セドリック・ドゥンベが秒殺KO勝利!PFL Europe 3: 2023 Playoffs

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 9月30日(現地時間)にフランス共和国パリで『PFL Europe 3: 2023 Playoffs』が開催された。
 世界唯一の総合格闘技(MMA)リーグであるプロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(Professional Fighters League、PFL)は、レギュラーシーズン、「勝ち抜き」プレーオフ、シーズンを締めくくるチャンピオンシップで闘う個人のファイターが参加する真のスポーツとしてMMAを提供する最初の組織である。MGM Televisionとの新しい提携は、世界中の3億人のMMAファがンとの交流の最大化を目指すPFLマルチプラットフォーム配信に、台本なしのプログラムとショート形式のコンテンツを提供する。当初の台本なしシリーズは、ファイターの日常生活をファンに提供し、チャンピオンがPFLリーグ・プレーオフで出場権を獲得するパラレル・トーナメントを特徴とする。
 今大会は通常のシーズンとは別ブランドの欧州大会で、フランス共和国パリで開催され、欧州勢(もっとも最近の時流でアフリカ系移民も多い)が中心の対決となった。
 今大会のメインは世界最大のキックボクシング団体グローリーの元ウェルター級王者であるセドリック・ドゥンベのMMA5戦目だ。対戦相手はジョーダン・ゼボで共にフランス国籍だが、アフリカ系移民だ。ドゥンベはMMA転向後、UFCと契約するもフランス総合格闘技連盟からキャリア不足でストップがかかり(UFC参戦選手はMMAキャリアが豊富なので、MMAでの実績がないドゥンベとの試合を認めなかった為)、また健康問題もありUFCでは試合をしないまま契約解除となっており、まずMMAキャリアを積むという事でPFL参戦。今回の試合はともにMMA4戦全勝無敗同士の対戦となった。試合は、なんと秒殺KOでドゥンベが勝利という衝撃の結末となった。ゼボが左ハイキックを仕掛けたがドゥンベが足をとり、続いてパンチ連打。ボゼが崩れおちレフェリーが慌ててストップ。ドゥンベが圧倒的な強さを見せつけ、なんと9秒で勝利という満点のKO決着となった。
 セミファイナルでは、BRAVE CFのウェルター級王者だったアブドゥル・アブドゥラグイモフが、英国のブラッド・ウィーラーと対戦。実績から当然、下馬評ではアブドゥラグイモフが圧倒している。試合は横綱相撲でアブドゥラグイモフがグランドでがっちりチョークを極めて一本勝ち。アブドゥラグイモフがPFL初戦を勝利で飾った。
 また各階級のトーナメントも組まれ、ライトヘビー級では、ヤコブ・ネドーがクロスカウンターでアンソニー・サラモーンからダウンを奪ってTKO勝ちで、優勝へアピールとなった。

■ PFL Europe 3: 2023 Playoffs
日時:2023年9月30日(現地時間)
会場:フランス共和国パリ

<ウェルター級>
○セドリック・ドゥンベ(フランス)
 1R 0分09秒 TKO
●ジョーダン・ゼボ(フランス)

<180契約>
○アブドゥル・アブドゥラグイモフ(フランス)
 1R 2分43秒 リアネイキドチョーク
●ブラッド・ウィーラー(英国)

<ライトヘビー級トーナメント準決勝>
○ヤコブ・ネドー(スロバキア)
 1R 1分35秒 TKO
●アンソニー・サラモーン(フランス)

<ライトヘビー級トーナメント準決勝>
○シメオン・パウエル(英国)
 判定
●ダニエル・ラデロ(スペイン)

<女子フライ級トーナメント>
○ダコタ・ディチェバ(英国)
 3R 2分55秒 TKO
●コーネリア・ホルム(スウェーデン)

<ライト級>
○ヤジッド・チョチャネ(フランス)
 判定
●エンリケ・マドゥレイラ(ブラジル)

<180契約>
○ラウレアノ・スタロポリ(アルゼンチン)
 2R 5分00秒 TKO
●ババ・ボンジュ・ナジョンベ(トーゴ)