アーカディウス・ウルソーセックがTKO勝ち!KSW 90

(C)KSW/Polsat

 1月20日(現地時間)にポーランド共和国ワルシャワで『KSW 90: Wrzosek vs. Vitasović』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインは、あのバダ・ハリと二度の激戦を行い、一度目は逆転KO勝ち、二度目はファンが暴動を起こして試合中止となった話題のキックボクサー、アーカディウス・ウルソーセックがFNC(Fight Nation Championship)のヘビー級王者であるイワン・ヴィタソヴィッチと対戦した。ウルソーセックはバダ・ハリ戦後、MMA転向してKSWを主戦場に活躍。現在、三連勝中と波に乗っている。今回は他団体の王者との対戦だが、それでも下馬評はウルソーセック有利となっている。試合は、いきなりウルソーセックが右でダウンを奪い、ヴィタソヴィッチはなんとか組みついて凌ごうとするも、ウルソーセックの勢いは止まらず、更にパンチ連打で畳みかけ、遂にヴィタソヴィッチはリングに倒れて亀のようにうずくまる。レフェリーがストップし、ウルソーセックがKO勝ちで勝利となった。
 セミファイナルでは、元UFCバルトシュ・ファビンスキがKSW初参戦で、レイド・ゼルフーニと対戦。当然、元UFCの実績から下馬評はファビンスキ有利となっている。しかし、試合は下馬評を覆し、試合直後に前に出てくるファビンスキの顎にゼルフーニがカウンターのアッパーを命中させ、ダウンを奪う。前のめりに倒れるファビンスキに更に追いうちのパンチ連打するセルフーニ。うつ伏せに倒れて動けないファビンスキを見てレフェリーがストップをかけ、セルフーニが秒殺KO勝利となった。

■ KSW 90: Wrzosek vs. Vitasović
日時:2024年1月20日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ワルシャワ

<ヘビー級>
○アーカディウス・ウルソーセック(ポーランド)
 1R 0分55秒 TKO
●イワン・ヴィタソヴィッチ(クロアチア)

<ミドル級>
○レイド・ゼルフーニ(フランス)
 1R 0分12秒 TKO
●バルトシュ・ファビンスキ(ポーランド)

<フェザー級>
○アダム・ソルダエフ(ポーランド)
2R 1分08秒 TKO
●ダミアン・スタシアク(ポーランド)

<ウェルター級>
○イサイ・ラモス(ベネゼイラ)
 1R 0分47秒 腕十字
●ラムザン・ジェンビエフ(フランス)

<バンタム級>
○オレクシー・ポリシュチュク(ウクライナ)
 2R 0分50秒 TKO
●ウェルソン・マーティンズ(ブラジル)

<女子52キロ契約>
○エウェリナ・ウォジアク(ポーランド)
 2R 1分56秒 リバーストライアングルチョーク
●アレクサンドラ・トンチェバ(ブルガリア)