［週刊ファイト1月4-11日合併号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼KAZMA SAKAMOTO 20th記念試合 藤波辰爾TAKAみちのく参戦
　photo & text by 西尾智幸
・オープニングDJ山村武寛が今回を最後に試合復帰
・石田凱人と池本誠知がバチバチの好ファイト
・KAZMA20周年、本人感動のメモリアルマッチ
・KAZMA本家に掟破りのドラゴンスリーパー
・藤波辰爾は試合後場内一周し自らファンと握手
・客席から謎のおじさん登場！その正体は!?
・ついにストロングハーツ4人揃い踏み
・GLEATは地域ごとの展開があり解り易く魅力
・クリスマス色の強い大会サインボール衣装お見送り

GLEAT/KAZMA SAKAMOTO　20th試合 藤波辰爾TAKAみちのく参戦

■　GLEAT　Gプロレスリング Ver.67
日時：2023年12月24日（日） 開始14:00
会場：大阪・梅田ステラホール
観衆：260人（主催者発表）

　今年最後となったGLEAT大阪大会。会場のある新梅田シティ・スカイビルには、クリスマスシーズンということで、国内最大級の高さを誇る25メートルの巨大ツリーもお目見え。更にこの日は、日曜日でイブという事もあり、明るいうちから外国人も含め多くのひとで賑わい、終了時の夕刻には身動きが取れないほどであった。

　そんなイブの日に、GLEATサンタから素敵な贈り物をもらった選手がいる。その名は、KAZMA SAKAMOTO！　11月の同会場で1人の選手にサプライズを！　と発表されたのが、この日のスペシャルなカード。

　デビューのきっかけとなったKAIENTAI DOJOでの師匠TAKAみちのくと組み、相手に超レジェンド藤波辰爾、そしてカズ・ハヤシ。これは、ガチ・サプライズで本人も前回感極まっていた。
　試合順は、セミではあったが、役者が揃えば会場は必然的に熱くなる！

《第6試合》KAZMA SAKAMOTOプロレスラー20周年記念プレミアムタッグマッチ
●KAZMA SAKAMOTO
TAKAみちのく
　11分14秒　ドラゴン・スリーパー
○藤波辰爾
カズ・ハヤシ

　3人の選手が入場し、最後に藤波のテーマ「ドラゴンスープレックス」がかかると、場内は盛り上がる。
最近は、腰のせいか歩く姿が少ししんどそうだが、しかし一旦リングに上がるとそれを感じさせないのは、さすがである。

　ガッチリと握手をかわすと、序盤はオーソドックスな展開となった。

　そこから、徐々に激しさを増していく。カズがKAZMAとチョップとキックでやり合い、TAKAとはエルボー合戦！　
　そして、藤波にも蹴りを見舞っていくKAZMAだが、藤波に蹴りは要注意だ。そのまま受け止められると、十八番のドラゴン・スクリューが爆発。TAKAも同じく食らってしまう。

　藤波はコブラツイストに移行。それを逃れると、なんとKAZMAはスリーパー・ホールドから、掟破りのドラゴン・スリーパー！　カットに入ろうとするカズをTAKAがジャスト・フェイスロックで捕獲。これは絵になったが、意地でもギブアップできない藤波が、この技はこうやるんだとばかりに、お返しの本家ドラゴン・スリーパー。　　KAZMAは暫く耐えたが、最後はタップするしかなかった。

　試合後は、ノーサイドでお互いの健闘を称え合った。
　藤波はリングを降りると、場内を一周しながらリングサイドの観客と握手をかわし退場していった。

DJヤマムラタケヒロは本日最後　#STRONGHEARTS揃い踏み！

　メインの試合の詳細に行く前に、頚椎損傷のケガで6年もの間、欠場が続いていた山村武寛は、GLEATのオープニングDJとして、様々なジャンルの曲を操り会場を盛り上げていた。しかし、12月30日に復帰戦が決定したため、このDJも今回が最後となったが変わらずいつもように、観客を煽り空気をあたためる。
　かなりの大ケガだったので、周りも含めまだ不安はあると思うが再びとならず、また#STRONGHEARTSの一員として大いに頑張って欲しいものだ。
　この日は、更にCIMAが「渾身の前説」という事で、たっぷり時間をかけ盛り上げた。

《第7試合》
T-Hawk
エル・リンダマン
○CIMA　
　16分12秒　渾身のごっちゃん式エビ固め
河上隆一
田村ハヤト
●チェック島谷

　CIMAが復帰した事で、3人での#STRONGHEARTSになり、この日のメインはトリオで戦う。
　まだ試合前、多少肩を気にする素振りもしたが、そこは海千山千のベテラン。試合中はそんな片鱗もみせず戦い抜いた。#STRONGHEARTSが3人揃うと絵になる。そして、バルク・オーケストラのメンバーは、なんとサンタの衣装で登場！

　ちなみに、今大会はクリスマスという事もあり、各試合ごとに選手のサイン入りボールも客席に投げ込まれていた。
　試合開始早々、CIMAがそそのかしたのか、客席から立ち上がったひとりのおじさんがCIMAコールを大声で叫び盛り上げようとする。なんだこのお調子者は？！　と思っていたが(笑)、遠かったので望遠でよく見たら、なんとGAMMAであった！！