アルバート・トゥメノフがKO勝ちで新王者!ACA 168

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 12月24日(現地時間)にロシア連邦モスクワで『ACA 168: Gadzhidaudov vs. Tumenov』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインでは、ウェルター級グランプリ決勝&ウェルター級王座戦が組まれた。トーナメント決勝まで残った現王者ウスタルマゴメド・ガジダウドフと元王者で元UFCというアルバート・トゥメノフが王座を賭けて一騎打ちとなった。トゥメノフは一度、団体を離脱した為、王座を返上したので、敗れた訳ではないのと元UFCの実績もあり、下馬評では挑戦者のトゥメノフが有利となっている。試合はガジダウドフがテクダウンを狙うもトゥメノフがしのぎ、一進一退のスタンドの攻防が続いた。このまま終わるかと思われた5R最後の数秒でトゥメノフのワンツーでガジダウドフが膝をついてダウン。ここでトゥメノフがパンチを畳みかけ、ガジダウドフがぶっ倒れるとレフェリーがストップ。トゥメノフが最後にKO勝ちして新王者に輝いた。
 またライト級とライトヘビー級グランプリの準決勝が行われた。ライト級は元王者アリ・バゴフと2022年グランプリ準優勝のアルテム・レズニコフが対戦。下馬評は拮抗しているがややレズニコフ有利。試合は1Rはレズニコフがグランドで上を奪って攻めるも、2Rはバゴフが逆襲で今度はグランドでバックマウント、横四方を奪い猛攻。そして3Rにはレズニコフも盛り返したものの、4Rにバゴフがグランドで横四方からパウンド、肘連打で、レズニコフ流血、レフェリーがストップし、バゴフが逆転TKO勝ちした。
 ライトヘビー級は、あのヴァレンタイン・オーフレイムにも勝利した実績のあるミハイル・モクナトキンと元イーグルFCミドル級王者ファリドゥン・オディロフが対戦。こちらは下馬評はオディロフ有利となっている。試合はスタンドの攻防からテイクダウンに成功したオディロフがマウントを奪うが、モクナトキンが何とか脱出。しかし、その後も組みつかれテイクダウンを奪うオディロフ。そして遂にバックマウントを奪ったオディロフがパウンド連打し、レフェリーがストップ。オディロフがTKO勝ちとなった。

■ ACA 168: Gadzhidaudov vs. Tumenov
日時:2022年12月24日(現地時間)
会場:ロシア連邦モスクワ

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○アルバート・トゥメノフ(ロシア/挑戦者)
 5R 4分53秒 TKO
●ウスタルマゴメド・ガジダウドフ(ロシア/王者)

<ライト級グランプリ準決勝>
○アリ・バゴフ(ロシア)
 4R 4分12秒 TKO
●アルテム・レズニコフ(カザフスタン)

<ライトヘビー級グランプリ準決勝>
○ファリドゥン・オディロフ(タジキスタン)
 3R 1分30秒 TKO
●ミハイル・モクナトキン(ロシア)

<ミドル級>
○アルテム・フロロフ(ロシア)
 2R 2分04秒 リアネイキドチョーク
●ガジムラド・キラマゴメドフ(ロシア)

<ウェルター級>
○アレクセイ・シュルケビッチ(ロシア)
 判定
●アレクセイ・マフノ(ロシア)