パトリク・カチュマルチクがメインで判定勝ち!KSW 88

(C)KSW/Polsat

 11月11日(現地時間)にポーランド共和国ラドムで『KSW 88: Bitwa o Radom』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインはフェザー級戦で、ダニエル・ルトコウスキー対パトリク・カチュマルチクというポーランド人同士、しかも同じくバビロンMMAで実績を積み、現在はKSWを主戦場にしている同士だ。下馬評ではボクシングの実績もあるルトコウスキーが有利となっている。しかし試合は、カチュマルチクが飛び蹴り、そしてハイキックでダウンを奪う猛攻。ルトコウスキーも試合終盤に追い上げるものの、判定にもつれ込み、ダウンを奪っているカチュマルチクが判定勝ちをおさめた。
 また元UFC戦士であるエンリケ・ダ・シルバが参戦し、マルシン・ウォジクと対戦。しかし下馬評はウォジクが有利となっている。試合はウォジクが強烈なアッパーをシルバの顎に叩きこみダウンを奪う。追撃の必要ない完璧なダウンでシルバは大の字。ウォジクが見事なKO勝ちした。またメインイベント以外のメインカードは全てKOか一本で決着がつき、世界的に有名選手は少ない大会だったが、試合は盛り上がった。

■ KSW 88: Bitwa o Radom
日時:2023年11月11日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ラドム

<フェザー級>
○パトリク・カチュマルチク(ポーランド)
 判定
●ダニエル・ルトコウスキー(ポーランド)

<ミドル級>
○ピョートル・クベルスキー(ポーランド)
 2R 1分12秒 TKO
●バルトシュ・レシュコ(ポーランド)

<ライトヘビー級>
○マルシン・ウォジク(ポーランド)
 2R 0分31秒 TKO
●エンリケ・ダ・シルバ(ブラジル)

<ミドル級>
○アルバート・オジムコウスキー(ポーランド)
 2R 1分28秒 TKO
●ホルヘ・ブエノ(ブラジル)

<ヘビー級>
○ステファン・ヴォイチャク(スロバキア)
 1R 1分05秒 TKO
●カミル・ガウリヨジェク(ポーランド)

<フェザー級>
○ダヌ・タルキラ(モルドバ)
 1R 3分57秒 リアネイキドチョーク
●ウラディスラフ・ファルビーチュク(ウクライナ)

<ライト級>
○ラムザン・ジェンビエフ(フランス)
 1R 3分00秒 リアネイキドチョーク
●ファビアン・ウチャク(ポーランド)