フェザー級、バンタム級で最強王者決定!PRO-KARATEDO達人Neo 4

 11月26日(日)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場にて、「PRO-KARATEDO 達人Neo 4」が開催された。今回のメインは、今年4月から行われていた「達人最強王者決定トーナメント」決勝戦。バンタム級(-58.5kg)、フェザー級(ー63.0kg)の2階級で王座が争われた。

 本大会で採用されている「PKF達人ルール」は、達人オリジナルのオープンフィンガーグローブと達人オリジナル胴着を着用し、上半身は裸で試合を行う。試合は3分3R>(タイトルマッチは3分5R>)でヒジ打ちは任意。瞬間の投げ技と5秒以内のパウンドが認められる。打撃でのダウンはあり、パウンドからグラウンドが解除された後も、ダメージによってはレフェリーの判断でダウンを宣告することがある。

 今大会ではこの「PKF達人ルール」の試合が計5試合行われたが、最も衝撃的な勝利を収めたのがダブルメインイベント第1試合、フェザー級最強王者決定戦を制した祖父江泰司だ。8月大会の準決勝で虎之助に勝利して決勝に駒を進めた祖父江は、一足先に4月の準決勝で元義明に勝利していた松崎亮磨と対戦。ともにこれが達人ルール2戦目となる。キックボクサーとしては、祖父江が7戦5勝2敗4KOでNJKFスーパーライト級6位、松崎は6戦3勝2敗1分けの戦績を持つ。

 互いにリーチが長く、蹴りを中心とした攻撃を得意とするが、松崎は祖父江の蹴り足を掴んで引き倒し、パウンドを狙っていく。4Rにもロープ際でパウンドの体勢に入った松崎だったが、祖父江の蹴り上げがヒット! これで倒れ込んだ松崎にレフェリーは即試合をストップ。祖父江が鮮やかな勝利で初代王者の座を手にした。

 試合後の祖父江は「正直ここは通過点でしかなくて、これからいろんなタイトルを獲りに行くので、祖父江泰司の“古参”になってください」とマイク。観客の声援に応えていた。

 ダブルメインイベント第2試合では、バンタム級決勝で笹木一磨とHAYATOが対戦。4月大会の準決勝では笹木と角田泰盛がともにKO勝利を果たして決勝進出が決まっていたが、角田が欠場となりカード変更。同じCRAZY WOLF GYMからHAYATOが出場することとなった。

 「PKF達人ルール」では、笹木は昨年7月の「達人Neo」第1回興行でも韓国人選手にKO勝利。このルールでは2戦2勝2KO。HAYATOは同じ大会で判定勝利しており、これが2戦目となる。キックボクサーとしては笹木は22戦13勝8敗1分5KOでNJKFフェザー級3位。HAYATOは15戦7勝8敗3KOでckcー57.5kgトーナメント準優勝の実績を持ち、RISEにも参戦経験がある。

 試合は1Rから笹木が左フックでダウンを奪い、短時間決着かと思わせたが、HAYATOもパンチやヒジで応戦。2Rに笹木はHAYATOのヒジで右目周辺をカットされ、その後グラウンドでの攻防でアイポークもあったとのことで、終盤には右目が大きく腫れて出血も止まらず。その中で笹木は何度もパウンドに持ち込み、3Rにはパウンドのダメージで再びダウンを奪う。HAYATOも最後まで粘り強く戦ったが逆転には至らず、笹木の判定勝利となった。

 試合後のマイクで笹木は「自分は格闘技を通してたくさんの人の何かの力になりたいと思っていて、感動を与えられる選手になるので、これからの自分をしっかり見ていてください」と述べると、客席からは大きな拍手が起きた。笹木は来年2月、NJKF後楽園ホール大会でNJKFフェザー級王座決定戦に出場することが決定している。

 『PRO-KARATEDO達人Neo』、次回興行は来年4月、枚方メセナホールで開催される予定だ。

【全試合結果】

<ダブルメインイベント第2試合(第11試合)
PRO-KARATEDO達人最強王者決定戦バンタム級(-58.5kg) 3分5R>
○ 笹木一磨(PKF理心塾)
(判定3ー0)※50-46、49-46、50-44
● HAYATO(CRAZY WOLF GYM)

<ダブルメインイベント第1試合(第10試合)
PRO-KARATEDO達人最強王者決定戦フェザー級(-63kg) 3分5R>
○ 祖父江泰司(PKF理心塾)
(4R0分43秒、TKO)
● 松崎亮磨(大阪キックT.B. NATION)

<セミファイナル(第9試合)
PKF達人ルール スーパーファイト ライト級(-63kg) 3分3R>
○ 椋橋秀太(PKF理心塾)
(判定3ー0)※30-27、30-27、30-26
● 虎之助(誠輪ジム)

<第8試合 PKF達人ルール スーパーファイト ー56kg契約 3分3R>
○ 寺西大輝(PKF理心塾)
(判定2ー1)※30-29、29-30、30-29
● KEN-KEN(PKF岡村道場姫路本部)

<第7試合 PKF達人ルール 交流戦 フライ級(ー55kg) 3分3R>
△ 佐藤浩輝(PKF理心塾)
(1-0ドロー)※29-29、30-29、30-30
△ YU斗(TOPGUN GYM)

<第6試合 NJKF提供試合 交流戦 スーパーライト級 3分3R>
─ 光太朗(NJKF誠至会)
(試合不成立)
─ K.B(TEAM YAMATO)

<第5試合 NJKFミネルヴァ提供試合 交流戦 -47.5kg契約 3分3R> ヒジなし
○ 青木繭(SHINE沖縄)
(判定3ー0)※29-28、30-28、30-28
● RIANA(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)

<第4試合 NJKF提供試合 3分3R> ヒジなし
○ 光井泰地(NJKF理心塾)
(判定2ー0)※27-26、27-27、27-26
● 内本 築(NJKF team Bonds)

<第3試合 NJKF提供試合 バンタム級 3分3R> ヒジなし
○ 荒川大夢(NJKF心将塾)
(2R負傷判定3-0)※19-20、18-20、18-20
● 児玉夢澪(NJKF理心塾)

<第2試合 NJKF提供試合 ー58kg契約 3分3R> ヒジなし
○ 陸斗(NJKF誠至会)
(1R2分31秒、KO)
● 安永真那斗(NJKF理心塾)

<PKF KICKBOXING ー56kg契約 3分3R> ヒジなし
○ 丸川典太(PKF ALTジム高橋道場)
(1R0分47秒、TKO)
● 糀 佑大(PKF理心塾)

【OPENING FIGHT】

<第12試合 PKFアマチュアオヤジファイト ー62kg契約 1分30秒2R>
○ 宮下 晋(理心塾槇岡道場)
(2R1分20秒、TKO)
● 乾 智也(誠至会)

<第11試合 全日本グローブ空手道提供試合 ー50kg以下 2分2R>
○ 坂口眞悠(立志會館)
(判定3ー0)※三者とも20-19
● 大部玄太郎(TEAM BLOW)

<第10試合 全日本グローブ空手道提供試合 ー55kg以下 2分2R>
○ 宇野あいり(立志會館)
(2R0分52秒、レフェリーストップ)
● 榮居明里(誠空会)

<第9試合 全日本グローブ空手道提供試合 ー55kg以下 2分2R>
○ 川野雄翔(立志會館)
(判定2ー1)※20-19、19-20、20-19
● 杉本 健(龍生塾ファントム道場)

<第8試合 PKFアマチュアキックボクシング ー45kg以下 1分30秒2R>
○ 檜田昊我(KIWAMI KICKBOXING GYM)
(判定3ー0)※三者とも20-16
● 糀 敦志(理心塾総本部)

<第7試合 PKFアマチュアキックボクシング ー45kg以下 1分30秒2R>
○ 谷村泰生(誠輪ジム)
(判定3-0)※20-19、20-19、20-18
● 

<第6試合 PKFアマチュアキックボクシング ー45kg以下 1分30秒2R>
○ 古小路逸希(KOKUSHI GYM)
(判定3ー0)※20ー18、20-18、20-19
● 松田大将(WARRIOR OSAKA)

<第5試合 PKFアマチュアキックボクシング ー45kg以下 1分30秒2R>
○ 坂井祐翔(誠輪ジム)
(判定3ー0)※20-18、20-19、20-18
● 岩崎桜雅(理心塾K’S GYM)

<第4試合 PKFアマチュアキックボクシング ー40kg以下 1分30秒2R>
○ 山本夢輝(理心塾K’S GYM)
(判定3ー0)※三者とも20-19
● 西野虎太郎(KOKUSHI GYM)

<第3試合 PKFアマチュアキックボクシング ー35kg以下 1分30秒2R>
○ 山本瑛心(誠輪ジム)
(判定3ー0)※20-18、20-19、20-18
● 岩崎飛斗(理心塾K’S GYM)

<第2試合 PKFアマチュアキックボクシング ー30kg以下 1分30秒2R>
○ 内谷 澪(KOKUSHI GYM)
(判定2-0)※20-19、20-19、19-19
● 今井丈一郎(BLACK☆Jr.)

<第1試合 PKFアマチュアキックボクシング ー30kg以下 1分30秒2R>
○ 阪本 彪(TOKEN KICKBOXING GYM)
(判定2-0)※20-18、20-20、20-19
● 檜田 颯(KIWAMI KICKBOXING GYM)