ヴァレリウ・ミルチャが新王者!KSW 91

(C)KSW

 2月16日(現地時間)にチェコ共和国リベレツで『KSW 91: Mircea vs. Brichta』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会は、本拠地ポーランドではなく、チェコ共和国開催となり、メインでは暫定ライト級王座決定戦が行われた。レオ・ブリヒタ対ヴァレリウ・ミルチャで行われた王座決定戦は、地元で現在7連勝中のブリヒタが下馬評で有利となっている。しかし試合は下馬評を覆し、ミルチャがグランドでバックマウントを制して、チョークを極めて一本勝ち。完全アウェーの中、一本勝ちでミルチャが新王者に輝いた。
 セミファイナルでは、ミドル級戦で、地元ドミニク・ハンバーガー対ポーランドのエイドリアン・デュデックが行われた。こちらはハンバーガーが下馬評では有利となっている。こちらは下馬評の通り、ハンバーガーが打ち合いを制し、左フックでダウンを奪い、その後、追撃。なんとか立ち上がったデュデックだが、ハンバーガーの打撃で滅多打ちになり、レフェリーがストップ。ハンバーガーがTKO勝ちとなった。

■ KSW 91: Mircea vs. Brichta
日時:2024年2月16日(現地時間)
会場:チェコ共和国リベレツ

<暫定ライト級王座決定戦>
○ヴァレリウ・ミルチャ(モルドバ)
 4R 2分40秒 リアネイキドチョーク
●レオ・ブリヒタ(チェコ)

<ミドル級>
○ドミニク・ハンバーガー(チェコ)
 2R 2分28秒 TKO
●エイドリアン・デュデック(ポーランド)

<ウェルター級>
○マトゥシュ・ジュラーチェク(チェコ)
 1R 4分00秒 TKO
●ヘンリー・ファディペ(ナイジェリア)

<ウェルター級>
○カチペル・コジオルジェンブスキ(ポーランド)
 判定
●ヴィクトル・チェルビンスキー(チェコ)

<ライト級>
○ウカシュ・チャシェフスキ(ポーランド)
 判定
●ミハウ・ソビエチ(ポーランド)

<ライトヘビー級>
○ヴァシル・ドゥカール(チェコ)
 判定
●ダウィド・カスペルスキー(ポーランド)

<フェザー級>
○ヨーゼフ・シュトゥマー(チェコ)
 2R 4分20秒 三角締め
●エイドリアン・ヴィエリチコ(ポーランド)