (エディ・エドワーズ & ブライアン・マイヤーズ)が乱入。それでもカナディアン・デストロイヤーを決めるも、ザ・システムがレフェリーの足を引っ張って妨害。怒ったレフェリーがザ・システムに退場勧告するが、その隙にヤングを背後から謎の覆面男がワイヤーで攻撃。なんと謎の覆面男はヤングと抗争していたフランキー・カザリアンだったのだ。不意打ちでダメージを受けたヤングを更にムースのスピアーが襲う。結果、ムースのフォール勝ちとなり、ムースが王座防衛を果たした。
 鳴り物入りでTNA入りして、いきなりXディビジョン王座を奪ったムスタファ・アリはグリズルド・ヤング・ベテラン(ザック・ギブソン & ジェームス・ドレイク)と組んで、TNA正規軍と言えるタイム・マシン(クリス・セイビン & KUSHIDA & アレックス・シェリー)と対戦。6人がめまぐるしく動く激しい展開となるも、最後はタイム・マシンを同志討ちさせて、アリが450スプラッシュを決めてフォール勝ち。アリがTNAマットを席捲する形になった。
 元MLW世界王者のハマーストーンとの再戦を了承したTNAエースのジョシュ・アレキサンダー。前回は他団体の元王者を迎え撃つというプレッシャーに耐えたアレキサンダーが勝利しており、今回もアレキンダーが必殺のアンクルロックで攻める。しかし、レフェリーが試合に巻き込まれ倒れてしまう。その隙にアレキサンダーがアンクルロックを極め、ハマーストーンがタップするも、レフェリー不在で試合が終わらない。その隙にハマーストーンがアレキサンダーに反則の急所打ちをして、必殺技ナイトメア・ペンデュラムを決め、ここでレフェリーが意識を取り戻してフォールして、なんとハマーストーンの勝利となってしまった。反則がらみの勝利だけに、アレキサンダーも納得いかず、この抗争は続きそうだ。
 現在に蘇ったフランケンシュタインことPCOはコン(ビッグ・コン、元WWEコナー・オブライエン)と怪物同士の抗争の決着を付ける為、反則OKルールで試合を行う事になった。コンは試合前にタイムキーパーに暴行するなど、悪の限りを尽くしており、試合も入場口で椅子などの凶器を使って怪物二人が大暴れとなった。しかし、最後はリングに戻り、PCOが椅子の上にコンをたたき落とし、最後はPCOソルトを決めてフォール勝ち。怪物対決はPCOに凱歌が上がった。
 また王座戦が多く組まれ、ノックアウト王座戦は、ジョーディン・グレースが王座防衛。ノックアウトタッグ王座は、スピットファイア (ダニ・ルナ & ジョディ・スレット)が、TNA世界タッグ王座はザ・システム (エディ・エドワーズ & ブライアン・マイヤーズ)がそれぞれ新王者に輝いた。

■ TNA Wrestling Sacrifice 2024
日時:2024年3月8日(現地時間・放送日)
会場:カナダ・オンタリオ州ウィンザー

<TNA世界王座タイトルマッチ>
○ムース(王者)
 ピンフォール
●エリック・ヤング(挑戦者)

<ノックアウト王座3WAYマッチ>
○ジョーディン・グレース(王者)
 ピンフォール
●シア・ブルックサイド(挑戦者)
ターシャ・スティールズ(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ムスタファ・アリ、グリズルド・ヤング・ベテラン(ザック・ギブソン & ジェームス・ドレイク)
 ピンフォール
●タイム・マシン(クリス・セイビン & KUSHIDA & アレックス・シェリー)

<シングルマッチ>
○ハマーストーン
 ピンフォール
●ジョシュ・アレクサンダー

<ノックアウトタッグ王座タイトルマッチ>
○スピットファイア (ダニ・ルナ & ジョディ・スレット)(挑戦者)
 ピンフォール
●MK ウルトラ(キラー ケリー & マーシャ スラモビッチ)(王者)

<ノーDQマッチ>
○PCO
 ピンフォール
●コン

<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・システム (エディ・エドワーズ & ブライアン・マイヤーズ)(挑戦者)
 ピンフォール
●ABC (クリス・ベイ & エース・オースティン)(王者)

<シングルマッチ>
○ニック・ネメス
 ピンフォール
●スティーブ・マクリン

<タッグマッチ>
○ザ・ラスカルズ (トレイ・ミゲル & ザカリー・ウェンツ)
 ピンフォール
●スピードボール・マウンテン (マイク・ベイリー & トレント・セブン)

<デジタルメディア王座タイトルマッチ>
○クレイジー・スティーブ(王者)
 ピンフォール
●ジョー・ヘンドリー(挑戦者)