[ファイトクラブ]今週の要:RAW-Netflixカネの雨降らす日米格差オカダStardom全日

[週刊ファイト2月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼今週の要:RAW-Netflixカネの雨降らす日米格差オカダStardom全日
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編 w/甘井公平
 photo: George Napolitano 西尾智幸 タダシ☆タナカ K.D.R 鈴木太郎/他
・先週からの「オカダ・カズチカ退団」続報!AEWが正規オファー出した
・メキシコ闘龍門に15歳プロレス習得入門した岡田和睦なのだから・・・
・棚橋弘至社長の誕生も引き止め工作一貫だったが 大谷翔平ファクター
・RAW放送権年間$265MMから倍額$500MM将来は全体の10年契約
・ロック様がTKO取締役就任、引き換えにThe Rock名義使用は本人へ
・「時よ止まれ、お前は美しい」世界よ目を覚ませ、これが女子プロレスだ
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―― 井上譲二さんから電話があって、先週号にギリギリ「オカダ・カズチカ退団」間に合ったにせよ、暫くはこれをバンバン続けないといけないと諭されました。

オフレコ それはしょうがない。「橋本真也が亡くなった時は、それで6週も続けた」タブロイド紙時代の週刊ファイトやから。これは様々な問題を内服していたことがオモテに噴出した象徴の事件でもある。

―― WEB版になってからの週刊ファイトだって、「アントニオ猪木の逝去」は6週どころか、延々とやりましたけどね(笑)。

オフレコ 猪木新聞と言われた旧週刊ファイトを継承し、素材も裏ネタも他媒体より豊富に握っているんだから、機会があればまたやるよ。まだまだ書き尽くしてはいないんで。

―― すでに今週のニュースに絞っても、続いてWWEがタマ・トンガとヒクレオを狙っている件が、また蒸し返されたというか・・・。

オフレコ 昨年も出た名前だけど、エンデバーがWWEを買収してUFCと合併させたTKOの発足があり、例外はあるんだけど、いったん雇用凍結状態だったからな。

―― そしてAEWべったりの某現地媒体は、「さっそくAEWは具体的なオファーを出した」と、トニー・カーンから直接貰った情報を強調してましたが・・・。

オフレコ 先週号[ファイトクラブ]の有料箇所に、すでに本誌見解を記してあるから、この冒頭箇所に繰り返したりはしない。

メキシコ闘龍門に15歳プロレス習得入門した岡田和睦なのだから・・・

▼ウルティモ・ドラゴンがデビュー20周年興行で有終の美

ウルティモ・ドラゴンがデビュー20周年興行で有終の美

―― 契約期間が終わらないウチから勧誘したり、具体的な金額を提示したりしたら「タンパリング」となって、ルール違反になってしまいますが、オカダ本人が「退団します」と宣言したあとなら、これは許されることになります。

オフレコ それで、「AEW契約の利点はオカダがどこに住もうが構わない」という・・・。

―― 要するに飯伏幸太のと同じく、日本に住み続けながらAEWと契約することが可能であるばかりか、新日本プロレスと提携しているから、本人が望めば東京ドームや大阪城ホール、両国大会に参戦することも認められると。

オフレコ メリットにはならないな。だいたい岡田和睦は、15歳でメキシコの闘龍門に入門したんだよ。TNAにいわゆる武者修行に出たときは、受け入れ先に見る目がなかったのかもにせよ、酷い扱いで活躍出来なかったとはいえ、実はもとから海外志向なんだし。

棚橋弘至社長の誕生も引き止め工作一貫だったが 大谷翔平ファクター
photo by George Napolitano

―― ですよね? あと読者から来た質問では、「いつ頃から真剣に考えるようになり、新日にも伝えたのか」がありました。

オフレコ 打診というか、ウチは興味持ってますよ程度の、ギリギリ「タンパリング行為」に該当しない囁き程度なら、何年も前からルートはあったと思うけど、WWEがニック・カーン社長(AEWのトニー・カーンとは無関係)以下、経営会議で優先課題だと決定したのは、やはり大谷翔平の移籍先と、その値札がマスコミを賑わせ出した11月で間違いないと思う。

―― また、ギリギリまで黙っておくのではなく、忠誠心がないわけではないオカダは、恐らくすぐに意思を新日側に伝えたと思われます。

オフレコ 当然引き止められたとは思うけど、なにしろ金額が違い過ぎるからな。

―― だから、棚橋弘至を社長にして、最後の引き止め工作もやったんでしょう。なにしろ前の社長とオカダは、あまり良好な関係ではなかったとも聞きます。

オフレコ 飯伏幸太の件以来、一部の選手から不審に思われていたのは自然なことだろうに。

―― スターダムの社長交代劇でも、同じような状況だったらしく、なにも例の試合開始時間の件でのミス発覚の責任だけではないと。

オフレコ そりゃそうだ。ロッシー小川とも上手くいってなかったとも聞く。ただ、こういうのは後付けの話になるんで、鵜呑みにしてもいけない。割り引いて考える必要はあるけどな。

―― オカダ退団の件は、他の様々なことにも影響してきますから、後半にもまたやりましょう。なんといっても、今週のグローバルでの最大ニュースは、RAWの移転先がNETFLIXに決まったことに他なりません。

オフレコ しかも、その金額が空前絶後なんで、間違いなく日本も影響を受ける点に尽きる。

RAW放送権年間$265MMから倍額$500MM将来は全体の10年契約

―― なんといってもRAWの放送権事情を先週号にやっておいて助かったなんですが、早くも決定しました。なんとNETFLIXです。株式アナリストたちの観測でも、最有力候補がAmazon Prime、対抗馬がWBD(ワーナー・ブラザース・ディスカバリー)、大穴がディズニーのFXチャンネルだったのですが・・・。

オフレコ そりゃ金額であって、RAWの放送権がこれまでのUSAネットワークが支払った年間$265MMからほぼ倍額の$500MMと言われたら・・・。

―― しかも、最初の5年間は完全ロックの保証付き。10年で$5 billion(邦貨約7400億円)になるという、ついにここまできたかの仰天金額です。

オフレコ 新会社TKOにとっての最初の大仕事は、やはりとんでもない一撃というか、大成功のビジネス契約獲得になる。

―― すでにNXTは、CBSとワーナー・ブラザースの合弁会社であるThe CWにて2024年10月から放送と決まっている以下、SmackDownはUSAネットワークに戻りとか別々の契約があるからそれらは履行するけど、終了となれば全部がNetflixということらしい。

―― そしてPLE(プレミアム・ライブ・イベント)やネットワーク特番は、NBCグループのピーコックに配信されているけど、これも契約が終了したら、Netflixに集約されていくようです。

オフレコ つまりは、WWEの新しいHomeは、自前で作ったWWEネットワークでもなければ、金額の大きい方ということで地上波FOXだの、契約更新ごとに変えていたのが、最終的には全部がNetflixという長期計画やな。

―― Netflixにしたら、設立以来ずっと毎年加入者を増やし続けていて、今や自前の映画スタジオも所有。Netflix作品がアカデミー賞にノミネートとかも見慣れた光景にまで定着したものの、さすがに加入者数が頭打ちになり、むしろ下り坂段階に入ったので、絶対的に必ず毎週見る固定客が番組ごとにわけて平準化してもガチで100万人いるんだから、WWEを組み込んでしまうことは、途中で切ったりしない強固な固定客基盤の確保からは、極めて大きいと踏んだんでしょう。

ロック様がTKO取締役就任、引き換えにThe Rock名義使用は本人へ

オフレコ とり急ぎ出しておくべきニュースは、このNetflix Home計画に合わせて、ハリウッドで最も稼ぐ俳優であるドウェイン・ジョンソンがTKOの取締役として入閣した。これと引き換えに、ドウェインはWWEが持っていたThe Rockの名義の使用権を自分のものにした。

―― あと日本の視聴者にとっては、この凄まじいニュースはどうなるかなんですが・・・。

オフレコ 地上波FOXとか、ピーコック配信とかすべて米国限定だったが、Netflixは世界契約なのがミソで、だから倍額なんだと。よって日本の方が先にNetflixで見ることになる番組もあれば、契約が終了したものから順次、Netflixに集約されていくようだ。

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